表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第7章 大国会談と四獣
98/298

属性魔法

「イーちゃん…」



「シーナ様。下がっていてください」



 シーナは、イリアの言う通りにした。震える体をなんとか動かし、その場から離れて遠くからイリアを見る。



 それを確認したイリアは、不死鳥(フェニックス)へと目をやる。



 と、不死鳥(フェニックス)は『魔力状態(マジックモード)』を発動し、こちらへ急接近してきた。それと同時に、イリアも不死鳥(フェニックス)へと向かっていく。



「【(ブラック)氷の剣(アイス・ソード)】」



 イリアは魔法で創った黒氷の剣を、不死鳥(フェニックス)は燃え盛るその鋭い爪で、互いに攻撃を仕掛ける。



 互いの攻撃が重なり、激突する。それにより、とてつもない衝撃波が辺りを包む。その威力は、シーナですらたじろぐ程だった。



 数秒競り合い、イリアは跳躍、不死鳥(フェニックス)は大きく羽ばたいて後退する。



 一瞬の沈黙が訪れ、それを破ったのは不死鳥(フェニックス)だった。先程同様、口から豪炎を吐いた。



 だが、イリアの冷静さが覆る事は無かった。剣を持たない左手をその炎に翳し、



「【(ブラック)氷の波動(アイス・バースト)】」



 それを放った。その攻撃は真っ直ぐに不死鳥(フェニックス)へと向かっていく。そして、その氷の波動は豪炎の中心を吹き飛ばしながら突き進み、そのまま不死鳥(フェニックス)の頭部を吹き飛ばした。



 だが、それでも不死鳥(フェニックス)羽ばたきが止まる事は無かった。そこから少しだけ移動し、黒く凍ってしまった首の付け根を、他の体から()()()()()



 そして不死鳥(フェニックス)の頭部は炎の様に再生し、まるで何も無かったかの様に羽ばたき続けた。



 その様子を見たイリアは、今度は自分から攻めた。不死鳥(フェニックス)に向かって跳躍し、剣を振るう。



 それは不死鳥(フェニックス)の爪によって塞がれてしまうが、そもそもイリアの攻撃はこれが本命ではなかった。



「【(ブラック)氷の矢(アイス・アロー)】」



 そう。イリアの本命はこちらの攻撃だった。黒い氷で創った矢。これを、不死鳥(フェニックス)(コア)に向かって放つ。



 超スピードで飛んで行くその矢は不死鳥(フェニックス)(コア)を貫いたが、貫通し切る事が出来ず、(コア)を突き刺したまま止まった。



 その攻撃に対応仕切れなかった不死鳥(フェニックス)は、その事実に一瞬力が弱まった。それを見逃すイリアではない。



 そのまま剣を振り切り、不死鳥(フェニックス)の爪を斬り落とした。



 更に追撃を加えようとしたが、眼前で豪炎を放たれたので、それ以上の追撃は不可能になり、後方へ移動する。



 これまでの戦闘で分かった事がある。



 1つはその炎の火力だ。リュークと同等である事は間違いない。黒氷は、『接触したものを凍りつくすまで溶けない氷』だ。不死鳥(フェニックス)の魔法で溶ける事は無いが、凍しつくす事も出来ないという事だ。

 現に、黒氷で奴の(コア)を貫いたが、倒れる気配は無い。これは、私の黒氷が奴の身体を凍らせようとするのを、奴の火力で押さえ込んでいるという事だろう。



 2つは、強いという事。奴の全力は分からないが、少なくとも私達『四天王』クラスの実力を持っているだろう。



(これがSSSS級(クアドラプルSクラス)か…)



 そして、シーナも似た様なことを考えていた。以前戦闘した時は、コウヤが倒してしまうのをボーッと見ていただけだったが、今回は勝つ為に情報を分析していた。



 まず前提として、今目の前にいる不死鳥(フェニックス)は以前会った不死鳥(フェニックス)よりも強い、という事だ。と同時に、不死鳥(フェニックス)が2体いる事に驚いていた。



 それにしても…と思う。属性で劣る氷が、良く火に対抗出来るなと思っていた。



 属性魔法には種類がある。そして、そこには優劣の関係がある。火は氷に強く、氷は土に強く、土は雷に強く、雷は風に強く、風は火に強い。



 これに当てはめれば、氷の属性魔法を使うイリアは火の属性魔法を使う不死鳥(フェニックス)に不利だ、という事になる。だが、実際にはイリアが押している。



 これは、属性魔法が覚醒しているからだと考えられる。中でも、イリアの()()()()不死鳥(フェニックス)に対して有効なのだろう。



 属性魔法の覚醒は5つの色に分かれる。覚醒した属性魔法はその色に変化し、その色特有の効果が追加される。



 黒の覚醒は、『対象に一定の効果を与えるまで消滅しない』という効果が追加される。これはどの属性でも同じである。



 そして、シーナは思う。これなら勝てると。イリアが勝ってくれると。



 だが、それと同時に頭によぎった。



 ――それは魔王として正しいのか―――

属性魔法の優劣



氷→土→雷→風→火→氷

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