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魔力ゼロの無敗者  作者: マンタS
第3章 再会とドルス魔国
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黒土の魔人

3章突入です

 騎士団(ナイツ)。人間ランク金を持つ者達の中で、選ばれた()だけが加入する事のでき、最高権力と最高戦力を誇る人間ランク白の人間による組織である。数100年前から存在し、常に世界の秩序を保ち続けてきた。



 だが、その存在と対極の存在がいる。魔王だ。魔王は全ての()を滅ぼす為に存在している。そして、世界中の()を滅ぼす為に戦いを引き起こした。それが『人魔大戦』。



 正義の象徴、悪の権化。それが騎士団(ナイツ)と魔王の、世間からのイメージだ。()()を知っていても、それが間違いとは思わない。だが、間違っていないとも思わない。



 かつての『人魔大戦』は正義と悪の戦い。世間はそう認知している。



 ――――――――――――――――――――



 コウヤ達が2人の『四天王』と行動を共にしてから既に3日。順当にドルス魔国に近づいていたが、ドルス魔国周辺は豪雪地帯。火の魔法属性を持つ『黒炎の魔人』リュークや、固有魔法【全属性(オールエレメント)】を持つ現魔王、シーナがいるとはいえ、ある程度の準備をしなければドルス魔国に着く前に凍え死んでしまう。



 だから街で色々買っていかなければならないが、シーナはともかく、リュークやイリアは人間ランクが黒である事に加え、『人魔大戦』の所為で顔がバレている。顔を隠せば良いと思うだろうが、絶対にバレないなんて保証は無い。俺の目的はバレればそこで終わりだ。



 殺される事はあり得ないが、地球に帰るのも不可能となる。絶対に失敗出来ない。だから慎重に動き、且つ失敗の可能性を出来るだけ下げなければならない。



 だから街へは1人で行く事にした。シーナから目を離す事に少し心配したが、『四天王』が2人いるので、ある程度は大丈夫だと判断し、1番近くにあった街へ向かった。



 街は王都程ではなかったが、中々都会で、良い品々が揃っていた。ドルス魔国を覆う豪雪地帯は広い。必要な物は多いが、最も必要なのは食糧だと判断したので、食糧(お菓子類)を中心に買い揃えた。当然それだけじゃなく、ちゃんと栄養価の高い物や、保存出来る物も買っている。



 せっかく街に来たのだから、ついでに情報も集めようと思ったので、適当な飲食店に足を運んだ。



「…これは……」



 不味い。それがこの料理の第一印象だ。パスタっぽい見た目の料理を美味そうに食べている客がいたので注文したのだが、あまりにも不味い。



 コウヤは料理においても『異常』だ。コウヤの料理の腕は、地球の星付きの店の料理人を凌ぐ。そしてその舌も、一流料理人を超える。そんなコウヤからしたら、美味いと思える料理(お菓子を除く)の方が珍しいのだが、これは特に不味い。



(麺はベチャッと、味は濃い。気にしない人間ならば旨いと感じるかもしれないが、俺にはキツイな。いや、パスタかは分からないんだが、少なくとももう一度食おうとは思わないな…)



 そんな事を考えながら不味いパスタっぽい物を食っていると、近くでコウヤと同じ物を食っていた男が、一緒にいたもう1人の男に話しかけていた。その馴れ馴れしさを見てると、2人が友人か、それに近い関係である事が分かった。



 あまりにデカイ声だったので嫌でも耳に入ってきた。周りもそう思っているだろうと周りを見渡すと、周りも同じぐらいデカイ声で喋っていたので誰も気に留めていなかった。



 すると、さっきの男達が興味深い事を話していた。



「お前、知ってるか?」



「ん?何をだよ?」



「バカ!『四天王』の女が脱獄したって話だよ!」



(…!)



 コウヤは少し驚いていた。『四天王』の女、つまり『黒氷の魔人』イリア・サナサードの脱獄の話だ。コウヤが『大監獄・デスタード』に侵入し、イリアを脱獄させたのは3日前。それがもう世間の耳に入っている。



 この世界の情報網は中々優秀なようだ。



 そこで、コウヤはどの程度情報が広まっているかを知る為、このまま盗み聞く事にした。



「ああ、知ってる。けど、今更出て来たって、騎士団(ナイツ)がいれば大丈夫だろ?」



「それがな、『四天王』の1人が現れたんだってよ!『黒土の魔人』らしい!」



「まじか!でも、なんで今になって姿を見せるんだ?何十年も逃げ隠れしてたってのに」



「それは分かんねぇけど、騎士団(ナイツ)が本格的に捜査してるんだとよ」



「ってことは、デマじゃないってことか…」



「なんか、怖くないか?」



「大丈夫だって!それよりあの娘を見てみろよ!やべーぜ!」



「うおっ!すげー可愛いな!」



 話がそれたところで、金を払ってから店を出た。『黒土の魔人』が姿を見せ、騎士団(ナイツ)がそれを追っている、というのは良い情報だ。



 良かった。それに、一般人が知っているという事は、もっと早く捜査が行われていた、という事だ。急がなければ、『黒土の魔人』が捕まってしまう可能性がある。



 そう結論を出したコウヤは魔力(マジック)破壊(ディストラクション)で半径1キロメートル以内の魔力感知を始める。



「っ!」



 コウヤが驚いた瞬間、急に地響きが起こる。周りの人間達が騒ぎ出し、()()を確信した。



「この高魔力の集団は騎士団(ナイツ)か?と、すればこの一際高い2つの魔力は…」



 コウヤは少し考えてから、こう結論を出した。



「『黒土の魔人』と騎士団(ナイツ)団長か」

次回、戦闘です



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