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神々の戯れ~暇すぎるので転生させてみました~  作者: 日向ぼっこ
1章.サバイバル編
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2話.転生者としての歩き方



くろむ「とりあえず、森までついたけど魔物1匹すらいなかったな……」


ナビ 「ここらの草原はほぼ魔物がいない地域だからね♪」


   「でもこの森の奥のほうにはいっぱいいるから注意してね!」


くろむ「ふぅ~ん」


   「ま、なんかいるか軽く探索でもしてみるかな!」


ナビ 「相変わらず軽いね……」




ナビがなんか言ってるけど、放置して森に入ってみることにした。


探索開始数分で遠くの木の陰に真っ白な狼?っぽいのを発見したので、

魔術の威力の確認がてら戦闘してみることにしよう。




くろむ「そういえば<強奪眼>ってどうやって使うんだ?」


ナビ 「自分の目が<強奪眼>であるとイメージして対象を見ること」


   「対象の色が一瞬灰色になったら、

    <強奪眼>で対象をとらえたことになるよ♪」


くろむ「また、イメージかよ……

    この世界はなんでもイメージなのか?」


ナビ 「そういうわけじゃないけどね、

    <魔眼>は魔術の亜種みたいなもんなんだよ」


   「だから、イメージが大事になるの♪」


くろむ「魔術系はイメージってことね……」


   「えっと、<強奪眼>として見てるイメージ…… イメージ…………」


   「お! 狼が一瞬灰色になったぞ」


   「えっと、ファイヤーランス!」




発声とともに<火の槍>が生成され、狼に飛んで行った。

<火の槍>は見事に狼の頭に命中し、狼は動かなくなった。




くろむ「うん、魔術の威力問題なし!」


ナビ 「初討伐おめでと!」


   「<ステータスボード>を確認してごらん♪」




ナビに言われるがままに確認すると……

レベルは1のままであったが、<敏捷>が<+2>されていた。




ナビ 「これが<強奪眼>の効果だよ♪」


   「まぁ、なにが<強奪>できるのかは完全な運だし、

    いくつ<強奪>できるのかも運」


   「くろむはレベルアップ以外にもこうやって強くなれるんだよ♪」


くろむ「やっぱチートな<技能>だなぁ……」


   「でもあるものは使わなきゃ損だな!」


ナビ 「……」


   「順応性がおかしいよ、ほんと……」


くろむ「ナビの反応はほっとくとして…………」


   「ちょっと思いついたこと試してみるか」




くろむは、魔術名を発声せずに<ウォーターボール>の生成を始めた。

生成された水球内に凍らせるイメージを注ぎ込む。


水球は徐々に氷始め、氷球となっていた。




くろむ「おっ!」




氷球に対し、形状を変化させるイメージを埋め込む……


長く薄く引き伸ばすイメージで……

刀をイメージして……




くろむ「アイスブレード!!」




氷球は徐々に形状を変形させていった。




くろむ「できるもんだね~!」


   「無事、氷刀の完成!」


ナビ 「<魔術理解>による現象の改変だねぇ♪」


   「まさかこの短時間で上位属性<氷>を

    扱えるようになるとはねぇ♪」




アイスブレードの成功後、再び森の探索を開始。




くろむ「お! 洞くつ発見♪」




森の中にぽっかりと開けたその空間には、小高い丘にできた洞くつが存在していた。



