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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
6章.進撃編
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60話.強奪眼の進化


しばらく歩いていると、小さな街を発見した。

魔力検知によると、30人程度の悪魔が集落を形成しているようだった。




ナビ 「集落を発見したけど、どうするつもり?」


くろむ「ん~、どうしようなぁ……」


   「そんなに強いのも居そうにないけど……」


   「魔力操作と気配操作で、どの程度の隠密性が確保できるかの確認と

    少しでも強くなるための強奪もしたいな」


ナビ 「気持ちはわかるけど、見つかって大騒ぎっていう

    パターンもあるわよ?」


くろむ「当然そのリスクもあるね」


   「見つからず、攻撃せずに、強奪のみをする」


   「万が一見つかった場合は、速やかに殺害する…… かな」


ナビ 「あんたがそういうなら、僕は見守るのみだよ」




くろむは、魔力と気配を操作したまま、街の外壁まで移動した。

察知された形跡もないため、そのまま外壁を飛び越え街に侵入を果たす。


侵入した場所は、住居の裏側だったらしく、中から3人の魔力反応があった。

くろむは、念のため、光学迷彩の膜に自身を覆わせ、家の中に侵入した。


1Fのリビングのような部屋に2人がくつろいでいることを確認したくろむは、

わずかなドアの隙間から2人を<強奪眼>で見ることにした。


すると、2人は眠ったようにその場に崩れ落ちた。




くろむ「これが強化された<強奪眼>か……」


   「かなりの力が身体に注ぎ込まれた感覚があるな」


ナビ 「カオス様が言ってたけど、

    強化されて相手の力を極限まで奪えるようになったらしいわよ」


   「奪いきるまでに掛かる時間やどこまで奪いきれるかは

    相手よりどの程度自分が強いかに左右されるらしいけどね」


くろむ「そりゃ、今の俺にはありがたい話だな」


   「眠ってるみたいになるってのは、

    起きていられないほど奪えたってことになりそうだな」


ナビ 「たぶんそういうことでしょうね」


   「それにしても一瞬で奪いきれたわね」


くろむ「この調子でこの街の全員から奪って眠らせるか」


   「半端に残すと騒ぎにもなりかねないしな」




そういうと、くろむは魔力反応のあった2Fに向かう。

すると、階段の傍にある部屋のドアが開いた。


くろむは、すばやく階段を登り切り、死角となる場所で息をひそめた。


部屋から出てきた悪魔は、日本でいう鬼に似た姿をした悪魔であった。

その悪魔は、不思議そうな顔で当たりを見回していた。


くろむは、自分が発見されていないことに安堵しつつ、

強奪眼で鬼のような悪魔を見た。


数秒後、1Fの悪魔と同様に眠るように崩れ落ちた。




くろむ「ふぅ…… この家はこれで全部だな」


   「この作業は精神的にくるものがあるな……」


ナビ 「隠れ続けるってのは、心労が激しいからね」


   「でも、この調子でこの街の全員から奪うのよね?」


くろむ「あぁ……」


   「俺は少しでも強くならないといけないからな」


ナビ 「気持ちはわかるけど、自分を追い込みすぎないでね」


くろむ「ありがとな……」




一息ついたくろむは、隣の家にむけ、魔力探知を使う。

しかし、周囲の家から魔力を感じることはできなかった。


不思議に思ったくろむは、街全体を魔力探知で調べてみることにした。


すると、少し離れた場所にこの家の住人以外が集まっていることがわかった。




くろむ「どういうことだ…… ?」


   「まさか…… 侵入がバレた??」


ナビ 「それにしては、今集まっているのは可笑しいんじゃないかな」


くろむ「ここで考えてもわかるわけないか……」


   「とりあえず近くの家の屋根の上から観察してみよう」




くろむは、素早く家をでて屋根までジャンプする。

そのまま、屋根伝やねつたいに、魔力反応のあった場所に向かう。


近くまで接近して、魔力反応が集まっていたのは広場であることが分かった。


