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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
1章.サバイバル編
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3話.新発見!!


くろむ「ん~、やっぱり俺の部屋も<ルーム>で作るかなぁ・・・・・」


   「主の俺のほうが劣悪な環境で暮らすっておかしくね!!?」


ナビ 「それは・・・・」


   「くろむが、サバイバル生活に快適な住居は合わない!!と言って

    <ルーム>に部屋作らなかったじゃん・・・・・」


くろむ「ぅぐ・・・・」


   「そ、そうだけどさぁ・・・」


   「あんなに快適そうな空間みたら俺も!ってなるんだもん・・・」


ナビ 「あははは、くろむらしい気がするけど・・・・・」


   「じゃあ、作っちゃいなよ♪」


くろむ「とりあえず自分で作った簡易ベットを

    <ストレージ>にしまっておくかな」




ここに来て以来お世話になっているお手製の簡易ベットを

<ストレージ>に格納したときに

ベットの下になっていた床になにか違和感を感じた。




くろむ「なんかここの床、変じゃないか??」


ナビ 「ん~、言われてみれば・・・・」


   「掘ってみたら?」


   「お宝ザクザクっ♪とかなるかもよ?」


くろむ「んな都合よくはいかないだろ・・・・」




くろむはとりあえず<アイスランス>で床を軽くつついてみると・・・

コツコツっと明らかに手ごたえの違う箇所が存在することに気づいた。




くろむ「ん? 岩盤??」




<アイスランス>を使って、その岩盤を取り除いてみると、

そこには地下への階段が存在していた。




くろむ「地下室? ダンジョン??」


ナビ 「確かにこの世界にもダンジョンは存在するけど、

    ダンジョンには特有の雰囲気ってものがあるのよ」


   「ここからはそれを感じないから、

    地下室かどこかへつながるトンネルか・・・・だと思うよ~」


くろむ「ふ~ん」


   「じゃ、準備したら探索といきますか!」




くろむはささっと<ルーム>で自室と食料貯蔵室を作成し、

ゴブ太を呼び出した。




くろむ「お前たちには、食糧を集めて食料貯蔵室にため込んでくれ」


ゴブ太「了解しました、主様」


くろむ「あと、この森周辺で俺以外の人間?とかを見たことがないけど、

    俺の探索中に現れることもあるかもしれない」


   「安全のため、発見した場合<ルーム>に退避し、

    俺に<念話>で報告してくれ」


ゴブ太「お気遣いありがとうございます」




<ルーム>で作成した空間は、

作成者の承認を得たものしか出入りができない。


俺が探索にでかけている間のゴブ太たちの安全確保のため、

<ルーム>をうまく使うように指示した。




くろむ「<ルーム>の入り口はここに設置しておくからな」


   「じゃあ、いってくる」




そう言い残し、新たに発見した階段を下っていった・・・・




くろむ「暗っ!!!」


ナビ 「そりゃそうでしょ・・・・・」


   「ここ地下なんだよ??」




ナビにごもっともなツッコミを頂いた俺は魔術で光源を作ることにした。




くろむ「ライトボール × 5」




日々の暇な時間を魔術の実験にあてていた俺は、

現在同時に10個の魔術を使えるようになっていた。


さらに、<ボール>系の魔術の場合、

浮遊させ、自分に追尾させることぐらいであれば

ほぼ無意識にできるようにまでなっていた。




くろむ「光源ちゃ~ん、適当に広がってついてきてね~」




真っ暗であった地下の空間は、それなりの範囲が明るくなっていた。




ナビ 「普通こんなことできないと思うんだけど・・・・」


   「まぁ・・・ くろむならなんでもアリな気もしてきたよ」




ナビのそんな感想を無視しつつ、あたりを見渡す。




くろむ「細い一本道で奥には壁・・・・・」


   「地下室というには長細過ぎる気がするし・・・・」


   「とりあえずあの壁壊せるかやってみるか」


   「ライトランス!」




くろむの発声とともに<光の槍>は壁に目掛けて飛んでいった。


ドカン!という音とともに土煙が発生し・・・・




くろむ「けほっけほっ・・・・」


   「酷い目にあった・・・・」


ナビ 「自業自得だと思うけど・・・・」




土煙が治まると壁にはポッカリと穴が開いていた。




くろむ「なんとなくだけど・・・・」


   「ここで行き止まりだった洞くつに繋がった・・・・ 

    ってことでいいのか?」


ナビ 「たぶん?」


くろむ「頼りない返事だなぁ・・・・」


   「ま、行けばわかるか!」


   「うし、出発出発♪」


ナビ 「・・・あんたには恐怖心とかそういうものはないの?」


くろむ「そりゃ未知への恐怖はあるよ?」


   「でも未知が秘めるロマンへのワクワクが勝っちゃうでしょ?」


ナビ 「疑問形で同意を求められてもねぇ・・・」


   「くろむだし、そういうものなのかもね~」




日に日にナビからの扱いが<変人>扱いになっているような気もするが、

気にせずに探索を再開することにした。


新しく発見したこの洞くつはそこら中から魔物の気配が漂っていた。




ナビ 「たぶんだけどね?」


   「この洞くつって、くろむが壁を破壊するまでは、

    この場所が最奥の洞くつだったと思うんだよ」


   「なんとなく、深そうな洞くつだし、今は多種多様な魔物の巣窟♪」


   「って感じになっていると思うよ♪」


くろむ「お前はなんで、楽しそうに物騒な話してんのよ・・・?」


ナビ 「どうせ、乱獲らんかく壊滅かいめつ殲滅せんめつ・・・・」


   「でしょ?」


くろむ「まぁ・・・ そうともいうけどさ・・・」




ナビの憎まれ口に、やや納得できないながらも

反論できないなぁ・・・思いつつ歩いていると




くろむ「なんか、あの曲がり角のとこにいるけど・・・・」


ナビ 「可愛いオークちゃんの集団♪」

 