くろむ「うし、しばらくここをベースとして生活してみるか」


ナビ 「見た目によらず生活力あるのね……」


くろむ「サバイバル生活とかロマンあるじゃん?」


   「せっかくの異世界だし、少しサバイバル生活してみるよ」


   「まずはあの洞くつの探索だな!」




くろむは、完全にピクニック気分で洞くつ探索を開始した。




くろむ「……」


   「5メートル程度の直線だけじゃね~か!!!!」


   「…… 寝床に使うには十分だよね」




とりあえずの寝床は確保できたので、食料探すべく森を探索し始めた。


…… そして小一時間が経過した。




くろむ「魔術使えるって便利だね!」




血抜きを施し、<水>魔術で洗浄したうさぎを

2匹担いで、ベースとした洞くつ前に戻ってきたのである。




くろむ「<氷刀>で捌いて~♪」


   「<火>魔術で作ったたき火でじっくりと~♪」


   「はい! うさぎの丸焼きできあがり♪」





鼻歌混じりで料理?し、この世界にきて初の食事を始めた。





くろむ「ぅんん~~~……」


   「やっぱ調味料なしじゃ味気ないな……」


   「でもまぁ…… そのうち慣れたら大丈夫でしょ!」


ナビ 「相変わらず気楽というか…………」


くろむ「深く悩んでも仕方ないし!」


   「今日はもう寝るよ!」


ナビ 「……」




そういって洞くつ内にはいったくろむは、そのまま眠りについた。



宣言通りにサバイバル生活を楽しむくろむ。

気づけばその生活も2週間ほど続けており、

森の探索もかなり進んでいた。


その結果、この森はかなり棲み分けが行われていることがわかった。


洞くつの近く(森の入口付近)はうさぎや狼といった獣系がメイン。


もう少し奥まで進むと<ゴブリン>を中心とした亜人系が

集落を形成していた。


さらに奥地には<オーク>などの集落も小規模ながら存在していた。



くろむは、それらを発見し次第、すべて討伐していった。




ナビ 「くろむは容赦ないねぇ……」


くろむ「レベルアップや<強奪眼>の餌食になってもらわなきゃね♪」




この二週間で多種多様な森の住人たちを壊滅させた結果……

俺のステータスはこんな感じになっていた。


-----------------------------------------------------------------------


名前  : くろむ

種族  : 人族

職業  : 魔術師、狩人


レベル : 28

HP  : 625

MP  : 4560

筋力  : 254

耐久  : 480

敏捷  : 752

魔力  : 3080

幸運  : 890


技能

 ・魔術理解(Lv4)

 ・魔術適性(Lv4)

 ・魔眼(Lv2)


 ・身体強化(Lv3)

 ・剣術(Lv2)

 ・槍術(Lv3)


加護

 ・空間神の加護


-----------------------------------------------------------------------


魔眼

 各種効力を持つ魔眼を使える

 (レベルアップごとに1つづつ開眼する)

  Lv2 :従属眼

      (対象をこの眼で見ることにより、

       その相手を従属させることができる)


      (ただし、相手が従属に承認していることが条件)


      (従属者は主に危害を加えることが不可能になり、

       <命令>には絶対服従となる。)


空間神の加護

 空間術を扱うことができる

 (扱える空間術は本人のレベルなどにより変化)

