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魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第4章 クラスメイトとレースティリ王国
41/298

闇の片鱗

4章スタートです

 どの世界にも、()()()()が存在する。上司と部下の関係であったり、貴族と平民の関係であったりと、その形態は様々だ。



 数ある上下関係の中でも、最高の上下関係は?と聞かれれば、主人と()()の関係、と答える人も少なくないだろう。



 これは、かつて地球にも存在していた制度であり、『神のゲーム』が開催されるこの次元でも例外ではない。地球では既に存在しない制度だが、この次元ではまだ存在している。



 また、この次元では魔力が全てだ。魔力が強い者は高い地位に就き、魔力が弱い者は低い地位に就く。こういう世界だからこそ、『魔封じの腕輪』や、『奴隷の首輪』は絶対の力を発揮できている、といえる。



 そして、この次元で奴隷制度が無くなる事はないだろう。何故なら、そういう世界になる様、()()()()()()()からだ。



 ――――――――――――――――――――



 現在コウヤは、ドルス魔国を取り囲む豪雪地帯を抜け、レースティリ王国へと足を進めている。コウヤはつい先日、復活する魔王の部下の死神だ!と騎士団(ナイツ)相手に高らかに宣言した。しっかり手配書も出ているのだが、あの時コウヤは声色を変え、顔を隠し、身長すら偽装していたので、普通に街中を歩く事は出来る。



 それに、魔王の部下と聞けば大概の人間は魔人であると考えるだろう。それを前提に捜査をしているうちは、コウヤは疑われる事すら無いだろう。コウヤはこの状況を予測して、変装していた。



 コウヤは今、草原を歩いている。まだレースティリ王国は見えないが、コウヤならそれ程時間がかからずに到着する事も出来る。なら、何故そうしないか?



 一般的には知られていないが、この辺りには()()()()がある。コウヤは其処に行く事を目的としている。元々立ち寄ろうとは思っていたのだが、『四天王』捜しや騎士団(ナイツ)との介入でその機会が無かった。無理して行こうとも思っていなかったのだが、せっかく機会ができたし、得るものも多そうなので、行く事にした。



「…見えてきたな」



 地球の小学校程度の広さの建物を見つける事が出来た。小学校みたいに何階もある訳では無く、一階しか無い。そして、建物も随分と古い。だが、その周りには高級そうな馬車と、その警護の人間が居るのを確認できる。その中央には大きな扉があり、今この瞬間にも、多くの人間が入っている。入っていっている人間の殆どは、貴族と思わしき身なりの良い人間達とその警護。



 単独で入って行く人間は殆どおらず、殆どが10数人単位で入っていっている。そんな様子を見ていると、いつの間にか建物の前まで来ていた。コウヤは周りの人間の数に気圧される事無く、建物の中に入った。



 周りからの視線を無視しつつ、奥へ奥へと進んでいく。進んでいくと、通路の両脇が檻に変わっていった。中に入っているのは()()。いずれも人間ランクが()()の者達だ。着ているのは布1枚。



 その姿に、かつて大監獄に収監されていたイリアの姿を思い出す。



 男も女も、子供も大人も、様々な人間が居るが、其処にいる全員の顔は絶望に染まっていた。これから自分達がどうなるかを分かっているからこそだろう。



 そう、ここでは奴隷売買が行われている。奴隷というのは、人間ランクが無色となってしまった者達が行き着く先である。そこに人権は無く、そこに労わりや気遣いは無い。誰を買うか?誰が使えるか?誰が使えないか?ここにいる者達が考えているのは、大概そんな事だ。



 地球の奴隷制度と似ているが、ここでは個人の売買が許されている。と言っても、1番安い奴隷でもそれなりに値は張るので、一般人が気安く買う事は出来ないし、そんなものがある事すら知らない。知っているのは貴族階級の者達や、各国のトップ。



 隠しているのは、民衆達による批判の声を大きくさせない為である。いくら各国が連携して抑えたとしても、限界がある。この様な非人道的な行為は、魔人族と同じ事をやっているのでは無いか?という疑念が生まれる。そして、小さなその声は次第に大きくなってゆき、世界中に響く。それを防ぐために隠していると考えられる。



 そんな事を考えてるコウヤには、1つの考えが頭に浮かんでいた。



「…本当に、地球の過ちの再現だな…」

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