   「30匹くらいかな??♪」


くろむ「可愛くねーし!!!」




そんなツッコミをしつつ、集団に飛び込むくろむ

そして3分後には・・・・




ナビ 「・・・・早すぎないかい?」




オークの集団は全滅していた・・・・




くろむ「・・・あいつら気持ち悪くて嫌いなんだよ・・・・・・」




その後、<こうもり><へび><サソリ>などを討伐しつつ、

順調に探索を進める。




くろむ「順調~♪ 順調~~♪♪」


ナビ 「くろむ相手だと魔物が少し不憫に思えるよ・・・」


くろむ「ナビちゃん、なんか失礼ナコトイイマセンデシタ?」


ナビ 「き、きのせいっすよ」


   「そんなことより!」


   「久しぶりにこの世界のお勉強講座でもいかが?」


くろむ「お! いいね♪」


   「結局まだほとんど知らないままだしな・・・・」




なにかを誤魔化すナビの発案で<この世界のお勉強講座>が始まった。

内容はこんな感じのものだった。


 ・この世界の中央部に存在する大陸<ロンダルディア大陸>に現在いる


 ・この大陸は<竜の牙>と呼ばれる3つの山脈によって

  ほぼ3分割されている。


 ・大陸西部:<ダイン獣王国>

       獣人族をメインとした国であり、

       <力>がすべての国である。


 ・大陸東部:<カロライン王国>

       人族をメインとした国であり、

       人族至上主義の国である。


 ・大陸南部:<聖セイクリッド神国>

       エルフ族をメインとした国であり、

       種族長である<ハイエルフ>たちを神として

       崇める国である。

       同じ信仰を持つものへは寛容な国である。


 ・<ダイン獣王国>

  <カロライン王国>

  <聖セイクリッド神国>をまとめて

  <ロンダルディア3大国>という。


 ・大陸中央部:<竜の牙>の切れ目となっており、

        <自由自治国家:マイン>が存在する。


 ・<自由自治国家:マイン>は、都市国家であり、

  <ロンダルディア3大国>の緩衝地帯となっている。


 ・ベースとして使用していた森(洞くつ)は、

  「自由自治国家:マイン」の領土内の東の外れに位置する。


 ・このトンネルは方向的に<自由自治国家:マイン>方面に向かっている。


 ・この世界は、元々カオスが干渉している世界ではないため、

  <空間術>というものを扱える人間はほぼいない。


  ※一部小規模ながら扱えるものが<魔道具>マジックバックという形で

   ストレージの下位互換のものを実装させている程度である。


  ※よって、ストレージを人に見せるのは危険である。


  ※ベースで作った小さめのカバンの中にストレージを展開させて

   小型の<魔道具>マジックバックをもっているということにする。


  ※ちなみにこのカバンは、

   このトンネル(洞くつ)の奥にあった宝箱から入手したことにする




こんな感じの説明を聞きながら、そこら中にいる魔物をひたすら狩り続けた。

そんなことをすれば当然大量の返り血を浴びるわけで・・・・




くろむ「すげー気持ち悪い!!!!」


   「<水>魔術で洗い流してもベトベトして気持ち悪い・・・・・」


   「ナビ~~、なんかないの???」


ナビ 「自分で作っちゃえば?」


くろむ「はい??」


ナビ 「だから・・・」


   「体キレイにする魔術を自作しちゃえばってこと♪」


くろむ「あー・・・・」


   「俺ってなんでもアリなのね・・・・」




そんなことをボヤキながら、どんな魔術にするか考える・・・・




くろむ「キレイにする・・・・」


   「となると、イメージは水で洗い流すだな」


   「よし、属性は<水>だな!」


   「でも、洗い流すだけだとベトベトするから・・・・」


   「浄化の効果をイメージ・・・・」


   「聖杯に貯めた水 をイメージするといいかもな」




そんなことをブツブツといいながら、

くろむは自分の手をおわん状にしつつ・・・・




くろむ「この手が聖杯であるとイメージして・・・・」


   「この中を聖水で満たすイメージ・・・・・」


   「クリーンウォッシュ!」




くろむの手の中には、若干の光を帯びた水球が現れた。

それを自分にむけて降り注がせた。


くろむの全身が淡い光に包まれた。


光が収まるとくろむの体は清潔そのものという感じになっていた。


<ステータスボード>で<クリーンウォッシュ>の効果を確認して、

くろむは唖然とした・・・・



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<クリーンウォッシュ>

 ・<水>魔術に<光>魔術を混ぜ込んだ混合魔術。

 ・軽度の負傷と状態異常を回復し、体を清潔にする。


-----------------------------------------------------------------------



くろむ「こ、混合魔術!!!!???」


ナビ 「はぁ・・・・」


   「相変わらずデタラメだよね・・・・」




こうして、くろむは【初】の<混合魔術>を生成したのである。




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