表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
5章.ルイン動乱編
57/104

54話.3国同盟草案


カルロたちの手合わせは、コナツが気を失った段階で終了となった。




くろむ「俺に言われた<動きが直線的すぎる>を意識した内容だったな」


カルロ「そりゃな、さすがに俺も成長してるところは見せないとね」


くろむ「しかし、女の子相手にあれは酷くないか?」


カルロ「う・・・」


   「兄貴の治療魔術を信じてたし、

    武器で傷つける気にはなれなかったから・・・」


くろむ「まぁわからんことはないけどな」


アキナ「カルロさんを虐めないの!!」




手合わせで、自身の成長をくろむに見せることはできたが、

いつも通り揶揄からかわれているカルロ。

その状況を驚きつつ見ていたフウカがくろむに声をかけた。




フウカ「くろむ様、二人の治療ありがとうございます」


くろむ「俺が言い出したことだし、気にしなくていいよ」


   「2人は大丈夫そう?」


フウカ「裏で休ませていますが、治療のおかげで大丈夫です」


   「しかし、カルロ殿の強さは圧倒的ですね・・・」


   「ですが、くろむ様のほうがお強いのですよね?」


くろむ「カルロレベル3人が組んで俺にあしらわれてたよな?」


アキナ「う・・・」

カルロ「ちっ・・・・」


くろむ「俺はまぁカルロより強いよ」


   「そして、アキナとカルロが同じくらいのはずだよ」


   「トウカとコナツは、たぶんうちのソイソたちと強さは近そうだから、

    あいつらと訓練するといいかもな」


カルロ「今はソイソたちのほうが上だろうけど、1年後はわからないな」


くろむ「まぁ、とりあえず今日はここで一泊させてくれ」


フウカ「お部屋の準備させますので、お待ちください」




トウカたちの体調を考えて、里で一泊することを決めたくろむは、

用意してもらったテント内で今後の予定を考え出した。


ダインとの謁見の結果、急遽3国同盟を結ぶことが決まったが、

その内容はくろむに丸投げされている状況のため、

その内容を考えつつ、サラカに説明しないといけないなと思いながら

頭を抱えていた。



アキナ「くろむ、どうしたの・・・?」


   「なんか悩んでるみたいだけど・・・」


くろむ「あぁ、アキナか」


   「3国同盟についてね、どういう内容にすべきかなぁって思ってさ」


アキナ「そういえば一任されているんだっけ?」


くろむ「丸投げともいうけどな」


アキナ「頼りにされてるってことなんだから・・・・

    そういうこと言わないの!」


くろむ「あぁ、そうだな」


   「一緒に考えてくれないか?」


アキナ「わたしで良ければいくらでも♪」


くろむ「とりあえず前提として、3国間での相互不可侵だな」


   「そしてどこかが攻められたら援軍を贈ること」


   「アイギス・ダインは自国の防衛は自前で準備する」


   「ルインは東門をアイギス、南門をダインが防衛担当」


   「防衛関係はこんな感じでどうだろう?」


アキナ「ルインの防衛ってうちとダインがする必要あるの?」


   「西門の守備が必要なくなるんだから、自警団でも作って、

    有事の際は援軍がくるまで持ち堪える」


   「対等な同盟ならそのほうがいいんじゃない?」


くろむ「確かにそうか・・・」


   「ルインを従属するわけじゃないもんな」


   「じゃあ、自国は自国で防衛する、

    有事の際は援軍を送ること、でいいかな」


アキナ「うんうん」


くろむ「次に通商関係だが・・・」


   「3国間での人の行き来は自由にし、関税はかけないことにする」


   「これで3国間で人と物の流れは活発になるはずだ」


   「もっとも儲けるのはルインだろうな、その金で自衛をしてもらうか」


   「軍事と通商、この2点のみで同盟を結成して、

    他は必要になったら考えるでいいか」


アキナ「そうだねぇ・・・、とりあえずとしては十分じゃないかな」


くろむ「とりあえずこの内容で書類作って、

    明日ガイアでサラカにみせることにするわ」


   「ありがとな」


