96話.建国以来最大のイベント
アイギスの王都ガイアは都市中すごい賑わいであった。
王であるくろむが、なすべきことを達成して帰還したことを祝う
お祭りということもあり、国民は夜通し騒ぎ続けた。
くろむ「いつもながら、うちの国民は祭り好きだなぁ~♪」
アキナ「お祭りが好きじゃない人っているの??」
くろむ「そう言われればそうか……」
「よし!ここで景気づけにいっちょみんなに宣言でもするか!」
アキナ「く、くろむ???」
「何を宣言する気…… ??」
くろむ「そんなこと決まってるじゃん♪」
くろむは拡声器を使って、全国民に一斉放送をした。
くろむ「みんな~~! お祭り楽しんでる??」
「ここで俺から重大発表~♪」
「夜が明けたら……」
「俺とアキナの結婚式をします!!!!」
アキナ「え!!!!?????」
「ちょっと!!!!」
「急にどうしたのよ!!!!」
くろむ「サプライズだよ♪」
「アキナ、愛してるよ」
アキナ「も、もう……」
カルロ「イチャつきまで放送しなくてもいいんじゃねーか…… ??」
くろむ「あ……」
アキナ「あ……」
カルロ「……」
くろむ「ま、まぁ!!」
「とりあえずそういうことだから!!!」
「カイン! フウカ! 準備よろしくな♪」
サプライズ発言&公開イチャつきの一斉放送を終えたくろむは、
カインたちの準備が終わるまでお祭りを楽しみ続けることにした。
しばらくすると、カインから念話が入った。
カイン「くろむ様」
くろむ「どうした?」
カイン「アキナ様との結婚式の準備はほぼ整ったのですが……」
くろむ「なにか問題でも??」
カイン「くろむ様とアキナ様の結婚式を是非みたいという国民が多すぎて……」
「その誘導と整理にもうしばらく時間がかかりそうなのです……」
くろむ「あぁ、そういうことか」
「せっかくのお祭りだし、みんなが見学できるようにうまくやってくれ」
カイン「承知いたしました」
くろむ「アキナと会場には向かっておくから、準備が終わったら教えてくれ」
くろむはカインに国民の誘導を任せて、
自分はアキナと共に会場となる国賓館に向かった。
国賓館についたくろむたちはフウカに声をかけられた。
フウカ「くろむ様、アキナ様」
「ご衣裳を準備いたしました、こちらにお着換えください」
「アキナ様はお手伝いいたします」
フウカはくろむに結婚式の衣装を手渡すと、アキナを連れて奥の部屋にいった。
衣装を受け取ったくろむは、さっそく衣装に着替えアキナが戻るのを待った。
しばらく待っているとフウカに連れ添われたアキナが戻ってきた。
くろむ「!!!!!!」
アキナ「ど、どうかな…… ??」
くろむ「綺麗だ……」
「すっごく綺麗だよ! アキナ!!!」
アキナ「あ、ありがとう……」
「なんか…… 照れるね」
フウカ「くろむ様、アキナ様」
「結婚式の準備はできております、こちらにお願いします」
くろむたちは、フウカに導かれるまま式場の前に到着した。
フウカ「トウカが司会をしています、呼び込まれましたらご入場ください」
くろむ「わかったよ」
アキナ「うん」
トウカ「それでは、結婚式をはじめます」
「新郎くろむ様、新婦アキナ様のご入場です」
トウカの言葉と共にくろむたちの前の扉が勢いよく開いた。
狐人族たちが演奏する荘厳な音楽の中、くろむとアキナは入場した。
会場には国民の全てが集まっているのではないかというほどの
人数があつまっており、あちらこちらより祝福の声がかかった。
国民の祝福を浴びながら会場の中を進むと、カインが待っている祭壇があった。
カイン「僭越ながら、私が神父を務めさせていただきます」
「こちらの祭壇までお越しください」
くろむたちは、カインに招かれるまま祭壇の前まで移動した。
カイン「皆様、ご静粛にお願いします」
「ただいまより、くろむ様とアキナ様の結婚式をはじめます」
「汝くろむは、この女アキナを妻とし、」
「良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、」
「病める時も健やかなる時も、」
「共に歩み、他の者に依らず、」
「死が二人を分かつまで、愛を誓い、」
「妻を想い、妻のみに添うことを、」
「神聖なる婚姻の契約のもとに、」
「誓いますか?」
くろむ「誓います」
カイン「汝アキナは、この男くろむを夫とし、」
「良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、」
「病める時も健やかなる時も、共に歩み、」
「他の者に依らず、死が二人を分かつまで、」
「愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、」
「神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
アキナ「誓います!」
カイン「皆さん、お二人の上に神の祝福を願い、」
「結婚の絆によって結ばれた このお二人を」
「神が慈しみ深く守り、助けてくださるよう」
「祈りましょう」
「今日結婚の誓いをかわした二人の上に、」
「満ちあふれる祝福を注いでください」
出席者である国民から盛大な拍手が沸き起こった。
盛大な拍手を受けたくろむはみんなに感謝を伝えた。
くろむ「今日はみんなありがとう!!!」
「これから俺はこの国がこの世界が豊かになるように尽力する!」
「まだまだ未熟なところもある俺を是非みんなで支えてほしい」
「…… 堅苦しい儀式はここまでだ!!」
「披露宴として今日も祭りだ♪」
くろむの宣言を受けて出席者たちは沸き上がった。
昨日以上の盛り上がりをみせた祭り2日目は明け方まで続いていた。




