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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
1章.サバイバル編
4/104

4話.初めての人助け


ふいに、<混合魔術>を作りだしてしまうというハプニング?などもありつつも

洞くつ探索は順調に進んでいた。




くろむ「お腹すいたし、このあたりで<ルーム>に戻ってご飯にするかな」


ナビ 「こないだまで<サバイバルだ!>とか言ってた人の言葉には

    思えないけどね・・・・」


くろむ「生活水準はあげちゃうと、落とせないものですよ!」


ナビ 「あそ・・・」




ナビに呆れられつつも<ルーム>で自室に戻るくろむ。




ゴブ太「あ、おかえりなさい、主様」


くろむ「おう、ただいま」


ゴブ太「そろそろお戻りになるかと思い、お食事を作っておきましたが、

    いかがでしょうか?」


くろむ「!!!!!!」


   「ゴブリンのお前にそんな気遣いなんてできたのか!!?」


ナビ 「たぶん、<名づけ>で<ネームド>になったからよ」


   「ゴブリンにそんな気遣いは普通無理だからね」


くろむ「そういうものなのかね・・・・・」


   「<名づけ>ってすげーのね・・・・」




そんな驚きイベントがおきつつも、

くろむはゴブ太が用意してくれた食事を食べた。


味? 所詮ゴブですよ?

気遣いはできても味覚オンチらしく、ほぼ素材の味のみでした・・・




くろむ「そういえば、今日魔物を大乱獲したけど、

    ステータスどうなってんだろ?」


ナビ 「さっき魔術の効果確認したときに見なかったの?」


くろむ「<混合魔術>という言葉にびっくりしてみるの忘れてた・・・・」


ナビ 「そういうところは、普通の反応できるのね?」


くろむ「なにげに酷いこと言ってないか?」


ナビ 「きのせいよ♪」




いつも通りの軽口を叩きあいながら、<ステータスボード>を確認。



-----------------------------------------------------------------------


名前  : くろむ

種族  : 人族

職業  : 大魔術師


レベル : 49

HP  : 2380

MP  : 10590

筋力  : 1024

耐久  : 1230

敏捷  : 5630

魔力  : 10260

幸運  : 7650


技能

 ・魔術理解(Lv6)

 ・魔術適正(Lv6)

 ・魔眼(Lv4)


 ・身体強化(Lv7)

 ・剣術(Lv3)

 ・槍術(Lv6)


 ・秘匿・改変(Lv3)

 ・精神干渉耐性(Lv4)

 ・毒耐性(Lv5)

 ・麻痺耐性(Lv5)


 ・混合魔術


加護

 ・空間神の加護


魔眼

 各種効力を持つ魔眼を使える

 (レベルアップごとに1つづつ開眼する)

  Lv3 :鑑定眼

      (物の価値を見抜くことができる)

      (対象の<ステータスボード>の中身を盗み見できる)

      (技能<鑑定>のLv10相当)


  Lv4 :説得眼

      (ある程度まで無理のある話でも相手に

       納得させてしまうことができる)

      (技能<魅了>に近い効果)


-----------------------------------------------------------------------




毎度ながら・・・

ツッコミどころ満載だな・・・・


とりあえず<ステータス>部分に関してはスルーしておこう・・・・

深く考えたら負けな気がする・・・



追加された<技能>の詳細を見てみると・・・・


秘匿・改変

 <ステータスボード>上の任意の箇所を秘匿して文字化けさせたり

 異なる内容に改変させたりすることができる技能(見た目のみの変更)


耐性系3種類

 精神干渉攻撃などに対する耐性を持つ

 (Lv10で完全無効化となる耐性を得ることができる)


