43話.建国宣言②
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皆様のおかげです、ありがとうございます。
渡した書状を二人が目を通し終えるのを確認したのち
くろむ「今日、俺たちは自分たちの国を建国した」
「今渡したものが建国宣言を記載した書状だ」
「まず、ダンにはこれを3大国の国家元首および
全冒険者ギルド宛てに通知してほしい」
「できれば、3大国には3日以内に届くように手配してくれ」
ダン 「は!?? 建国じゃと!!??」
「気は確かか??」
くろむ「そうするだけの戦力と拠点はもう設置済だよ」
「ただまぁ、場所が迷いの森で<ダイン獣王国>の領土内だから、
あそこには挨拶に行くための使者は出すところだけどな」
ダン 「・・・・」
くろむ「信用してないみたいだな?」
「ぶっちゃけ<SSS>ランクの冒険者以上のやつを
1000名単位で配下にしてるぞ?」
ダン 「は???」
「なにを馬鹿げたことを・・・」
サラカ「ダン、このタイミングでくろむさんが冗談を言うわけがありません」
「信じがたいことではありますが、真実なのでしょう」
「この書状にも<守りたいものを守るための国>と記載がありますし、
おそらく、最悪3大国と戦争しても勝てるという判断の上での
建国宣言であると思いますよ」
くろむ「さすが、サラカだな」
「いい読みだよ、ただ1点間違ってる」
「そもそも3大国は眼中にないよ」
「ぶっちゃけると、首都をつぶすだけなら俺だけでもできるよ」
「俺が警戒しているのはダンからの書状にあった<転生者>のみだ」
「少なくとも一方的な蹂躙を受けることはないという
判断がついたからの建国宣言だ」
ダン 「とんでもない発言をサラっといいやがって・・・」
サラカ「魔道国家アイギスの建国宣言と
それの世界への通知の依頼はわかりました」
「それに関しては、僕とダンで責任をもって行います」
「でも、そのためだけの訪問ではないですよね?」
くろむ「頭の切れるやつで助かるよ」
「アイギスは、今ある<ルインーダイン>の街道の
新しいものを提供しようと思っている」
「今の街道は迷いの森を大きく迂回するルートだが、
迷いの森をまっすぐ突っ切る街道を我が国が提供する」
「これにより、かかる日数は3日ほど短縮可能になる」
「途中に首都である王都ガイアがあり、道中の安全はわが国が保証する」
「事前申請で我が国の承認をとっているもののみの安全をだけどな」
サラカ「おっしゃってる通りであれば<ルインーダイン>の交通のすべてを
アイギスが牛耳ることができますね」
「ただ、問題点もあります」
「本当に迷いの森内での安全を確保できるのか」
「あの森は入ったら帰ることができないといわれる森ですからね」
「確保できるとしてその信用が得れるのか、
少なくとも現在くろむさんは貴族を斬り付けて逃亡した
犯罪者の扱いですからね」
くろむ「信じれるかどうかはわからんが、
あの森の全魔物は俺に従属させている」
「そして、あの森がなぜ<迷い>なのかはわかっている」
「多種多用なマナが異常な濃度で荒れ狂っているからだ」
「俺はそれを自分の魔力でコントロールすることができる」
「俺がいなくてもコントロールする方法の目途もたっている」
ダン 「・・・・」
「さすがにすんなり信じれる話ではないぞ・・・」
アキナ「わたしたちですら、いまだにびっくりしてることではあるしね」
くろむ「まぁそれに関しては信じさせる方法はあるぞ」
「ダンとサラカを実際に連れて行く」
「2人が俺を信用してついてきてくれるならだけどな」
ダン 「今更疑うのもアホらしいわい」
「実際に見て、嘘か真かを判断したいわい」
サラカ「そうですね、体験する以外に判断しようがないですしね」
「しかし、それで安全性を確保できているとしても
信用がなければ誰もその街道を使用しませんよ?」
くろむ「そこは、サラカやダンを頼らせてもらう」
ダン 「???」
サラカ「あぁ、そういうことですか」
「訪問の主目的はその依頼というわけですね」
くろむ「察しがいいのは助かるね」