アキナ「ううん! 力になれたのなら嬉しいからいいの♪」




アキナの力添えにより、内容を決めたくろむは書類の作成に取り掛かった。

慣れぬ書類作成に手間取り、完成するころには朝になっていた。




アキナ「くろむ、おはよう!」


   「ひょっとして・・・ 徹夜??」


くろむ「気づいたら朝だったよ・・・」


アキナ「もぉ、ちゃんと寝なきゃだめだからね!!」


くろむ「あぁ、わかってるんだけどな、

    今日サラカに会うまでに作る必要があったからさ」


アキナ「そうなんだろうけど・・・ 心配なんだからね!!!」


くろむ「ありがと、次から気をつけるよ」




アキナからのお叱りを受けたくろむは、アキナとともにフウカのもとを訪れた。


狐人族たちは昨日のうちに出発する準備を済ませており、

くろむが到着するころには、フウカの家の前にある広場に集まっていた。


くろむは、狐人族に対して、語りかけた。




くろむ「狐人族のみんな、おはよう」


   「俺の願いを聞き入れてくれてありがとう」


   「俺はできる限りの自由を保証し、俺が守り抜くことを誓うよ」


   「フウカ、出発の準備は終わっているか?」


フウカ「昨日のうちに完了しております」


くろむ「よし、じゃあいこうか!!」




くろむたちは、クラスたち孤児院勢とフウカたち狐人族を引き連れて

ガイアに帰還した。




カイン「おかえりなさいませ、くろむ様」


サラカ「おかえりなさい」


くろむ「おぉ、ただいま」


   「サラカまで出迎えありがとな」


サラカ「当然のことですよ」


   「しかし、ガイアはすごいですね」


   「最近建国したばかりとは思えない王都ですね」


くろむ「まだまだだよ、数年後にはルインより繁栄させたいとは思ってるけどさ」


サラカ「あはは、くろむさんがいうなら本当にやってしまいそうですね」


   「そういえば、カインさんから3国同盟になりそうと聞きましたが・・」


   「どういうことです?」


くろむ「今日はそれを説明しようと思ってたんだ」


   「ダイン王との謁見で話を聞いてもらうためには、

    手合わせする必要があってな、それに勝って話をきいてもらったんだ」


   「その時に、ダイン王よりうちとの不可侵条約の締結の依頼があって、

    ルインを含めた3国同盟にしないかと提案したらこうなったよ」


サラカ「・・・ 相変わらずすごいですね」


   「あの獣王に1対1で勝てる人がいるとは思いませんでした」


くろむ「ダイン王ってそこまで強いのか?」


サラカ「噂にはなりますが、

    獣王は1対1の戦闘が負けたことがないらしいですよ」


くろむ「そうなのか・・・」


   「あの自信の根拠はそこだったのか」


   「とりあえず、3国同盟の草案そうあんを書いたから見てくれ」




くろむは、朝までかけて作成した草案をサラカに手渡した。

驚きの表情をしたサラカが読み終えるとくろむに声をかけた。




サラカ「これは・・・ 3国が完全に同等な立場での同盟じゃないですか!?」


くろむ「ん?そうなるように書いたつもりだからな」


サラカ「明らかに劣るルインまで同格扱いでいいのですか?」


くろむ「軍事面では確かにそうだけど、経済面ではルインが一番のはずだぞ?」


サラカ「そうかもしれませんが・・・」


くろむ「その草案で悩んでいるのは、

    ルインの防衛をルインのみに任せて大丈夫か・・・だな」


   「カロライン王国と聖セイクリッド神国は

    ルインに攻めてきそうな気がするしさ・・・」


サラカ「そうですね、それはおそらくあるとは思いますので、不安はあります」


   「ただ、ダイン獣王国側は警戒をしなくてよくなった上、

    くろむさんたちからの援軍到着まで粘れればいいと考えれば・・・」


   「元々、守ることには向いた地形でもありますし・・・」


   「それくらいはこなせなければ、対等の関係とは言えないですよね」


くろむ「サラカがそういうならこの内容でダイン王に送っておくよ」


   「カイン、これを複写してくれ」


   「複写したものの1通をサラカに、1通をダインに送ってくれ」


カイン「承知しました」


くろむ「サラカ、ダンもきているんだよな?」


