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魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第6章 奴隷落ちとクーデター
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魂喰い

 何故コウヤが女になっているのか?その説明をする為には、数日前まで遡らなければならない。



 その日は、コウヤがドルス魔国に戻った日である。



 この日に、コウヤはシーナや『四天王』、沙霧やソフィアを1つの部屋に集めていた。それは、スレイル帝国のクーデターについてを話す為だ。もっとも、沙霧とソフィアは眠っているが。



「で?クーデターと云うのはどう云う事だ?」



 やっと冷静になってくれた様だ。さっきスレイル帝国でクーデターをやると云う爆弾発言にすっかり興奮していたが、今は冷静の様だ。



「…まず、何故やるのかを教えておく」



 これを今話すのには理由がある。それは、ソフィアと沙霧が眠っているからだ。2人は今、確実に眠っているのは分かっている。



 まず、沙霧はまだ信用しきれないと云う事。裕翔の事にしてもそうだが、こちらの次元に来て以降の事を俺は知らない。つまり、その間に何かあれば俺はその行動を予測しきれないと云う事だ。



 だから、計画の全貌をまだ話す訳にはいかない。まぁ沙霧に関しては、もうほぼ信用できると考えている。



「当然、この国と俺に理があるからだ。スレイル帝国がクーデターを起こし成功したとすれば、ここにいる帝国皇女ソフィア・アルナラが主権者になる、と云う事になる。

 そうなれば、この国とスレイル帝国は友好的な関係を作る事が出来る。そうすればこの国、ひいては魔人族の地位向上が望める、と云う事だ」



「…それは安易じゃないか?幾らスレイル帝国と友好関係を築けたところで、その他の大国が黙っていないだろう?」



 口を開いたのは『黒風の魔人』ライア・クローラーだ。彼女の頭脳は『人魔大戦』時に大いに役立った、と云う話をリュークから聞いていたので、中々頭が回るやつだと思っていた。そして、この中の奴等では確かに頭が回る。



「…いや、そこは既に解決している」



「どう云う事だ?」



 疑問があると云うことは、()()()()()()()と云う事だ。やはり、そこまで頭が回っていないらしい。あくまで俺から見たらだが。



「じゃあ何故レースティリ王国が、『大国会談』の誘いをこの国に寄越したと思う?」



「…!まさか!」



 流石に気づいたようだ。まぁ、別に馬鹿じゃないが、少なくとも俺が教えを乞う事はなさそうだ。



 まぁ、他の奴等は気づけてもいないが。



「そう。俺は既にレースティリ王国とクレイム法国と友好関係を築いている。クレイム法国に関しては、既に俺の支配下にあるも同然だ」



 別に嘘はついていない。クレイム法国に関しては、『大国会談』での発言は俺が掌握しているし、『聖女』には命令すれば従う程度の()()は与えている。国の支配者を支配しているので、実質国を支配しているのは俺だ。



 この発言にはこの場にいた人間は全員驚いた様で、暫く黙っていた。誰もいつまでも口を開こうとしないので、俺が口を開いた。



「つまり、あとスレイル帝国と友好関係を築けさえすれば、この国以外の全ての大国と友好関係を結べた事になる。そして、こちらに戦闘の意思が無い事を『大国会談』を通して全世界に伝えれば、ドルス魔国と魔人族が認められる様になる日が近づくと云う事だ」



 まだ黙ったままだが、喜んでいるのは簡単に分かった。全員の表情が明るくなってきているし、何より、



「やったーーーーー!!!!」



 大はしゃぎしている魔王(ガキ)がいるからだ。飛び上がったと思えば、『四天王』全員とハイタッチして部屋の中を走り回っている。



 何故か俺にはしようとしなかったが。



「落ち着け。それで終わるって事じゃ無い。あくまでスタートラインに立ったってだけだ。

 今まで0だった可能性が、1になっただけ。根本は何も変わっていない。ドルス魔国や魔人族に恨みを持つ者は多くいるだろう。そう云う人間達に、自分達のした事を許させるって事だ。寧ろ、大変なのはこれからだ」



「そう…だよね…」



 露骨にがっかりしだした。まぁ、シーナ以外は最初から理解していた様なので、そこまでリアクションは無いが。



「分かった。そう云う事なら構わない」



 リュークの許可が得られた様だ。別にどうでも良いが。



「で、どうするんだ?」



 このリュークの問いは、全員が気になっている事だろう。具体的な考えを聞いているのだ。



「まず、ソフィアに国に帰ってもらって、皇帝に命令された通りに俺の情報を渡す。ただし、どうでも良い情報だけ。

 次に、誰かがスレイル帝国、皇帝城に侵入。ソフィアを除く国の重要人物を皆殺しにする。

 そしてソフィアに手柄を譲り、女帝となってもらう。

 これで終わりだ。分かりやすいだろ?」



 かなり簡易的に説明したが、最初はこんなもので良いだろう。シーナなんてちゃんと説明しても理解出来ないのだから、説明するだけ無駄だ。



 そして、一旦はここで解散にした。各自やる事があるし、俺も()()()()()()()()()()()()()()()()()




 そして、次はイリアとの会話に進む。俺は、イリアだけには()()()()()()()を知っておいて欲しいと思っている。何故なら、最も情報がバレにくいからだ。



 まず、情報をバラす様な性格では無い。そして、どんな拷問も彼女には効かない。(ドMなので)そして、常に自分を偽っているからだ(ドMを)。



 つまり、情報を1番守ってくれるのだ。だから、彼女に()()()になってもらう事にした。



 今回の計画は、ソフィアを除いて2人が必要だ。絶対に。その1人を、イリアに任せる事にした。



「伝説の魔力道具(マジックアイテム)?どう云う効果があるのですか?」



 イリアの疑問も仕方が無い。これは、普通の人間が知っていて良いものでは無い。無論、魔人族のイリアが知っている筈はない。



「この魔力道具(マジックアイテム)魂喰い(ソウルイーター)。他の人間の魂を喰らい、それを己の物に出来る魔力道具(マジックアイテム)だ」

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