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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
4章.決意編
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30話.隠れ里への道


くろむ「湖までは無事ついたが・・・・」


   「入口らしきものは、見当たらないな・・・」


アキナ「そうだねぇ・・・」


   「まさか、この湖の中・・・?」


くろむ「否定はできない状況であるのが、なんか悔しいな」


   「魔力検知で探ってはみるか」




くろむは<魔力検知>を発動し、

湖から天に向けて放出されている魔力の流れを詳しく読み取る。


魔力の放出源が湖の底にあるなにかであることに気づく。




くろむ「マジで底に入口がありそうな雰囲気だな・・・」


   「さて、どうしたものか・・・」


ナビ 「くろむの魔力でなんとかできないの?」


くろむ「自分で生み出した水が相手ならなんとでもなりそうだけど、

    さすがにこれはなぁ・・・」


アキナ「だったら、一部だけでもくろむ作った水に変えてみたら?」


くろむ「それに意味があるのか?」


アキナ「・・・思いつきで言ったけど、どうなんだろ・・・」


ナビ 「それ、発想はいいかもよ?」


   「まず、ここから湖を半分に割るように凍らせる」


   「底までの全部じゃなくてもいいからね」


   「そのあとに、徐々に氷で浸食する量を増やしていく」


   「最終的には湖をくろむが作った氷で半分にわけるの」


   「そこまでしたら、両サイドに氷の壁を残す感じで中央を砕いて、

    氷の壁に挟まれた道を作る」


   「まぁ普通じゃ夢物語になる案だけど、くろむならできるでしょ?」


くろむ「人を人外じんがいの化け物扱いしやがって・・・」


   「・・・・ まぁできそうであるから悔しい・・・・・・・・・・」


アキナ「できそうなんだ・・・」




アキナとナビが苦笑いをしている中、くろむは実践してみることにした。


くろむが<氷>属性の魔力で湖の中央部に一本の氷の壁を作り出した。

さらに、周囲のマナを体内に取り込みつつ、氷の壁により魔力を流し込む。


すると、氷の壁はみるみる間に肥大化し、

10分後には巨大な氷の壁で湖の分断に成功していた。




くろむ「・・・できてしまったな」


ナビ 「ほらみなさい」


アキナ「・・・・・・」


くろむ「ふぅ・・・」


   「さて、道を作るか・・・・」




くろむは氷の壁に向けて、魔力を込めた。

氷の道を作りたい箇所に対して、<魔術理解>と<魔力操作>の技能を発動。


まず、<氷>の原理や本質を改変して、ゼリー状の流動体に変化させる。

次に湖の縁から底までを階段状に変形させた。


さらにその先が道となるように不要部分の氷を壁部分に圧縮し、

強度の高い氷へと変貌させた。


まるでモーゼの十戒の如く湖が割かれた。




くろむ「サービスで底までの階段も作りました・・・」


アキナ「・・・」


ナビ 「・・・」



   「自分で言った通りの結果であっても、

    実際に目の当たりにするとヒクわね・・・」


くろむ「・・・ いいから行くぞ」




湖の底まで歩き、そのまま氷の道を歩いてゆく。

しばらくすると、光輝く魔法陣が目に入った。




くろむ「魔法陣??」


ナビ 「みたいね」


アキナ「これが隠れ里への入り口ってことかしら?」


くろむ「おそらくそういうことになるんだろうな」




戸惑いながらも、この魔法陣以外にそれらしいものは見当たらず、

この魔法陣から魔力が放出されていることも確認したため、

意を決して魔法陣に入ることにした。


魔法陣に乗ると、くろむたちは光に包まれ、

次の瞬間、バスケットボールのコートぐらいのサイズの小部屋に辿り着いた。


くろむたちが周囲を見渡すと、フード付きのマントを羽織った男が

ただ一人ポツンと立ち尽くしていた。




くろむ「あなたが<竜人族>の隠れ里への入り口を守る門番ですか?」


門番 「いかにも」


   「我がその門番であるが、そなたらはなぜここまで来た」


くろむ「ちょっとした事情があってね」


   「自前の戦力を作る必要ができて、その戦力として

    竜人族を配下に加えたくてここまできた」


門番 「そうであるか」


   「では、我と戦え」


   「我を倒せたならば、里への入り口は実態化されるであろう」


くろむ「まぁ、予想通りの反応だな」




カオスが強いと評価する種族である竜人族。

自分がどの程度本気を出して戦うべき相手なのかを判断するため、

門番を<鑑定眼>でみてみた。


ほぼ全ステータスが3000。

技能は<剣術(Lv8)>のみであった。




(こんなやつ普通の人ではどうにもできないやん・・・・)




くろむはそんなことを思いながら、相手に合わせる感じで

相手を封殺しようと決める。




くろむ「わかった」




くろむは門番とある程度の距離をあけた場所で対峙し、

<アイスランス>を生成し、両手で持って構えた。




くろむ「いつでもいいぜ?」


門番 「お言葉に甘えて」




その言葉と共に、門番はくろむ一直線に向かってきた。

その突進スピードのまま、門番は剣を振り下ろす。


くろむは、氷槍の槍先を剣にあて、軌道をずらした後、

バックステップで距離をとる。


それを追いかけるように飛び出した門番は

左右上下から変幻自在の剣戟を繰り出した。


くろむは先ほどと同じように剣戟を流し続けていると、

門番の顔が次第に曇っていくのがわかった。


流され続ける剣戟にしびれを切らした門番はくろむの喉元を目掛けて

渾身の片手突きを放つ。


くろむは待っていましたとばかりに、

その突きを下から跳ね上げ、無防備になった相手の喉元にむけ、突きを放つ。


放たれた突きが門番の喉を突き破ると思われた瞬間、

くろむは寸止めをした。




くろむ「俺は里に行きたいだけで無駄な殺生がしたいわけじゃない」


   「力の差はわかっただろ?」


   「これで負けを認めてくれないか?」




くろむは殺すことなく、敗北を認めさせるため、

あえて攻撃をせずに全てを流し、

渾身の攻撃を跳ねのけて、

致命打になる攻撃を寸止めにするという手間をかけた。




門番 「あぁ、我の完敗である」


   「不殺ころさずの心遣い感謝する」


アキナ「圧倒的すぎて、何も言えないわね・・・」


ナビ 「あんたってここまで強かったのね・・・」


くろむ「・・・」




門番が負けを認めると、門番の後方に魔法陣が出現した。




門番 「この魔法陣から隠れ里にいける」


   「さぁ、行くがよい」


   「ただし、試練はここからが本番である」


   「気を引き締めるが良い」


くろむ「わかったよ、ありがとな」




門番に礼をつげると、くろむたちは魔法陣の中に入っていった。




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