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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
6章.進撃編
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57話.カオスの胸騒ぎ


くろむは、内政に勤しみ、国内の安定にむけて精力的に行動していた。


そして、そんなくろむを毎日のように観察しているものがいた……




カオス「最近のくろむは面白いね~♪」


   「でも、最近なんか嫌な予感がするんだよねぇ……」




カオスは最近妙な胸騒ぎを覚えていた。

気になったカオスは、アスティル内を観察してみることにする。


その結果、

 ・西の大陸に存在する悪魔たちが何やら少し騒がしいこと。

 ・聖セイクリッド神国の片隅で小規模な内戦がおきていること。

ぐらいであった。


そのまま、神界を見渡すカオス。

いつもと変わらぬつまらない世界……

カオスは神界のことが心底嫌いであった。


嫌悪感が沸き上がってくるのを自覚しつつ、視界の端にて、

悪魔神バロンが何やらせわしなく動いていた。


いつもほぼ1日を昼寝して過ごすバロンがせわしなく動いていることに

違和感を覚えたカオスは、アスティルで悪魔たちも

何やら騒がしかったことを思い出した。




カオス「これは…… 確実に何かあるよね」


   「そういえば、今日みた父はなぜか妙に上機嫌だったな……」


   「アスティルがある程度安定に向けて動き出してるときに

    あの態度は絶対おかしい……」




カオスが創造神がバロンを使って、何やら悪だくみを考えていると推測した。

そこで、カオスはくろむに対して<助力>と<助言>をすることに決めた。


<助力>として、くろむに与えている<空間神の加護>を強化するために、

<空間神の寵愛ちょうあい>に変化させた。


これにより、くろむの使える空間術は飛躍的に能力を向上することになる。

新たに目覚めた力として、

 ・空間転移くうかんてんい

 ・次元斬じげんざん

 ・次元扉ゲート


<空間転移>とは、術者が思い浮かべた場所に瞬間移動できるというもので、

よくいうテレポートに該当するものである。


<次元斬>とは、空間そのものを切断することができる不可視の刃を

生成できるというものである。

空間ごと断裂させるため、相手の守備力無視の斬撃となる。

これをガードする方法は、おそらく空間断裂によるガードだけである。


<次元扉>とは、くろむが訪れたことのある場所と場所をつなぐ扉を

生成できるというものである。

ちなみにこの扉を通過できるものは、術者が許可したもののみである。




カオス「くろむなら、これだけ強化すればなんとかするでしょ♪」




<助力>を終えたカオスは、<助言>をするために、

久しぶりに自分専用の空間にくろむを呼び出すこととした。




くろむ「ぅお!!!!!!!」


   「ここは…… カオスのところか」


カオス「正解♪ ひさしぶりだね♪♪」


くろむ「おまえなぁ……」


   「毎回言ってるだろ、呼び出す前に一声かけろって……」


カオス「だって、こっちのほうが楽しいもん♪」


くろむ「はぁ……」


   「…… 要件を言えよ」


カオス「今回は感謝してもらえると思うよ♪」


   「予感とその予兆を感じた…… 程度ではあるけど、

    おそらく父が何か悪だくみをしようとしてる」


くろむ「はぁ??」


   「俺たちを転生させるだけじゃ満足できないのかよ……」


カオス「おそらく、くろむが大陸平定の目途を立てつつあるからだと思うよ」


   「あの人は混沌や混乱が好きな人だ」


くろむ「……」


   「この世界の創造神は邪神かなんかなのかよ……」


カオス「ある意味では正解かもね、あの人は創造神になる前は、

    混沌を司る邪神であったという噂もあるからね」


くろむ「……」


   「で、悪だくみってなんだよ?」


カオス「悪魔神バロンと悪魔たちが最近、せわしく動いてる」


   「おそらく、ターゲットは君だ」


くろむ「悪魔だって? ……」


   「まさか、大陸から西に海を渡ると悪魔がホントにいるのか?」


カオス「ダンだっけ? あの人が話してた噂話は全部ホントだよ」


くろむ「そうなると、海は<海神ポセイドン>の領域で軍隊が渡ることを

    許容しないんじゃないのか?」


カオス「父がポセイドンに悪魔が渡ることは目を潰れを言えば終わりだよ」


   「ポセイドンは父が好きだからね」


くろむ「なんつー迷惑な……」


   「で、俺を呼び出したのは、

    そんな話を聞かせるためだけじゃないんだろ?」


カオス「相変わらずいい勘だ、僕はくろむのそういうところが好きだ」


   「そして、僕は父が嫌いだ」


   「だから、くろむに<助力>と<助言>をすることにしたんだよ」


   「<助言>は今話した話が大半かな」


   「残りは戦力差について」


   「これは正直絶望的だよ、中級の悪魔でさえまともに戦える戦力は

    君の国には、アキナとカルロしかいない」


   「上級以上に至っては、君以外では1秒も持たずに死体になる」


   「だから、まともに攻められる前に

    なんとか相手の力を削ぐなりしなければ、アイギスは滅ぶと思うよ」


   「<助言>は以上だ」


くろむ「最悪の状況だってのがわかっただけじゃねーかよ……」


カオス「準備や対策が打てるだけマシでしょ♪」


   「そして、<助力>についてだ」


   「くろむに与えていた<加護>を<寵愛ちょうあい>に変えておいたよ」


   「これでくろむが使える空間術は強化され、

    新しい力にも目覚めているよ」


   「あと君の魔眼に僕の力を注いでおいたよ」


   「新しく目覚めた魔眼の能力はなさそうだけど、

    強奪眼は強化されているよ」


   「対象を殺さなくても、見るだけで奪えるようになってる」


くろむ「それはありがたいけどさ……」


   「この話って創造神に見られてないのか?」


カオス「空間を操る能力にかけては、僕はどの神にも負けない」


   「僕が作り出したこの空間や

    僕の力を使って作っている君の<ルーム>の中は、

    創造神でも覗いたり、入り込んだりできないよ」


   「だから、くろむもヤバい話はルームの中でね♪」


くろむ「そこは、まぁ信じておくよ」


カオス「そだ! 助言ついでにもう一つ……」


くろむ「ん?」


カオス「悪魔たちのところには、おそらく転生者がいるよ」


   「以前にバロンがこのゲームに参戦したと言ってたからね」


   「悪魔たちと戦う上でくろむに対抗できる悪魔は7人」


   「それに転生者を足した8人がくろむが

    絶対になんとかしないといけない相手だ」


くろむ「多勢に無勢もいいところじゃねーか……」


カオス「そうだねぇ~」


   「これだけの助言と助力はしてあげたんだ、

    ここからは君が考えて頑張る番だよ♪♪」


くろむ「ちっ……」


   「なんとかするしかないわけか……」


   「まぁ、助言と助力はありがとな」


カオス「僕は君が好きだ、君を見ていると飽きないよ」


   「今回のことが上手くしのげたら……」


   「…… それはその時話すことにするよ」


くろむ「言いかけて辞めたら、気になるだろうが……」


カオス「今はそんなことに気をかけてる余裕はないはずだよ♪」


くろむ「わーったよ……」


カオス「んじゃ、戻すけど最後に一つ!」


   「今回話したことはあくまで僕の予感と予兆を感じただけだ」


   「外れても怒らないでね♪♪」




カオスは、言い終わるかどうかというタイミングで、

くろむを元の世界に戻した。


王室の自室内に転送されたくろむは、これからどうするべきか思案した。

そして、アイギスの首脳陣を呼び集めることとした。




くろむ「悪い、みんな」


   「緊急で話すことができたから、30分後に会議室に集まってくれ」




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