多くの住民に向かい、シカの顔をした大柄な悪魔が

演説をしているところであった。


何を話しているのかくろむは聞き耳を立てることにした。




―――「この度、我らが王サタン様がロンダルディア大陸に

    侵略することを決められた!!」


   「この進軍に伴い、この街の警備兵も召集対象になった!」


   「今から1週間以内に王城モリスに集合し、その後進軍することになる」


   「……」


くろむ「カオスの予感は的中しちまったみたいだな……」


   「あと、あいつらの言葉理解できてよかったよ……」


ナビ 「最初に私が説明したでしょ、

    この世界に存在するすべての言語をマスターさせたってさ……」


くろむ「そういえば、そうだったな」


   「これは多少はバレる覚悟の上で、この広場の全部奪うか」




くろむは、最初に演説していた悪魔に<強奪眼>を向けた。

この悪魔は強者であったらしく、奪いきるまでに10秒ほどかかったが、

無事奪いきることに成功し、シカの頭の悪魔は崩れ落ちた。


その状況に広場に集まっていた悪魔たちは動揺を広げていた。

くろむは、広場の周りに建っている建物間を飛び移り続けながら、

眼下に集まっている悪魔たちから奪い続けた。


大半の悪魔が崩れ落ちた頃には、悪魔たちの動揺は恐慌きょうこうに変化しており、

残っていた5人の悪魔が街の外に向け逃げ出そうとしていた。




くろむ「逃がすわけにはいかないな」




くろむは、右手に次元斬じげんざんまとわせて、

逃げ出した悪魔の頭上に飛び降りた。


着地と同時に目の前の悪魔を縦に一刀両断し、

その悪魔と同じく逃亡中の悪魔2人を横なぎで胴体を分断した。




くろむ「アイスピック」




くろむは、殺害した悪魔の前方を走っていた2人の悪魔に向けて、

アイスピックを放つ。


逃亡中であった悪魔たちは、アイスピックに串刺しにされ、

声を出すことなく絶命した。




くろむ「ふぅ…… とりあえず逃げ出したものはいないな」


ナビ 「でも5人殺しちゃったわよ?」


   「今倒れている悪魔も明日になれば目を覚ますだろうし、どうするの?」


くろむ「ん~……」


   「隠れたければある程度以上は隠れれることはわかったし、

    下手に騒がれるよりは、全滅させたほうがリスク低いか……」


   「でも大魔術は魔力検知とかでバレるかもしれないから、

    どうするかな……」


ナビ 「牢屋的なルームに詰め込んで監禁しておけばいいんじゃない?」


くろむ「あ……」


   「最初からそれで全員捕まえて、そのあと強奪すればいいのか……」


ナビ 「あぁ……」




ナビの何気ない言葉より自分たちの思慮の浅さに気づいてしまった2人……

くろむは気まずそうな空気を無視して、街中の悪魔をルーム内に監禁した。




くろむ「よ、よし!」


   「次の街はあっちにありそうだから行こ!!!」


ナビ 「そうね…… 気を取り直して次いこうね……」




次の街に着いたくろむの手際は洗練されていた。


遠目から街を視認したくろむは、空間転移で街の上空に移動する。

上空から落下を始めるくろむは、眼下の街全体をルームで捕獲する。


すると、眼下に存在していたはずの街は消滅し、

くろむは、街が存在していた場所に空間転移で着地する。


その後、ルーム内の壁を圧縮吸収させ、

全悪魔たちを拘束状態で一列に並ばせた。


くろむは、おもむろにそのルーム内に入り、端の悪魔から順に

強奪で全てを奪ったら、次元斬じげんざんの手刀で切り殺すを繰り返した。




くろむ「うし、完了♪」


ナビ 「一個目の街がなんだったのっていうくらい圧倒的な手際ね……」


くろむ「あれはあれでさ……」


   「俺の隠密能力の確認ができたし、

    悪魔たちが攻め込んで来ようとしてるのが事実ってわかったじゃん」


   「あれは必要な手間だったんだよ」


ナビ 「間違ってはいないし、そういうことにしておいてあげるわ」


くろむ「ナビとのこういうやり取りは、なんか和んで助かるよ、ありがとな」


ナビ 「どういたしまして♪」




気まずい空気もすっかりなくなったくろむたちは、次の街に向けて歩き出した。




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