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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
7章.神への試練編
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76話.アイギスの現状


アイギスに戻ったくろむは、調印式までの一か月間をガイアを

ゆっくり回りながらみんなと触れ合う時間とすることにした。


最近忙しくて、みんなと触れ合う時間があまりなかったこと、

アイギスが自分の理想の方向に向かっているのかを

実際に見てみたくなったこと、

単純にみんなと触れ合って、みんなの笑顔がみたくなったこと、


そんな理由でガイアを回りながらゆっくりすることを決めた。



まずは、くろむが建国に向かうことを決意するきっかけとなった

竜人族たちを見て回ることにした。


建国直後は、種族の大半が隠れ里に住んだままだったのだが、

ここ一か月ほどの間に大半の者がガイアに移住しているとのことだった。


カインが言うには、竜人族ははるか昔よりずっと隠れ里に隠れ住む種族であり、

社交性などに乏しい者が多い種族らしい。


しかし、自分たちのあるじとなったくろむが、多種族で助け合い仲良くする国を

理想としているのだから、自分たちもそれに協力しなければと思い、

徐々にではあるがガイアに移住を始めているとのことだった。


くろむは、竜人族のみんなに負担をかけてしまっていることを

申し訳なく思いつつも、みんなのその気遣いが嬉しかった。


竜人族が多く暮らしている区画に到着すると、竜人族がドワーフ族より

モノづくりを習ったり、竜人族の子供たちとクラスの孤児院の子供たちが

かけっこをして遊んでいる姿などが目に入った。


その光景を微笑ましくみていると、

一人の竜人族がくろむを発見し声をかけてきた。




竜人族「これはこれはくろむ様」


   「このような場所においでくださり、ありがとうございます。」


くろむ「みんなの姿を見たくなってな」


   「元々社交性の高くない竜人族のみんながドワーフや獣人とこうやって

    交わっている姿はすごく嬉しいよ、ありがとな」


竜人族「滅相もございませんよ、我らもこのような生活ができて幸せです」


   「里からでることができなかった我らとしては、

    多種族との交流は緊張することなのですが……」


   「実際にしてみると、新しい発見などの連続で

    毎日楽しく生活させてもらってますよ」


くろむ「それはよかったよ」


   「これからも徐々にでいいから、ゆっくりと交流を繰り返して

    助け合いながら楽しくやってほしい」


竜人族「ご配慮ありがとうございます、これからも我ら竜人族だけでなく、

    国民みなをお導きください」


くろむ「できる限りのことは精一杯させてもらうよ」




くろむは竜人族に見送られながら、ドワーフ族の集落に向かうことにした。


ドワーフ族の集落は鍛冶場を兼ねた家が多いため、

遠くからでも異質な雰囲気がありすぐにその場所だとわかった。


1日中どこかの鍛冶場に火がはいっているので、この一帯はかなり暑かった。

そのうちの一軒の軒先でクラスが1人のドワーフと話している姿が目に入った。




くろむ「お、クラス~、最近どうだ?」


クラス「くろむ殿、おかげさまで楽しくさせてもらってますよ」


   「その日の食べ物を用意することにすら苦労していたわたしが、

    こうして楽しく生活させてもらえてるのはくろむ殿のおかげです」


くろむ「それは俺がダインの方針が気に食わなかったのと、

    クラスが頑張ってたからだよ」


   「クラスが子供たちのことを真剣に考えて愛情を注いでいなかったら

    俺が動いて国民になってもらうはしてなかったよ」


クラス「くろむ殿は正面からの感謝にテレるお方だという噂は本当そうですね」


くろむ「そんな噂あるのか!!??」


クラス「そんなところが愛らしくて親しみやすい王だというお話ですよ」


   「確かカルロ殿が発信源という噂もありましたな……」


くろむ「あいつか…… あとでシバくか」


クラス「あははは……」


くろむ「そういえば、ここで何してたんだ?」


クラス「包丁が欠けてしまったので、新しい包丁のお願いをしにきてました」


   「ドワーフの方々の作る包丁は

    とても丈夫で切れ味が良いと評判でしたので」


くろむ「ドワーフの技術が軍事以外でもちゃんと生きているのは嬉しいな」


   「近い将来この世界から大きな戦いはなくすつもりだからな」


クラス「くろむ殿であればそんな夢物語も実現してしまうんでしょうな」


   「そういえば遅くなりましたが、大陸平定おめでとうございます」


くろむ「おう、ありがとうな」


   「まだ問題は残ってるからしばらくは迷惑かけるけど、

    もう少し待ってくれな」


クラス「楽しみに待たせて頂きますよ」


コナツ「あれ? くろむ様、どうなさったのですか??」


くろむ「お、コナツこそこんなところにどうしたんだ?」


クラス「子供たちが待っていますので、わたしは失礼させていただきますね」


くろむ「おう、忙しいとこすまなかったな」


クラス「お気になさらずに、それでは」


コナツ「私は狐人族のお店の武具の在庫が乏しくなってきたので、受取に……」


くろむ「おぉ、フウカから報告は聞いてるぞ、売れ行きが順調らしいな」


コナツ「くろむ様の善政の噂が広まって観光客が増えていますし、

    ドワーフたちの武具の品質の良さで飛ぶように売れていますね」


くろむ「俺は色んな種族を招いてるだけで、実際に回してくれてるのは

    狐人族であり、ルードたちだろ?」


コナツ「確かにルードさんの気配りはすごいですね」


   「的確に補填していくべき箇所を指示なさってますね」


くろむ「あいつと契約できたのは、あたりだったな」


   「それに狐人族の接客が素晴らしいという話もいっぱい聞いてるぞ」


   「狐人族に国民になってもらえて、ホントよかったよ」


コナツ「先細りの未来しか描けなくなっていた狐人族を

    救っていただいたのです」


   「できる限りのことをさせて頂くのは当然ですよ」


くろむ「その一面があるのも事実だろうけど、

    俺としても欲しい人材を手に入れさせてもらったわけでもあるよ」


   「このままうちの国民として国を繁栄させつつ、

    楽しく幸せな生活をしてほしい」


コナツ「ありがとうございます、一族を代表してお礼を言わせていただきます」


くろむ「そういえばソイソたちとの特訓はどうだ?」


コナツ「ソイソさんたちは強いですね……」


   「今はまだ足元に及ぶか及ばないか…… といった感じですけど、

    必ず肩を並べれる強さになってみせます!!」


くろむ「いい気合だな」


   「期待はしてるけど、無理はするなよ?」


   「徐々に強くなってもらえればいいからさ」


コナツ「ありがとうございます」


   「申し訳ありませんが、お店のほうがドワーフの武具を……」


くろむ「そうだったな、呼び止めてしまってすまないな」


コナツ「いえ、お声をかけたのはわたしですので!」


   「それでは失礼致します」




普段中々接点を得れない主要メンバー以外と少しではあるが

接することができて、その生活の一端を垣間見ることができて、

多種族が仲良く助け合いながら暮らしている姿を見ることができて、

くろむはとても幸せな気持ちになりながら、自室へと歩いていった。



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