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魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第4章 クラスメイトとレースティリ王国
50/298

参加理由

祝!

50投稿目!

「魔王と一緒の部屋に泊まったと云うのはどう云う事だ!!」



「…は?」



 流石に予想外だった。まさかそんなどうでも良い事を聞いてくるとは。



「答えろ!」



 しかも、かなり怒っている。意味が分からない。俺が誰かと一緒の部屋に泊まろうが、こいつはどうでも良い筈だ。



「何故そんな事が知りたい?」



 単純な疑問を言ってみた。すると、何故か沙霧の顔が赤くなる。



「い、いや、えっと…」



(珍しい。こいつが慌てるとは…)



 そう、非の打ち所がない彼女は、慌てる事など殆ど無いのだ。それは地球に居た頃からであり、この次元に来てからも、それは限りなく無い。



「た、ただ知りたいだけだ!文句無いだろう!」



「…そうか、お前…」



 沙霧の顔が、より一層赤くなる。まさか、自分の気持ちに気付いたのでは?と云う疑念が湧き上がり、自然と心臓の鼓動が速くなる。



「1人で寝るのが寂しかったのか?」



「……え?」



「別に、隠す必要は無い。何故そんなに隠す?」



 急上昇していた沙霧の体温が一気に元に戻った。表情も元に戻り、と云うか動かない。



 コウヤがこの結論を導き出したのにはいくつかのプロセスがある。



「まぁ、それは置いといて、何故俺があんなふざけた大会に出場するのかを教えておく」



 沙霧は、ハッとした。その事が完全に頭から抜けていたからだ。宿の店主さんの口から、新しい彼女?と云う問いを聞いた時だ。



 この時、沙霧は持つ頭脳をフル回転させていた。コウヤはこの宿に来た事があると言った。そして、その相手が魔王の少女である事は分かっている。そして、ここまで考えた時、また1つ?と云う店主さんの言葉が入ってきた。これはつまり、前回に魔王の少女とこの宿に来た時は、2人で1つの部屋に泊まった、と云う事だ。そこまで考えると、この事をコウヤに問い質す事しか頭になかった。



「ちょっと待て、先に私の質問に答えろ」



「1人部屋2つより2人部屋を1つの方が安かったからだ」



「…それだけか?」



「それだけだ」



「なにもしていないよな?」



「生憎、俺はロリコンじゃない」



「…そうか」



 何なんだ?と疑問を募らせる。だが、まぁ、良いか、と無理やり認める。



「…話を戻すが、俺があんなふざけた大会に出場するのは、端的に言えば勇者に会うためだ」



「勇者に?」



「ああ。『神のゲーム』開催時期とほぼ同時にこの次元に現れ、レベル6の魔力に全ての魔法属性を持つ。そして何故か、固有魔法だけは明かさない。大会に参加するのは、今言ったような疑問を全て解消する為だ。それに、王都に正式な方法で入る事が出来る。これなら、情報収集も行える」



「だが、そのぶん目立つだろう?私達は今派手な行動は避けた方が良いと思うが…」



「本来ならな。だが、今回は違う。もし勇者がゲーム参加者であれば、他のゲーム参加者とは明らかに違う。何故勇者が、勇者と呼ばれているかを調べる。そして恐らく、奴は俺達より『神』と関わっている。で、あればこのチャンスを逃すわけにはいかない。

 それに、もしゲーム参加者じゃなければ、召喚した奴は次元を超える力を持っていることになる。そうすれば、地球に帰えれる可能性も…」



「…つまり、リスクを冒してでもやる価値がある。そう云うことだな?」



「ああ。それに、まだ俺の顔は出回ってない。今回も、出来るだけ顔は隠すし、見られても俺=死神と繋げられるとは思えないしな…少なくとも、今は大丈夫だ」



 確かに…と、納得した沙霧。



「だが、受付の時に魔力が無い事がバレたんじゃないか?」



「いや、バレてない。クリスタルの数字の部分は指で隠していたからな」



「…良く通ったな」



「参加条件は人間ランク銀以上。それを満たしている事が分かれば良いんだから、別に大丈夫だ」



「まぁ、お前が言うなら大丈夫なのだろうが…」



「まぁ、心配するな。俺がやる以上失敗は無い。俺が大会に参加している間は、情報収集を頼む…それより、大丈夫か?」



「何がだ?」



「いや、1人は怖いんだろ?」



「なっ!?」



 確かに、さっきまでそんな話をしていた。だが、否定も出来ない。正直、怖い。奴隷時代の名残か、単に1人でいるのが怖いのかは分からないが、とにかく怖い。



「まぁ、安心しろ。隣の部屋には俺がいるし、万一誰かが入って来たとしても、俺がちゃんと対応する。まぁ、お前にそんなのは要らないだろうがな」



 ドキッとした。唐突にこう云う事を言ってくるから、いつまでも諦めきれない。



「俺は部屋に戻る。何かあれば言えよ」



 そう言って、俺は部屋を出た。すぐ隣の自分の部屋に戻り、ベットに寝転んだ。



(全く、本当に…)



「…操りやすい」

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