サラカ「はい、今はソイソさんと手合わせをしているはずですよ」


くろむ「は? ダンじゃ相手にならないと思うぞ・・・・」


サラカ「ダンなりの意地でしょうね・・・」


くろむ「まぁソイソなら大したケガをさせずに完封してると思うけど・・・」


   「ダンには聞きたいことがあるし、どこでやってんだ?」


サラカ「王城内の中庭で・・と聞いています」


くろむ「あんなとこでやってんのか・・・・」



   「ゴドラ、フウカたちとクラスたちを中央広場に連れて行ってくれ」


   「指示をあとで出すから、とりあえずそこで休憩させてくれ」


ゴドラ「承知しました」



くろむ「サラカ、少しカインを借りていくがいいか?」


サラカ「もちろんですよ」


くろむ「ありがとうな、アキナ、カインの代わりにサラカの観光の相手を頼む」


アキナ「はぁ~い、サラカさんいきましょ!」


サラカ「アキナさん、宜しくお願いします」


   「くろむさん、それでは失礼します」


くろむ「あぁ、これからもよろしくな」




くろむは、サラカをアキナに任せて別れると、

カインとともにダンの元に向かう。




くろむ「カイン、ゴドラに連れて行かせたみんなについてだけど、

    依頼しておいた屋敷はどんな感じだ?」


カイン「必要になることもあると思い、

    屋敷は王都の4方面に建築してありました」


   「50人規模のとなりますと、北地区の屋敷が適当だと思われます」


くろむ「頼もしいな」


カイン「ありがとうございます」


くろむ「狐人族の住居はどうだ?」


カイン「100軒程度の住居を現在、竜人族とドワーフ族が総出で建築中です」


   「200人程度とのことですので、おそらく足りるとは思いますが・・・」


くろむ「あぁ、十分だと思う」


   「今からゴドラたちと合流してくれ」


   「しばらく休憩させたのちに、クラスたち孤児院組を屋敷に案内してくれ」


   「扱いは孤児ではなく、50人の家族として国民とする」


カイン「承知しました、そのように本人たちにも伝えます」


くろむ「あと、ゴドラに狐人族に自分たち用の住居の

    建築の手伝いをするように伝えてくれ」


   「フウカ・トウカ・コナツに落ち着いたら、

    俺のとこにくるように伝言も頼む」


カイン「そちらも承知しました」


   「では、ゴドラさんに合流致します」




カインと別れたくろむは、王城の中庭にて仰向けで寝転んでいるダンを見つけた。




くろむ「よぉ、ダン♪」


   「こっぴどくやられたようだな♪」


ダン 「くろむか・・・・ 笑いにでもきたのか」


くろむ「ソイソと手合わせとは無茶するなぁと思って見にきたんだよ」


   「あいつ、冒険者ランクでいえば<SSS>ランク越えてるんだぞ?」


ダン 「元SSランクとしては、実際に確かめたくなってな」


くろむ「まぁ予想通りケガなく完封されてるみたいで安心したよ」


ダン 「ワシが勝てるとは思わぬのか・・・」


くろむ「当たり前だろ、ソイソはうちのTOP10に入るんだぞ?」


ダン 「ソイソ殿クラス以上が10名はいるということか・・・」


くろむ「まぁそういうことになるかな」


ダン 「とんでもないことじゃわ・・・」


くろむ「ソイソ、ダンの相手ありがとな」


ソイソ「滅相もございません、いい勉強になりました」


くろむ「学ぶものがあったなら、よかったよ」


   「ダンのことは引き受けるから、戻っていいぞ」


ソイソ「承知しました」




くろむとダンに頭を下げてた退席するソイソを見送ると、

くろむはダンに話しかけた。




くろむ「ルインの詳細はサラカに話したから、サラカから聞いてくれ」


   「んで、本題なんだけどいいか?」


ダン 「なんじゃ?」


くろむ「最近のカロライン王国と聖セイクリッド神国の状況と、

    転生者たちの情報をくれ」


   「なんだか嫌な予感がするんだ」


ダン 「相変わらずいい勘してるな・・・・」


   「はっきり言って、きな臭い・・・」




ダンは、現状の詳細を話し始めた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