33話.力の試練③
5竜人を4人まで倒したくろむは、最終戦に向けて
ストレッチを行なっていた。
カイン「次が最後の試練となります」
カルロ「俺の出番があるとはな」
「5竜人が1位、竜人王のカルロだ」
存在から放たれるオーラが
今までの4人とは別格であることを物語っていた。
<鑑定眼>で見た結果、
ステータス オール 10000超え
剣術 Lv10
槍術 Lv10
身体強化 Lv10
飛行 Lv10
(俺がいうのもあれだが、見事なまでに化け物だ・・・)
くろむ「最後の最後にとんでもない化け物が出てきたもんだな」
カルロ「ほぉ、それが分かるだけの実力があるということか」
くろむ「さっきの4人が束になって敵うかどうかってクラスなのは、わかるぜ?」
カルロ「流石に4人に連携されたら勝てないと思うぞ?」
くろむ「せっかくだから、楽しませてもらうとするよ」
そういうと、くろむは周囲の空間にアイスランスを10本生成し漂わせ、
両手に1本づつアイスランスを持って構えた。
その光景にカルロは驚きの表情を見せたが、
カルロ「てめぇこそ、バケモノじゃねーかよ」
カイン「それでは、最終試練・・・ 開始!!!」
くろむは手始めに10本のアイスランスを同時に
カルロに向けて射出した。
カルロは右手の長剣と左手の短槍を巧みに駆使し、
それらを捌ききると同時にくろむに向けて飛び出した。
くろむはアイスランスを射出直後、
再度10本のアイスランスを出現させて、
飛び込んでくるカルロを迎撃した。
カルロは新たに出現したアイスランスにより
いくつもの傷を負いつつも、
くろむに左右上下からの変幻自在の30連撃を放った。
流石のくろむもこれには驚いたが、
両手の氷槍と適宜生成したピンポイントの氷壁により、
全撃を捌ききる。
近距離で互いを見つめ合い、
殺気のこもった笑顔をぶつけ合った。
カルロ「想像以上の化け物みてーだな」
くろむ「お前にだけは言われたくねーよ」
「でもその分、意地でも配下にしたくなった」
カルロ「そりゃ光栄な話だな」
くろむ「そろそろもうちょい本気だすけど、死ぬなよ?」
カルロ「さぁな、どこまで上があるんだよ」
そういうと互いに距離をとり、ふたたび対峙した。
くろむはアイスランスを先程の倍の20本出現させ、
右手の氷槍で突きを放ちながら、
くろむ「アイスピック × 5」
アイスランス20
氷鋲50
を周囲に纏わせたくろむの超速の突きが
カルロに迫っていた。
カルロはあまりの迫力に絶句しつつも、
必死で抵抗を繰り広げた。
序盤のアイスランスとくろむの突きまでは
なんとか凌いだカルロであったが、
それ以降のアイスランスや氷鋲が次々と
身体中に命中被弾した。
嵐のようなくろむの猛攻が止まった瞬間、
カルロは倒れてわずかに身体を震わせるのみであった。
くろむ「やば!!!!」
「ヒーリングウォーター!!」
瀕死であったカルロの身体は淡い光に包まれ、
徐々にその傷を塞いでいった。
くろむ「あぶなく殺しちまうとこだった・・・」
ナビ 「もうちょっと手加減しなさいよ・・・」
くろむ「まだかなり手加減してたぞ?」
ナビ 「はぁ???」
アキナ「あれでまだ本気じゃないの・・・?」
なぜか二人を呆れさせてしまったくろむは
苦笑するしかなかった。
くろむ「大丈夫か?」
カルロ「おかげさまで、喋るくらいならな」
「しかし、あれでまだ本気じゃなかったとかホントなのか?」
くろむ「6割くらいは本気だったぞ?」
カルロ「ち・・・ 化け物め」
カイン「しょ、勝負あり!」
「くろむ様・・・」
「試練突破おめでとうございます」
「大変申し訳ありませんが・・・」
「カルロを始めまだ動けないものもおりますので、
後ほどお話をさせて頂きたいと思います」
「よろしいでしょうか?」
くろむ「ああ、とりあえず少し休憩しよう」
カイン「ありがとうございます」
「御休憩のためのお部屋にご案内致します」
くろむ「よろしく」
くろむたちはカインに連れられて、
応接室のような場所に案内された。
カイン「手狭なお部屋で申し訳ございませんが、
少々お待ちください」
くろむ「気にしなくていいよ、案内ありがとな」
くろむたちは談笑しながら、カインたちが現れるのを待つことにした。