ダン 「ちょっと待ってくれ・・・ ワシにはなんのことやら・・・・」
サラカ「簡単なことですよ、ダンが<冒険者ギルド>のギルドマスターとして
僕がルイン自治議会の議長として、その街道の安全性を保障すると
宣言すればいいということですよ」
アキナ「!!!!」
「そんなこと考えていたの!?」
ダン 「!!!!!」
「言いたいことはわかったが、
立場的にそう簡単にはそんなことできぬぞ?」
サラカ「それは僕も同じですね」
くろむ「だろうな、そういうと思って案は用意してきた」
「まず、今回の建国宣言を受けて、
ダンはサラカからの依頼であったくろむの探索依頼への返事として、
迷いの森に建国したらしいと報告をいれてくれ」
「その報告を受けたサラカは自治議会に対して
ルインの軍隊ではなく、
貴族連合軍としてくろむの討伐を打診してくれ」
「被害を受けたグレフィーナ候を始めとする貴族たちが
武功をたてて面目を保つことが大事だと思うから
9貴族の私設兵団による連合軍での討伐がいいと思うとか言って、
プライドやら功名心などをくすぐれば、サラカならできるだろ?」
「最低でも議員である9貴族、できればルインに存在する全貴族から
出兵させてくれ」
「そうすれば、俺がそれを返り討ちにした後、
建国宣言にも書いてある通り、敵対したものには徹底的に攻撃する」
「これで晴れて、ルインから全貴族の消滅だ♪」
「全ての・・・になるかは、サラカの手腕次第だけどな!」
アキナ「くろむ・・・・ 腹黒いね・・・」
ダン 「だな・・・」
くろむ「うっさい・・・」
「貴族と議員を失った自治議会はルインの統治の方法として
議長と冒険者ギルドによる統治をするとサラカが発表する」
「軍事力をギルドに丸投げのルインなんだし、おそらくいけるだろ?」
サラカ「今までの実績もあるので、それはいけるでしょうね」
くろむ「これでサラカは目の上のたんこぶの貴族を排除できる」
「ま、これはルイン脱出のときの恩返しも兼ねてるかな」
「サラカとダンでルインをまとめたら、ルインの正式な使者として
アイギスを訪問するという話にしてくれ」
「先の戦争の和睦とでもしとけばいいだろう」
「そこで、二人は森の安全性と俺にかけられた疑いが
貴族の暴走によるものであったと公表する」
「そして、ルインとアイギスは通商と防衛の同盟を結んだと発表する」
「大まかな流れのみで詳細は詰める必要があるが、
おおよそこんな話でどうだ?」
サラカ「いくつか無茶な点と詳細を詰めたいところはありますが
くろむさんの強さで解決できてしまうところでもありそうですね」
ダン 「まったく・・・」
サラカ「それに・・・」
「ルインから全貴族を排除・・・」
「不可能であると思っていた僕の夢を案に含めてくれたくろむさんに
全力で答えたいという気持ちでいっぱいになっています」
ダン 「排除できるものならしたい存在じゃからのぉ・・・」
「しかし、それを受けて3大国は間違いなく、
ルインとアイギスに宣戦布告するとおもうぞ?」
くろむ「適当に返り討ちにしとけば、ルインへの攻撃はなくなるさ」
「なにせ、3大国の流通の要の場所なんだからな」
「そして、うちに来るのは、ぶっ潰すだけだし♪」
ダン 「あはは・・・・」
アキナ「くろむは貴族を排除したルインを<自分の守りたいもの>に
含めるつもりでいるってことね?」
くろむ「そそ」
「貴族以外はルインはいい街だよ」
サラカ「そう言ってもらえるのは素直にうれしいですね」
くろむ「んじゃ、この案で行くでOKか?」
ダン 「まぁ、反対する理由も特になさそうじゃの」
「転生者の脅威もある状況じゃしの・・・」
サラカ「僕も賛成ですね」
くろむ「ありがとな」
「で、森の安全の確認をしに今からいくか?」
ダン 「もう今さら確認もいらない気もしてきたが、
遠足がてら見にいくとするかの」
「街の外に馬車を1台用意させるわ」
サラカ「そうですね、変わったという迷いの森に興味ありますしね」
くろむ「じゃあ、外で待ってるから馬車をよろしくな」
そう言って、入ってきたクローゼット内の通路より
街の外にでたくろむたちは、ダンたちと合流後、
迷いの森に向けて出発した。