混合魔術

 複数属性の魔術を混合させると発現する<技能>

 「混合魔術を扱えるもの」という称号的意味合いの<技能>



まぁ、耐性を色々得れたのは素直に良かったと思う。

どいつから<強奪>したのかは謎だけど・・・


たぶん<へび>とか<サソリ>あたりだと思う。



<秘匿・改変>は近いうちに街に行く予定の俺としては

正直かなりありがたい。


まだLv3なので、看過されてしまう可能性はあるけど、

このあきらかに可笑しいステータスを持っている身としては

ぜひとも欲しい<技能>だった。


さっそく<ステータス>の偽装を始めた。




くろむ「もう職業からして偽装が必要だよね、これ・・・・」




そんなことをボヤきつつ、偽装を行った結果


-----------------------------------------------------------------------


名前  : くろむ

種族  : 人族

職業  : 魔術師


レベル : 29

HP  : 580

MP  : 1059

筋力  : 102

耐久  : 123

敏捷  : 300

魔力  : 700

幸運  : 230


技能

 ・剣術(Lv1)

 ・槍術(Lv3)


 ・毒耐性(Lv2)

 ・麻痺耐性(Lv2)


-----------------------------------------------------------------------



こんなところかな・・・・


正直、<普通>のステータスとかわからないので、

ザクザクっと削ってみましたよ。



ステータス偽装後、くろむは就寝した。

次の日、ゴブ太が用意してくれた朝食を食べた。




くろむ「用意してくれるのはありがたいが・・・・」


   「この味気ない食事はなんとか改善させたいな・・・・」


ナビ 「街までいけばいいのに・・・」


くろむ「そうだなぁ~」


   「そろそろ本気で街にいくことも考えないとな」


   「さてと・・・」


   「今日も元気に洞窟探索はじめるぞ~!」


ナビ 「おぉ~~♪♪」




軽快なナビの声を聴きつつ、<ルーム>内の自室を出て洞窟に戻ってきた。




くろむ「<ルーム>はやっぱり便利だな・・・」


くろむ「ん!!?」




くろむは少し離れた場所の壁が少し光っていることに気づいた。




くろむ「こんなの昨日は気づかなったけどな・・・」


   「これ何かわかるか?」


ナビ 「ん?」


   「あぁ~、これは鉱脈だね~♪」


   「色の感じからすると、たぶん<銀鉱石>かな♪」


くろむ「おぉ! これが銀の鉱脈なのか!」


   「そろそろ街に行ったときのため金目のものは嬉しいね」


   「よし! ちょっと回収させれもらおっと♪」


   「でも・・・ ツルハシとかないしな・・・・」


ナビ 「なんか採掘向きの魔術つくっちゃえば?」


くろむ「軽いノリで言いやがって・・・・」




文句をいいつつも、どんな魔術を作るかを考え始めた。




くろむ「採掘に使うとすると・・・ 

    するどく尖っているほうがよさそうだな」


   「鉱脈って硬いだろうから、硬度も必要になるな・・・」


   「思いつくのは・・・ でっかいアイスピック??」


   「よし、記憶にあるアイスピックの5倍程度の大きさで~」


   「どうせなら10本同時出現させる魔術にしちゃうか、

    俺MPバカだしいけちゃうっしょ♪」




作る魔術のイメージが大枠で決定したので、

マナとMPを混ぜ込みながら、<氷>属性の魔力を練り始めた・・・




くろむ「今回は10本出現させるし、ガッツリMPをつぎ込んで~っと」




くろむがMPをいつも以上に込めだすと、

周囲の空気が冷えていくのを感じる。


周囲に広がった冷気を10本の大きなアイスピック状に

固めていくイメージをする。


出現しだした10本のアイスピックの硬度を増させるために、

さらにMPに込め始める・・・・


見ただけで相当な硬度であると理解できるような

10本の大きなアイスピック状の氷鋲がくろむの周りを取り囲んだ・・・


くろむは右手を銀鉱脈に向けて・・・




くろむ「アイスピック!!!!」




くろむの発生とともに、10本の氷鋲は銀鉱脈に向け飛翔し・・・


ドカッ!

ドカッ!

ドドドドカッ!!!!

ドドン!!!!!!!!


