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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
4章.決意編
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31話.力の試練①



眩しさのあまり閉じていた目をあけると、

目の前には竜人族のご老体とその取り巻きと思われる若者が4人並んでいた。


おそらく門番から事前に連絡があったのであろう。




ご老体「ようこそ、おいで下さいました、強き者よ」


   「私は、竜人族の族長をしております、カインと申します。」


   「門番より目的は伺っております」


   「我らの試練を受けるための訪問ということでよろしいか?」


くろむ「話が通ってるなら楽でいい」


   「試練を受けにきたというのは正しいよ」


   「ただ、試練を受ける前に試練の内容を聞いてもいいか?」


カイン「もちろんでございます、ではご説明させてもらいます」


   「試練は大きく分けて、2種類存在します」


   「<知恵と勇気の試練>と<力の試練>」


   「<知恵と勇気の試練>については、

    門番に会えた段階でクリアしています」


   「なお、門番との戦闘は<力の試練>を受けるに値するお方かどうかの

    ふるいをかけるためのテストになります」


   「お客人は<力の試練>を受ける資格を得たという状態です」


   「<力の試練>とはいたって単純、力比べです」



カインは<力の試練>について説明を始めた。


 ・竜人族は毎年1回武闘大会を開催し、上位5名に選出されたものを

  <5竜人りゅうじん>と称えるらしい。


 ・<力の試練>とは<5竜人>と5連戦をし、全勝することで達成となる。


 ・なお、門番は武闘大会で6位だったものが務めるらしい。



(門番より強いやつ相手に5連勝しろとか狂った内容の試験だな・・・)




設定といい、出してくる試練内容といい、たしかにネタ種族なんだなぁと

くろむは再認識した。



くろむ「わかった、その試練を受けさせてください」


カイン「里の中心にある武舞台ぶぶたいが試練の会場になります」


   「そこまでご案内致しますので、ご同行願えますか?」


くろむ「よろしく頼む」



そう言ってくろむたちはカインの後に続く。




カイン「こちらが会場の武舞台になります」


   「試練への準備が必要でしたら、少し時間を設けますが、

    いかがいたしましょう?」


くろむ「今すぐで問題ないよ」



くろむは、両手に1本づつのアイスランスを生成した。



くろむ「俺の武器はこれでそのまま開始できるよ」


カイン「承知致しました」




カインは最初の対戦相手を武舞台に呼び出した。




シュガ「私はシュガと申します」


   「5竜人の5位を務めさせていただいております」




くろむは自己紹介を返しつつ、片手に1本づつ持った氷槍を構えながら、

<観察眼>にてシュガを見た。


(ステータスオール4000で剣術Lv8か)



くろむ「いつでもどうぞ」


カイン「では、最終試練第一試練・・・   開始!!」



開始の掛け声がかかると、シュガは左右に小刻みに揺れるステップを開始し、

くろむとの距離を詰めたり、離したりして、くろむの様子を伺う。



くろむ「さすがに門番さんみたいに猪武者いのししむしゃではないか」


   「睨み合いの様子見ってのも嫌いじゃないけど・・・」


   「動かなきゃ面白くないよねっ!!」



発言が終わり切らないうちに、

左手に持っていた氷槍をシュガの顔面めがけて投擲した。


シュガは首を傾ける動作のみで氷槍を避ける。



シュガ「!!!!」


   「なかなか思い切りのいい作戦を実行される人なんですね」


   「しかし、これであなたは武器を1本うしな ・・・・・!!」


   「なんで2本ともまだあるのですか!??」


くろむ「ここはお喋りをする場所なのか?」


   「まぁサービスで教えてやるけど」



くろむは何本もアイスランスを連続で生成して見せた。



   「この通り、俺の魔術で生成した槍だから

    どこにでも何本でも瞬時に生成可能なんだ」


シュガ「魔術にそんな使い方があるなんて・・・・」


くろむ「自分の常識のみで決めつけるとそれ以上の成長はないぜ?」


シュガ「!!!!!」




くろむは無意識でシュガの地雷を踏んでいてしまったらしく、

別人のような形相で突撃してきた。


迎撃しようと氷槍を構えると、シュガが激しく左右に揺れた後、

視界から消えた。



シュガはしゃがんで視界から消え、そのままくろむの足を横薙ぎしようとした。



くろむ「残念だったね、確かに姿は見失ったけど、<魔力検知>で丸見えだよ」



そういうと、横薙ぎをおこなっている剣の腹を氷槍で突き刺し、剣をへし折った。




くろむ「これで降参してくれたら、殺さずに済んでありがたいんだが?」


シュガ「ま、まいりました・・・」


   「あれを、こんな止め方する人に勝てるビジョンは浮かばないですよ」


カイン「くろむの勝利!」


くろむ「とりあえず1人♪」




カインは次なる試練担当者を呼び出す。



ソルト「我が名は、<ソルト>」


   「5竜人の4位を務めさせていただいておる」


   「我はタンク職という特殊な職のため、

    この決闘は独自ルールとさせてもらう」


   「制限時間5分以内にタンクである我に

    クリーンヒットしたかどうかの勝負である。」


くろむ「タンク職からの試練としては、妥当な提案かな」


   「よし、始めようぜ!」



くろむはそういいつつ、距離をとる。

その後、様子見がてら氷槍を突き続けた。


ソルトは氷槍の突きの一部のものを剣で払いのけ、

残りの攻撃を盾にて防いでいた。




くろむ「さすがにこれは防ぐのか!」


   「なら盾を砕かせてもらうよ!!」




くろむはソルトの盾を目掛けて、

左右の氷槍にて、それぞれ10発づつの突きを放った。


氷槍の突きはすべてが同じ個所に放たれていた。


1撃ごとにソルトの盾の中央部にできた凹みが肥大化し、

10発目を超えるあたりから穴が開き始めた。


20発すべてが放たれきった頃には、

盾に空いた穴はかなりの大きさになり、盾として機能を失っていた。




くろむ「盾に大穴が空いて、持ち手もボロボロ」


   「タンクとしての仕事が続けれる状況ではないと思うけど、

    そろそろ勝ちを譲ってくれないかい?」


ソルト「真正面からぶち抜かれて負けを認めないわけにはいかないですな」


   「我の負けです」


カイン「戦闘継続不能と判断し、くろむの勝利!」


アキナ「これで2連勝ね♪」




特に苦戦することもなく、相手を無効化しつつ勝利を収めるくろむ。


油断はしないようにと気を引き締めなおして、

次の試練の相手が現れるのを待っていた。





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