22話.銀狼王
昨日のPVが激増しており、かなり嬉しいです。
皆さまありがとうございます。
これからも宜しくお願いします。
―――「・・・ろむ!」
―――「返事してよ!」
―――「・・・ お願いだから・・・・・・」
くろむは誰かの泣き叫ぶ声で目を覚ます。
目を覚ますと目の前にアキナの顔があった。
どうやら、気を失った俺を心配したアキナが
膝枕をしてくれていたようだった。
アキナ「・・・く ろむ?」
「!!!」
「目が覚めたのね、よかった・・・」
くろむ「俺は・・・ 気を失っていたのか?」
アキナ「うん・・・」
ナビ 「いくらあんたでもあんな馬鹿みたいな魔術使えば
MP不足になって、ぶっ倒れるのは当然よ・・・」
くろむは周囲を確認すると
自分が生成したと思われる土壁の残骸を黒炎が燃やし尽くそうとしていた。
くろむ「なんか本当に地獄絵図見たいな状況になってるな・・・」
「二人とも心配かけてごめん、だけどもう大丈夫だ」
くろむは気絶していた間のことを二人に聞いた。
・気絶していた時間は30分ぐらいであること。
・巨大な土壁が発生したと思ったら、くろむが急に倒れたとのこと。
・その後、土壁の中から阿鼻叫喚の魔物の絶叫が聞こえたこと。
・その後、魔物の足音と思われるものが
大量に遠ざかっていく音が聞こえたこと。
(あまりの状況に魔術の対象範囲外の魔物が逃げ出したと思われる)
・しばらくすると、嘘のような静けさがやってきて、
土壁に黒炎が食らいつきだしたこと。
・この段階でくろむが目を覚ましたこと
くろむ「ありがとな、状況はわかった」
「おかげで元気にもなったし、少し見て回るか」
くろむたちは、土壁を燃やし尽くし消滅し始めた黒炎を見つつ、
周囲を探索することにした。
くろむ「これは・・・ 我ながらドン引きな威力だな・・・」
ナビ 「自覚できただけマシとしときましょうかね・・・」
アキナ「そうですね・・・」
くろむ「なんか・・・ 二人が冷たい気がするが・・・・・・」
「それはともかく・・・ これじゃ生き残りはいないかもなぁ」
ナビ 「狼の王がどの種類であったかによるかな」
「氷を司る狼型の精霊:フェンリル、
それが稀に魔物落ちすることによって、
銀狼王となり狼の王となることがあるの」
「フェンリルとは比べ物にならないぐらい弱体化はしてるんだけど、
強い氷属性は残っているから、かなり強い炎耐性をもっているの」
「仮にそいつがいた場合は瀕死で生きてるかもね」
くろむ「ナビがいかにもそれがいると言いたげに説明してるし・・・
きっといるってことだな」
ナビ 「・・・」
しばらく周囲を探索すると灰の山の中から、
かすかにだが、何かがうごめく箇所を発見した。
くろむ「こいつがその銀狼王か?」
ナビ 「全身大火傷の瀕死だけど、間違いないでしょうね」
くろむ「こいつ、なんかカッコいいな...」
アキナ「はい?」
くろむ「決めた! こいつを従属させて俺の騎獣にする!」
アキナ「はぁ.....」
ナビ 「はいはい、言いそうな気はしてたのよ・・・・・・」
「さっさと回復しないと、その子死んじゃうわよ?」
くろむ「それはダメ!!」
「ヒーリングウォーター」
くろむは、みるみるうちに回復していく銀狼王を
<従属眼>で捉える。
回復の終えた銀狼王の右手には<紋>が発現していた。
くろむ「うし、回復と従属完了♪」
「さくっと、<共有>と<名付け>を終わらせちゃうから
あとの説明任せたぞ、ナビ」
ナビ 「アンタバカなの???」
「さっきまでMP切れて倒れてたんだよ? 死ぬ気??」
くろむ「俺の技能の<魔術適正>のレベルかなりあがってたから、
MPの自然回復量おかしなことになってんのよ、
だからいけるいける♪」
「先に<共有>しとくから、もしもの時はよろしくな」
ナビ 「・・・・・・・・・」
アキナ「何しようとしてるのかよくわからないけど、
危ないことはしないでね?」
くろむ「大丈夫♪ 大丈夫~♪♪」
くろむ「お前の名前は... <ギンジ>だ!」
そういうと銀狼王は光に包まれ、くろむは一瞬だけ意識が飛んだが、
二人にはバレないように誤魔化した。
(あ、あぶねー・・・)
くろむ「うし♪ 上手くいったからアキナとギンジに説明よろしく!」
「俺は少し休憩するから♪」
ナビ 「はいはい・・・」
文句もいいつつも、ナビの説明はかなり丁寧でわかりやすかった。
アキナ「くろむのことで驚くのは辞める!!!」
「なんでもできると思っておいたほうが間違いなさそうね!」
ナビ 「たぶんそのほうがいいわね・・・」
二人は呆れ声でそう言ったが、
いつもと変わらないそのやり取りにくろむは
なんだかほっとする感情に包まれた・・・・
ブックマークも少しづつではありますが、
増えていることがすごく嬉しいです。
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