05-白い処、黒い人と黒い人
次から異世界といったな!あれは嘘だ!
すいません適当にやってるだけです
あ、ブックマークありがとうございます今後も全力全壊で適当に進めてくんで!
「なぜ、邪魔をしたのかな?」
「いわなくとも分かることでは?」
黒い人が二人、白い世界で向かい合う
「分からないね、僕の楽しみを君が邪魔をしていい理由を」
「そうですか、別にあなたの世界がどうであり、どうなっても私は構いませんが」
黒い女性と黒い男性
お互いにお互いを嫌いあっている、そんな印象をまるで隠しもせず
にらみ合う
「あなたの管理する世界で使われた召喚魔法、対象が私の管理する世界でなければ・・・誰があなたになどかかわりますか。」
「はっ、僕だって君の管理世界のような夢のない世界なんぞに関わりたくなかったさ」
「もし許可があれば、私はあなたを殺そうとしているでしょう、もしそんなことになったら社長が悲しみますのでそんなことはしませんが」
「僕のセリフだねぇ・・・社長を悲しませるのは本意ではない、ので今回の言い訳を言わせてもらう」
お互いがお互い、心底嫌いあっている、しかし尊敬し敬愛している同じ雇い主がいる
それだけが彼らを繋ぎ留め、共同歩調を取らせる
「今回の召喚、僕の世界では禁忌とされている魔法だが・・・その魔法の対象が君の世界になっている、こうなることがわかっていたから禁忌として伝承を残した」
「ならばなぜこんなことになっているのです、あなたの世界の住人は神と定義されるあなたの言葉を守らないのですか?」
「僕の言葉が忘れ去られた、といったほうが正しいのだろうな・・・、僕もあまり住人たちに干渉するのをやめたんだよ、ここ500年あまりね」
その言葉に黒い女性の表情が曇る
「君も干渉をやめて数千年だろう?君の世界で信仰はどうなっている?もうあれだろう?言葉だけの空虚なものになっているだろう?もしくは狂信という名の迫害、僕の世界も似たようなものさ」
「都合のいい言葉を都合のいいように解釈、ですか・・・」
「そうさ、僕が示した伝承は、【強力な力を持つものを呼ぶが同時に破滅を引き込む物触れるべからず】だ、今や後半の部分はなくなりただ力を呼ぶものとした認識しかないのさ」
「そうですか、仕事はしているのですね?」
「当たり前だ、世界を崩壊させないために我々が各世界に配置されているのだ、他の管理者が嫌いだからと嫌がらせをするほど落ちぶれてはいない!」
黒い男性のきわめてまじめな表情に女性のほうも頷く
「わかりました、これ以上の追及は無意味でしょう、次善の解決策を検討しましょう」
こうして二人の管理者が話し合い決まったことは
「では召喚された者たちに一つだけ依頼をしましょう、あなたの世界の・・・どこのなんという国でしたか?」
「大陸西部アズーリム神国だ、そこにある大聖堂地下に現存する最後の召喚用魔法陣がある」
「ではそれを破壊する依頼を出しましょう、ただし強制ではなく、受ける受けないは彼らの自由ということで」
「それでいい、僕も彼らを呼ぶつもりも死なせるつもりなどなかったのだ・・・彼らには自由に生きてもらいたいのだ・・・・」
血反吐を吐くような表情で呟く男性に嘘はないのだった
('ω')はむぅ!
※追記 脱字修正
黒い男の人の楽しみですが
召喚者たちにチートを与えて自分の世界の住人を懲らしめてもらいたかった
ので依頼を、というものです
別に異界の人たちを自分の好きにいじって楽しむようなゲスではないようです
管理者はほかにも何名もいるが物語にはまったくかかわりにならないと思われる
また管理者たちも高次元生命体ですが感情あるため好き嫌いがしっかりとあります
喧嘩もするし仲良く居酒屋に行くこともあるようです