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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
4章.決意編
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43.5話 閑話 ~カルロ奮闘記①~


くろむたちがルインで交渉している裏で、

一人頑張っていたカルロのお話になります。




カルロ「さて・・・」


   「兄貴はまた面倒な依頼をしてくれたものだ・・・」




カルロは自分に出された依頼の内容を思い出し、

何からすべきなのかを考えていた。




カルロ「まぁ、まずは<ダイン獣王国>に向かって正面突破してみるか」




そう一人呟き、<ダイン獣王国>に向けて歩き出した。


迷いの森を出て、3日ほど歩くと屈強そうな熊人族の男に声をかけられた。




熊人族「旅の御仁ごじんよ、見慣れぬ者だがお主、我が国に何用じゃ?」


   「商人には見えぬが・・・」


カルロ「おっちゃん、強そうだな」


   「俺はカルロ、ちょっとした用事があって王都に向かっているんだが

    俺に何か用かい?」


熊人族「いや、特に何かがあるわけじゃないんだけどな・・・」


   「見慣れぬ強そうな御仁に興味をもったまでじゃ」


   「そういえば、名乗っておらんかったな、申し訳ない」


   「獣王ダイン直属の4騎士が一人、剛腕ごうわんのマインじゃ」


カルロ「お偉いさんだったのか・・・」


マイン「ワシには息苦しいだけの肩書じゃがな・・・」




(もめそうな予感もあるが、ある意味これはチャンスか・・・?)