10発の激突音とともに、銀鉱脈である壁を大きく穿っていた。




ナビ 「!!!!!!!!」


くろむ「やべ・・・ これ威力有りすぎたかも。。。?」


ナビ 「MPバカなくせに、

    MPを自重なく練りこむとか何考えてんのよ!!!」


くろむ「まだ加減がよくわかんなくてさ・・・・」


ナビ 「まぁ別にいいけどさ・・・・」


   「それより目的の銀鉱石はどんな感じなのよ?」


くろむ「ん~~ 若干細かくしちゃった?って感じだけど、

    結構な量はある気がするぞ」


   「そこそこな量な気がするんだけど、

    実際これっていくらぐらいになるもんなの?」


ナビ 「僕が実態のない神の眷属ってこと忘れてない?」


   「僕が人族たちのお金の感覚をわかるわけないでしょ・・・」


くろむ「ふぅ~ん、そういうもんか」


   「ま、いいや」


   「街に行ったときに換金すればいいだけだしな」




くろむはそういいつつ、<ストレージ>に<銀鉱石>を回収した。

回収を終えたくろむは洞窟探索を再開した。


探索を再開したくろむは、何か違和感のようなものを覚えた・・・




くろむ「なぁ、ナビ・・・  さっきからなんか変な感じしないか?」


ナビ 「そう??」


くろむ「やけに魔物の数が少ない気がする・・・」


   「それに何か音がかすかにしないか?」


ナビ 「僕には聞こえないけど・・・」


   「ついにこの世界の人?発見かもね??」




そんな会話をナビとしていると、

甲高い金属音と悲鳴のようなものが聞こえた・・・・




くろむ「!!!!」


くろむ「誰かが魔物に襲われてるのか!!?」


ナビ 「そうかも!!」




くろむは音の聞こえた方角に飛び出した。

20秒程度走ったところ、ヒトカゲが見えた。




くろむ「あれは・・・  オーク?」



4匹のオークの群れが何かを追いかけている姿が遠目に見えた。



くろむ「あの追われてるのは・・・  人間??」

   

   「なんか猫耳っぽいものも見えるけど・・・・」


ナビ 「あれは、<猫人族>っていう獣人だね!」




くろむは生成した2本の<アイスランス>を左右の手にそれぞれ持ち、

オークの群れに特攻した。


右手の氷槍を<猫人族>のもっとも近い場所にいたオークに向け投擲した。


投擲された氷槍はオークの頭部を粉みじんに吹き飛ばした。


その事態にオークたちの理解は追いつかずに、動揺を始める。

動揺しているオークの群れにくろむは左手の氷槍を横なぎした。




「ぎゃーーー!」




くろむは、断末魔を残しつつ胴体と足が分断された2匹のオークを

横目で確認しつつ、その氷槍を残りのオークに投擲した。


最後のオークは胴体に大きな穴をあけ、声を発生することもできないまま、

崩れ落ちた。




くろむ「大丈夫か?」




理解の追い付かない出来事が目の前で展開され、

ポカンとした表情をしている<猫人族>に声をかけた。




猫人族「あ、ありがとうございます・・・」


くろむ「大怪我は・・・ してなさそうだな」


   「手遅れにならなくてよかったよ」


猫人族「は、はい」


くろむ「俺の名前はくろむ」


   「諸事情あって、この洞窟の探索をしてる」


猫人族「あ、わたしは<アキナ>と申します。」


   「危ないところ、ありがとうございました。」




動揺しつつも、くろむへのお礼を言うアキナは、

相当必死に逃げ回っていたらしく、

全身に細かい切り傷があり、全身泥まみれだった。




くろむ「とりあえず、少しきれいにするか」


   「クリーンウォッシュ」




若干の光を帯びた水球がアキナを包む。




アキナ「え? こ、これは・・・・?」



光が収まると、アキナの切り傷や泥はきれいになくなっていた。




アキナ「!!!!??」


   「か、回復魔術? 洗浄魔術???」


   「ど、どういうこと・・・?」



激しく動揺するアキナを見て、

<クリーンウォッシュ>が高度な魔術であることを思い出す。




くろむ「あぁ、でもまぁしょうがないよな」




綺麗になったアキナを見て、くろむは思わず見惚れてしまった。




くろむ「アキナって・・・・」


   「女の子だったのか!?」


アキナ「そうですけど・・・・」


   「あ、さっきの泥まみれではわかりませんよね」




はじめての人助けをした相手は、

思わず見惚れてしまうほどの猫人族の美女でした。



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