86話.半神へ
くろむ「うしっ! 成功♪」
ナビ 「ホントにできちゃうのね……」
クイナ「気持ちはわかるけど、自分で言ってひいちゃダメだよ♪」
ナビ 「そうだね!!!」
くろむ「相変わらずの言いたい放題だけど、
通常運転にもどったみたいでよかったよ!」
ナビ 「くろむ……」
クイナ「……」
くろむ「だからさ……」
「まぁいいや、さっさと最上階までいくぞ!!」
くろむは同じ作業を永遠と繰り返した。
そして見た目で最上階とわかる階層に辿り着いた。
くろむ「300……」
「ホントあほなんじゃないのか? この塔……」
「でも目の前にでっかい湖と中央に神殿……」
「あきらかに今までと違う雰囲気と300といういいキリ、
ここが最上階だろうな」
ナビ 「たぶんそうだろうね」
クイナ「そーちゃんはこれを真面目に登らせるつもりでこの塔を……」
くろむ「クイナ、たぶん考えたら負けだ」
「さっさと、あそこまでいくぞ……」
くろむは神殿へ渡るための道を探したが、どこにも見当たらなかった。
くろむ「最後の最後まで嫌がらせをしたい場所なわけね……」
「道がないなら作ればいいんでしょ……」
くろむは氷の魔術を使って、目の前の湖の一部を凍らせて、
神殿までの氷の道を作り上げた。
氷の道を渡って神殿にたどりついたくろむは、神殿の中を見て愕然とした。
くろむ「……」
「こんなけ荘厳な神殿の中に小さなテーブルが一つ…… ?」
ナビ 「そうみたいだね」
クイナ「テーブルの上になんかあるっぽいよ?」
くろむが小さなテーブルの上に近づくと、
テーブルの上には1枚の石板が置いてあった。
石板には、
『 試練の塔クリアおめでとう! ここが最上階だよ!!
ここにあると言われてる 聖神水 がないと思ってるよね?
それはね……
実はもう目にしてるんだよ♪
そろそろ気が付いたかな??
そう! この神殿にある湖、それが 聖神水 だよ♪
創造神のそーちゃんより♪ 』
くろむ「……」
「あのクソが、ぜってー殺してやる……」
クイナ「気持ちはすごくわかるけどさ、とりあえず聖神水を飲んじゃえば?」
ナビ 「そ、そうだよ!!」
くろむ「……」
「あぁ!!!! むかつく……」
「でもとりあえず用事を終わらせないとな」
怒り心頭のくろむであったが、この塔まできた目的を果たすために
神殿より外にでる。
目の前に広がる巨大な湖が全て目的の聖神水なのかと
溜息をつきつつも、飲むために湖に飛び込んだ。
ナビ 「!!!!」
「何してんのよ!!」
くろむ「ん? 頭冷やしながら飲むために飛び込んでみたんだが?」
クイナ「くろむは相変わらず予想外なことするね♪」
くろむ「散々コケにされた後だしな、読まれないことをしたくもなるさ」
ナビ 「そういうもの??」
くろむ「そういうものなの!」
ナビ 「はいはい……」
クイナ「んで、飲めたの?」
くろむ「あぁ、もう飲みすぎて水腹でお腹たぷたぷだよ」
ナビ 「何をしてるんだか……」
クイナ「飲んだならなんでもいいんじゃない?」
「ステータスを確認してみなよ」
クイナに言われてくろむは、ステータスを確認してみた。
くろむ「ん~、人をホントに捨てたっぽいね……」
「種族が人族から神族に変わって、職業が魔道王から魔神に変わってたわ」
「これホントに半神なのか? ステータスだけみると神になってないか?」
ナビ 「ハイエルフや精霊王などの高位種族が飲めば神になれる水だけど、
人族からでは半神しか無理と聞いてるんだけど……」
クイナ「悪魔王サタンを倒してるじゃん?」
「だから、人族ではあるけど高位種族以上の力がある」
「だから半神より神に近いものになったんじゃない?」
「人と神の間である半神になるつもりだったのが、
半神と神の間である半神? 神もどき? になったってとこかな♪」
ナビ 「……」
くろむ「ん~、完全な神でさえなければ神は神を傷つけれないルールの範囲外?」
ナビ 「さぁ??」
クイナ「そこは神に聞くしかないんじゃないかな?」
くろむ「まぁ、そうなるわな……」
「よし、カオスをぶん殴りにいくか!!!!」
ナビ 「く、くろむ!!!?????」
「カオス様を殴っちゃダメ!!」
くろむ「あいつの思惑通り動いてやったわけだし、
かなりイラつく結果になったし、とりあえずぶん殴る」
「俺が神を傷つけれるかのテストにもなるだろ??」
ナビ 「……」
クイナ「あははははははは!!!!!!!!!」
「やっぱりくろむは面白いね♪♪」
「いいじゃん、いいじゃん! カオスで試そ!!!」
くろむ「おう、おう♪」
「んじゃ、あいつのとこにいくぞ!!!」
ナビ 「…… おー」
クイナ「おぉぉ~~♪♪」
くろむは反応が真逆の二人の反応を聞きながら、
カオスの元への空間転移で移動した。




