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1.5話:βテスト
「あ…」
私は反射的に感じた。
この人だと。
「それじゃぁ、この人にお願いしようかな」
私はタッチパネルを開く。
そして、「ゲームプレイ依頼申請」という項目を出す。
「βテストで当たっちゃったけど、ちょっと心配だな」
「この人、ちゃんと帰れるのかな?」
私が選んだ人がちゃんと帰れなかったりしたら取り返しがつかない。
「まぁいっか、どうせβテストだし」
私はこのゲームのβテストに当選した。
しかも、200倍という数の中から選ばれた。
「ん〜!」
これからどんなことが待っているんだろう!
凄く楽しみ!
「とりあえず、ポチッとな」
私はゲームプレイ依頼申請の項目を「はい」にした。
「楽しみ〜!んふ〜〜♪」
私はとても楽しみだった。
これから彼が、どんな123日間を過ごすのかが。