  【現在扱える空間術】

   ・ルーム

     使用者が許可したもののみ出入り可能な空間を作り出せる。

     空間の規模は術者の魔力に依存される。


-----------------------------------------------------------------------


二週間でとんでもない成長である。


特に<MP>と<魔力>……

<MPバカ><魔力バカ>に一直線すぎる……


<身体強化><剣術><槍術>は森の住人を壊滅した際に

<強奪眼>により強奪したものである。


そして、新たに覚えた<従属眼><ルーム>をそろそろ試してみることにした。




くろむ「従属させるなら何がいいかなぁ……?」




最初、狼を従属させ、騎獣としようかとも考えたのだが……




くろむ「…… さすがに乗るにしては、あいつって小さすぎるよな?」


ナビ 「くろむがあれに乗ったら……」


   「虐待しているようにしか見えないかも……」


くろむ「デスヨネェ……」


   「食材回収の手伝いでもさせる目的で

    <ゴブリン>でも従属させるかなぁ」


   「でもいずれ町にも行く予定だしなぁ……

    その時邪魔になる気が……」


ナビ 「新しく覚えた空間術<ルーム>で専用の部屋を作って

    そこに住ませれば解決では?」


くろむ「…… !!!!!!」


   「ナビ・・・・ 

    お前頭よかったんだな……」


ナビ 「し、しつれいな!!!!!」


くろむ「あ、ごめん……」


   「ナビって軽くてちょっと頭の弱い子ってイメージだったわ……」


ナビ 「………………」


くろむ「で、でも!」


   「ナビのおかげで<ゴブリン>の住ませる場所も解決だし!」


   「き、きのう見つけた小規模の<ゴブリン>の集落にでもいこ!」


   「うん! いこう!!」


ナビ 「…… ソウデスネ」




かなりご機嫌ナナメになってしまったナビを流しつつ……

小規模な<ゴブリン>の集落を目指すことにした。




くろむ「あった、あった♪」




小規模な<ゴブリン>の集落が視界に入るところまで到着。

視認できる<ゴブリン>の数は5匹である。




くろむ「<従属眼>で<ゴブリン>を見ながら

    「俺に従属しろ!」と念じればOKだったよな?」


ナビ 「ソウデスヨ」


   「ただ、素直に承認はしないと思うので、

    殺さない程度に弱らせる必要はあります。」


くろむ「…… なんかまだ機嫌わるそうね…………?」


ナビ 「そんなことありませんよ」


くろむ「…………」


ナビ 「……………………」


くろむ「ま、まぁ!」


   「<従属眼>で睨みつけてから

    ぶん殴ればOKってことだね!!!」


ナビ 「……」


   「…… クスクスクス」


   「怒ってることがバカらしくなる人だよね、くろむってさ」


   「かなり適当な言い方だったけど、その方法で概ねあってるよ!」


くろむ「よし、じゃあいってくる!」




くろむは木陰より集落にむかって飛び出す。

<ゴブリン>たちは状況の把握が追いつかず、あっけにとられていた。



呆然としている<ゴブリン>に対し、

くろむは<従属眼>で睨みつけ、次の瞬間にぶん殴った。


それ見て怒り狂った<ゴブリン>たちであったが、

くろむは、すべてを<従属眼>で睨みつけた上で、殴り飛ばした。


力の差を痛感した<ゴブリン>たちは、

倒れながらも<従属>を受けいれていた。


受けいれた瞬間、<ゴブリン>の右腕の甲に<氷の結晶>のような

もん>が浮かび上がった。




ナビ 「<従属>成功おめでと♪」


   「その<紋>は従属の証となるものだよ~」


   「主従間では<念話ねんわ>と言われる会話が可能になるよ♪」


   「この念話はどれだけ離れていてもできるらしいわよ」


くろむ「そうなのか!」


   「じゃあ、さっそく……」




くろむは<ゴブリン>たちに念話を試してみた。




くろむ「聞こえるか?」


ゴブリン「ん!? なんか聞こえるぞ……?」


    「ひょっとして主様の声!??」


くろむ「そうだ、聞こえてるようでよかった」


   「いまから命令を伝えるけど、お前がこの群れのリーダーか?」


ゴブリン「はい、そうです。」


くろむ「全員に命令するのは、めんどうだからお前に命令する」


   「残りの4匹の管理はお前に任せる。」


   「命令はとりあえず一つ。」


   「俺の食糧になりそうなものを洞くつまで集めてこい。」


ゴブリン「了解しました、主様。」


くろむ「名前なしだと個体識別もしにくいし、めんどうだなぁ……」


   「よし! お前はいまから<ゴブ太>な!」




くろむがそういうとゴブリン(ゴブ太)は光につつまれた……

なんかMPが吸われた感覚がした……


光が徐々におさまり……




ゴブ太「!!!!」


   「まさか<従属>早々にお名前をいただけるなんて……」


   「ありがとうございます! 一生尽くします!!!」


くろむ「????」


ナビ 「くろむ……」


   「魔物に名前を付けるってことの意味わかってないよね……?」


くろむ「ん? なんか特別なことなのか!??」


ナビ 「名前を付けることにより魔物は<ネームド>持ちと呼ばれるものになり、

    通常種より強力な個体に変わるの」


   「だから、魔物にとって名づけは特別な意味を持つのよ……」


くろむ「そうなのか……」


ナビ 「しかし……  普通は名づけって失敗するもんなのよ…………」


   「<上位種>から<下位種>への場合でも数割しか成功しないのよ」


   「よほど相性がよかったってことになるのかしらね……」


   「あーあと!今後も名づけることがあるのならの注意だけど……」


   「<名づけ>を行う際、

    相手の魔物のランクに応じたMPを魔物に吸収されるわ」


   「<ネームド>はそのMP分強化されるって感じね」


   「高ランクの魔物ほど、

    ガッツリと奪われるらしいから気をつけてね!♪」


くろむ「覚えとくよ……」




そんな<名づけ>によるトラブル?もありながらも、無事<従属>は成功した。




後日、<ネームド>の主となったものには

<ネームド>のステータスや技能の共有が発生し、

主はステータスアップや新しい技能を取得するらしいと、

ナビから説明があった。




くろむ「なんか疲れたから今日はもう帰って寝る」


ゴブリン5匹を引き連れて洞くつまで帰ったくろむは

<ルーム>により生成した部屋に<ゴブ太>たちを住ませることにした。



この時くろむは、自分もルーム内の部屋に住めば快適なのでは?

という疑問を抱えることになった。



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