カルロ「マイン殿、ちょっと話を聞いてもらえないだろうか」


マイン「なんじゃ? 士官希望とかであったか?」


カルロ「そうだったら、話は単純だったんだけどなぁ・・・」


   「ちょっとした用事ってやつについてなんだけどな」


マイン「言いにくそうじゃの、

    とりあえず最後まで話は聞くので話してみるのじゃ」



カルロ「それはありがたい」



   「まず、俺はある人の依頼を受けて、獣王ダイン殿に謁見するために

    王都に向かっている」


   「ただ、素性の知れない俺が素直に謁見させてもらえるとも

    思えないから、どうしたものか悩んでいるところだった」


   「マイン殿を重鎮の御一人と判断し、謁見への力添えをお願いしたい」


マイン「ここで出会った理由わけはわかった」


   「しかし、謁見が必要となる<ある人の依頼>とはなんじゃ?」


カルロ「当然、王への謁見を求められたら、そこは気になるよな・・・」


   「もちろん説明はするけど、とりあえず最後まで話はきいてくれな?」


マイン「聞かねば判断のしようもないからの、

    最後まで聞いてから反応させてもらうよ」


カルロ「ありがと」


   「とりあえず、依頼主はくろむ」


   「先日、ここより南にある迷いの森に<魔道国家アイギス>を

    建国した人であり、俺の主人だ」


   「数日前に自由自治国家マイン経由で3大国に建国宣言は出されている」


   「ただ、ダイン獣王国の領土内での一方的な建国宣言であるため、

    獣王様に挨拶したいってところだな」


   「依頼内容は、建国を認めてもらって、王同士の会談の約束をとること」


   「そのために謁見を目指している」


マイン「・・・・」


   「・・・想像のはるか上を行く話じゃったな・・・・・・・」


   「立場的に言えば、領土侵犯を起こした者を成敗する!」


   「なのじゃが・・・」


   「迷いの森は扱いに困っておった場所でもあるし、

    何よりこの国は強き者を尊敬し優遇する」


   「ワシでは建国を認めることも認めないこともできぬ」


   「ただ・・・」


   「力を示せ、ワシを満足させれば謁見の手筈は整えよう!」


カルロ「噂通りの国だな」


   「ま、わかりやすくていい!!」




カルロとマインは一定の距離をとって対峙した。


カルロは右手に<黒曜風剣こくようふうけん>、左手に<黒曜光槍こくようこうそう>をたずさえ、

マインは両手で背中に背負っていた禍々しい風貌の赤黒色せっこくしょくの大剣を構えた。



マイン「では、いかせてもらうぞ!!!」




マインは、大剣の掲げながら突進してきた。


マインの袈裟切りに対し、カルロは落ち着いて、黒曜風剣こくようふうけん

大剣の腹を対して左薙ぎを一閃。


カルロの左薙ぎは、マインの大剣を払い飛ばすことは叶わなかったが、

軌跡を反らすことはでき、マインの大剣はカルロの右側に振り下ろされた。


カルロは左薙ぎで得た遠心力を使い、左手の黒曜光槍こくようこうそうで、

マインの右肩に向けて、渾身の突きを繰り出す。


マインはその突きを避けることなく、さらに突進し、

大剣を手放し、フリーになった左手で殴りつけてきた。


カルロの突きがマインの右肩に刺さりだしたのとほぼ同時に

カルロの右頬みぎほほにマインの左ストレートが刺さった。


カルロはその威力により吹き飛ばされ、

ふたたび距離を置いて対峙する。


互いの攻撃が互いの攻撃の威力を阻害し合うことになったため、

お互いに傷は軽微なものになっていた。




カルロ「あそこでさらに踏み込んでくるとか、狂ってやがるな」


マイン「お主こそ、見事な攻撃じゃったぞ」


カルロ「ちっ、上から目線かよ・・・」


   「ギアあげてこっちからいかせてもらうぜ!!!!」




カルロは、左手でマインの心臓に向けてするどい突きを繰り出した。

マインは大剣の腹でそれを受け止め、

そのまま右後ろ回し蹴りを放とうとしたが、

軸足である左足に鋭い痛みを感じて蹴りを中断し、

バックステップで距離をとった。


マインが左足をみてみると、土の槍が貫いていた。

一瞬左足に意識を奪われていたマインに向け、

カルロは突進し、右手で袈裟切りを放ちつつ言う



カルロ「俺は<土>魔術が得意なんだ」


   「使い方は兄貴の受け売りではあるけどな!」



カルロは袈裟切りに合わせて、マインの全方位に土槍を出現させ、

剣戟に合わせて、一斉に射出した。


マインは大剣で高速の右薙ぎを放ち、そのままその場で回転しだした。


カルロの剣戟は弾かれ、土槍も大半が弾かれたが、

全てを弾ききることは叶わず、1割程度の土槍はマインに突き刺さった。


ダメージにより回転を止めることになったマインに対して、

黒曜光槍こくようこうそうで渾身の突きを放つ。


カルロの渾身の突きはマインの右脇腹を裂いた。



カルロ「ちっ、腹に穴をあけるつもりで放ったのに、脇腹を引き裂く程度かよ」


マイン「まともに食らったら死んでしまうんでな、必死で避けたのじゃが、

    このざまじゃ・・・・」


カルロ「まだ続けるのか?」


マイン「ワシもまだ死にたくはないんでな」


   「ワシの負けじゃ、約束通り謁見は取り付ける」


カルロ「ふぅ・・・、疲れたわ」


マイン「お主は強いの、お主なら王ともいい勝負ができるかもしれんの」


カルロ「予想はしてたけどさ、やっぱ王ともやることになるのか?」


マイン「ダイン獣王国じゃぞ?」


   「我が国に何かを求めるなら力を示すしかないわい」


カルロ「まったく、わかりやすい国だな」


マイン「誉め言葉ととっておくわ」



カルロは懐から赤色の液体の入った瓶を取り出し、

マインに向けて中身をかけた。



カルロ「普通の回復薬ぐらいしか持ち合わせてないんでな」


   「これで勘弁してくれ」


マイン「普通はいきなりぶっかけたりしないもんじゃがの」


カルロ「傷口がふさがるんだから贅沢いうなよ」


マイン「なんというか清々(すがすが)しいやつじゃな・・・・」


   「お主のこと気にいったぞ!」


   「謁見は叶えるが、その後うちに仕官せぬか?」


カルロ「悪いがそれは聞けないな」


   「俺は兄貴に心酔してるんだ」


   「それに俺なんか足元にも及ばないくらいつえーしな」


マイン「お主ほどの者にそこまで言われるとは、余程の人物なのであろうな」


   「お主さえよければ、このまま王都まで案内するが、どうじゃ?」


カルロ「ありがたい話だ、素直に甘えさせてもらうよ」


マイン「王都まではまだ距離があるので、途中の街で一泊することになる」


   「そこで一杯どうじゃ? おごるぞ」


カルロ「懐柔目的なら諦めとけよ?」


   「そうじゃないなら、ありがたく御馳走になるよ」


マイン「酒程度で懐柔できる者ではないくせに・・・」


   「単純にお主を気にいったので、酒を交わして友にでも・・・」


   「と思っただけじゃ」



二人は途中の街で朝まで酒の飲みかわし、意気投合。

所属する国は違うが、互いに互いを認める友となった。


そして、翌日には王都に到着し、謁見の準備が整うまでの間、

指定された宿にて休息をとることにした。






更新間隔についてですが、

仕事の都合上、

現在の1日2話更新から1日1話更新に変更します


申し訳ありませんが、ご理解頂けるとありがたいです



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