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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
5章.ルイン動乱編
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46話.開戦①



くろむとアキナは、膨大な広さのある部屋を<ルーム>内に生成し、

その中で新魔術の生成にとりかかっていた。




くろむ「まずは、貴族軍の残党を全滅させるための魔術からだな」


アキナ「どんなのにするの?」


くろむ「相手が魔物みたいなタフさをもってるわけでもないからね」


   「地獄大業火釜インフェルノより威力は落ちるけど範囲を広げたものかな」


アキナ「あれと比較するような魔術を作る気なの!?」


   「また気を失うようなことになるんじゃ・・・」


くろむ「今ならまず大丈夫だよ、あの頃より強くなってるしね!」


アキナ「そうだろうけどさ・・・」


   「・・・心配なんだよ?」


くろむ「なら、当日隣で見守っててくれよ、そうすれば勇気もでるしさ」


   「さすがに数万の軍勢を見たら、ビビると思うしさ・・・」


アキナ「わたしには本音を言ってくれるようになったから、

    その案で我慢してあげる!!!」


くろむ「ありがとな」




くろむが最初に考えたものは、<ひょう>。

<雹>を広範囲かつ、1粒を大きく、鋭利にしたら・・・と。


 ・広範囲にどうやって雲を広げるか

 ・雹のサイズを巨大にするにはどうしたいいか


行きついた答えは・・・


右手に<火>属性の魔力を

左手に<水>属性の魔力を

膨大な魔力を超圧縮させたものを両手に生成させる。


その2つを上空に浮かべ、<氷>属性の魔力で超圧縮させる。


すると、相反する属性の<火><水>属性の魔力が破裂し、

膨大な量の水蒸気を広大な範囲に展開させた。


その際、それを包み込むように展開していた<氷>属性の魔力により

一気に冷却され、広大な範囲に広がる雲が完成した。


自分の魔力でできた雲に対して、命令を下す。

直径30センチ、長さ30センチの巨大な氷の針を雹として、

あたり一面見えなくなるほどの量を10分間降り続けさせたのちに、

雲は散開しろと。


くろむがそう命令すると、

「ズガ!」

「ドン!」

「バキ!」

「ベキ!」

などの爆音とともに、目の前が真っ白になっていた。


10分後、音が止まるとともに、視界が開けたときの惨状にアキナは絶句した。




アキナ「・・・・ すごすぎない?」


くろむ「確実に全滅させれそうだな、気絶もしそうにないし♪」


   「<氷><水><火>の混合魔術である、<絶対零度アブソリュート・ゼロ>だ」


アキナ「貴族たちが哀れに思えてきたよ・・・」




くろむは苦笑いしながら、次の新魔術のイメージを固め始める。


貴族の屋敷を消滅させる・・・・


その範囲の空間を閉じ込めて、その後粉砕する・・・・


閉じ込める・・・  棺桶かな・・・・


棺桶に閉じ込めて粉砕する・・・・


氷の棺で屋敷を覆って氷漬けにして、粉砕・・・・


そうやってイメージを固めたくろむは、目の前に土壁を生成した。




くろむ「これを貴族の屋敷と見立てよう」




くろむは、土壁に対して<氷>属性の魔力を集める。

限界まで氷の密度を高め、中に閉じ込めたものを徹底的に氷結させる。


そこで、くろむはふと思った。

せめて、安らかに召されてくれと・・・・


安らかに召されてくれという思いを込めて、

目の前に生成された氷の塊に対して<光>属性の魔力を注ぎ込む。


氷の密度が高まるにつれて、氷は発光しだし、

氷の密度が限界に達した際、氷は強い発光の後、粉々に砕け散った。




くろむ「ほぼ、狙い通りの結果だし、消費MPも大したことない」


   「<氷><光>の混合魔術である、<聖凍土棺桶セイクリッド・インブレイスエンド>だ」


アキナ「このクラスの魔術を簡単に作りすぎだって!!!!!!」


   「これってさ、たぶん<禁呪きんじゅ>って呼ばれるたぐいのものじゃ・・・」


くろむ「そうなのかもしれないけど・・・」


   「まぁ、作れちゃうんだし、しゃーないじゃん?」


アキナ「くろむからすれば、大したことではないというのはわかったわ」


くろむ「俺からすれば・・・」


   「次のデートを何処にするかのほうが、圧倒的に重大なことだよ」


アキナ「もぉ・・・、すぐそうやって揶揄からかう・・・」


くろむ「ただの真実なんだけどなぁ・・・」


アキナ「わかったから!!!」


   「今日は帰ってちゃんと休むこと!」


くろむ「はぁ~い、でもアキナも一緒にだよ?」


アキナ「仕方ないなぁ~♪」




その後、くろむの自室に戻ったくろむは、

ゆっくりと休養をとることにした。


翌日、戦争の準備が完了したくろむは、

街道用の一本道の生成とその周辺のマナ調整を行い、

街道整備の指示をゴドラにだした。


くろむは、その後数日間を王都の順調な発展ぶりを

満足げに観察したりしながら過ごした。


そして、斥候役として貴族軍の監視をさせていたギンジより報告がはいる。




ギンジ「主人様、ご指示にありました貴族軍を発見しました」


   「おそらく、あと半日程度でガイアに到着するかと思います」


くろむ「やっとか・・・」


   「規模は?」


ギンジ「おそらく5万前後かと思われます」


   「ただ、竜の牙に挟まれた峡谷を進軍しておりますので、

    一斉に掛かってこれる数は1万程度かと思われます」


くろむ「ま、予想の範疇はんちゅう内ってことだな!」


   「ギンジ、ありがとう、もどってこい」


ギンジ「かしこまりました」


くろむ「ソイソ、ビネガ、ソルト、シュガ!」


   「お客さんがきたぞ、配置につけ」


ソイソ「ははっ!」

ビネガ「ははっ!」

ソルト「ははっ!」

シュガ「ははっ!」


くろむ「アキナ、おいで~」


アキナ「はぁ~い」


ナビ 「少しは緊張感を持ちなさいよ・・・・」


くろむ「そんなものが必要になる相手でもないしなぁ・・・」


ナビ 「・・・」


くろむ「やるときは、ちゃんとやりますよ!」




アイギス軍が配置につき待機していると、貴族軍が到着した。


アイギス軍は予定通り、本来の鶴翼の陣では

底の位置にあたるべき<王国軍3隊>を最前線に配置した。


貴族軍の司令官は、戦知らずのへたくそな陣形だとあざ笑いながら、

突撃させる。


鉄壁の防御を持つ<王国軍3隊>は、貴族軍の突撃を受け止めつつ、

徐々に後退を始めた。


このまま押しつぶしてやると貴族軍は息巻いているが、

実際には、<王国軍3隊>がワザと少しづつ後退しているのであった。


そして、<王国軍3隊>が後退を続けると、

アイギス軍は本来の鶴翼の陣の状態に戻っていた。


この時、すでに相手の後方に移動を完了させていたくろむとアキナ。




くろむ「やっぱ、あいつら雑魚じゃん・・・」


アキナ「そういうこと言わないの!」




くろむは、全軍に対して念話で指示を出す。




くろむ「今から敵後方より俺が惨殺劇ざんさつげきを繰り広げる」


   「貴族どもの悲鳴が合図だ!」


   「合図がなったら、

    まず<王国軍2隊>が敵のど真ん中に範囲魔術をぶっぱなせ!」


   「その花火を合図に、残りの部隊も突撃で相手を殲滅せよ!」


   「その間に俺は準備をする、撤退指示をだしたら、

    即座に外堀まで避難せよ」


   「では、開戦じゃ!!!!!」





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