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魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第7章 大国会談と四獣
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全力

 人間の脳には『リミッター』がかけられており、20%程の力しか出せない。それは、筋細胞へのダメージを減らす為。つまりは、人間の能力を常に100%解放していると、人体に負担がかかりすぎるので制御している、という事だ。



 だが『リミッター』をかけているのは脳なので、その脳を興奮させ、『リミッター』という仕組みそのものを鈍らせれば、ある程度『リミッター』を外す事はできる。『火事場の馬鹿力』というのは、この状態から来た言葉とされる。



 つまり人間にかけられている『リミッター』は、人間の力を制限する為のものだという事だ。人間本来の力に、人間の身体が耐えきれないからその力を抑える為のものだ。



 つまり、その力に()()()()()()()()()()()()()、そもそも制御する必要が無いと云う事だ。



 そして、その身体を持っている『異常者』原口コウヤには、『リミッター』など不必要なものなのだ。



 だから、原口コウヤは『リミッター』を()()()()()()()のではなく、元々『リミッター』が()()()()()のだ。



 だが、常時100%の力を出しているわけでは無い。幼稚園の子供相手に本気で腕相撲をする父親が居ない様に、無駄に全力は出さない。



 100メートル走をジョギングでするのと、全速力でするのとは体力の消費が違う。つまり、例えコウヤに『リミッター』が無かったとしても、100%の力を出せば20%の力を出すよりも遥かに体力を消耗する、と云う事だ。



 だからコウヤは普段、通常の人間と同じ様に20%の力しか出せない様に、意図的に力を制限している。



魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』による身体能力強化も、結局は『リミッター』を少し外し、40%程度の力をノーリスクで引き出せる様になっただけの事だ。



 それはコウヤにとっては関係無く、以前と同じ20%程度の力しか出してこなかった。



 ブラックバイソンとの戦闘の時も、リューク・トライエルとの対決の時も、それは変わらなかった。



 リュークとの対決の時は傷すら負わなかったので何の問題も無かったが、ブラックバイソンの時は少し問題が生じた。



 20%の力しか出していなかったので対応できる攻撃にも限界があり、腹を貫かれてしまった。が、あの時に『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を解放する事ができたので、それは後悔していない。



 まぁ、仮に『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』が解放されなかったとしても、あの時()()()()()()()()()()()()し、『自動再生(オートリブート)』に目覚めなくとも、あの傷を()()()()()()()()()()()()



 だから()()()()()、この次元でも100%の力を出す気は無かった。



 だが、100%の力を出さなければ()()()()相手が現れた。そう判断し、100%の力を出す事を決断した。



「…良いだろう。なら、()()()()()()()()()()



 そう言い放った瞬間、『朱雀』『白虎』が同時攻撃を仕掛けてきた。『朱雀』が豪炎を吐き、『白虎』が爪による攻撃。



 先程までと同等レベルの攻撃に、2体がタイミングを合わせただけ。



(そんな腑抜けた攻撃で…)



「勝てると思うな…!」



 空中にある『魔滅』を手に取る。『白虎』の爪を『魔滅』で斬り、()()()()()。『朱雀』の炎は、『魔滅』で空を斬り、その風圧で吹き飛ばした。



 流石に驚いた様で、2体は一瞬硬直する。その隙を逃さず、俺は当初の目的通りに『玄武』の元に向かう。



 100%の力を解放した俺は、『朱雀』より速い。一瞬硬直した時点で、俺が追いつかれることは無い。



 かなり距離があったが、1秒とかからず到着した。だが、1秒移動にかかってしまったので、当然『玄武』も俺に対応する。



 先程同様、大地を操作して俺に攻撃を仕掛けてくる。だがこれも、先程と変わらない攻撃だった。俺は、向かってくる大地を全て両断しながら進んでいく。進路をそらしたりせずに、真っ直ぐに進む。



 そして『玄武』が俺の変化に気づいた時には、既に俺は『玄武』の目の前にいた。瞬間、『玄武』の身体を縦に両断した。



 だが、



「…やはりそうか……」



 コウヤにそう言わせたのは、『玄武』だった。『玄武』は間違いなくコウヤに両断されたが、一瞬で左右の肉体を結合させた。



 早い話、コウヤは『玄武』を斬ったが、斬った次の瞬間には『玄武』が元通りになってしまった、と云う事だ。



 当然、コウヤは『魔滅』に『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』を纏わせていた。そして、『玄武』には『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』の一部を接触させている。



 だが、それでも『玄武』の傷が再生した。つまり、『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』では『四獣』の再生を止める事は出来ない、と云う事だ。



『四獣』の再生が魔力によるものかは分からないが、どちらにしろ、こいつらがシーナや『ゲーム参加者』の様に無限の魔力を持っていない訳が無い。



 戦っていく上で、こいつらの再生は無限だと考えるべきだ。だがそうすると、幾ら傷を与えようが、幾ら攻撃を喰らわせようが、全て再生してしまうのであれば全くの無意味だ。



 倒す為には、『魔力(マジック)破壊(ディストラクション)』による攻撃で、尚且つ一撃で『四獣』の肉体を完全に消滅させる必要がある。



 そして、ここでコウヤはもう一度確認せざるを得なかった。



 ――()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、と云う事を――

『リミッター』解放。

それをしても、コウヤの様な事は、普通の人間には出来ないです。

何故ならコウヤの場合、そもそもの100%の力が、普通の人間の100%の力よりも、『異常』に大きいからです



↑作中の話です

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