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座敷童子

 初めまして、日本妖怪でお馴染みの座敷童子(ざしきわらし)です。


 旧屋敷にある奥座敷に住み着き、幸運を招き入れる妖怪(神様)です。


 普段は、奥座敷でぼーと天井や畳の目を見つめているのですが、時々、屋敷の主人殿(あるじどの)と一緒にテレビを見ています。


 勿論、主人殿には見えていない様ですが、一緒に座って同じテレビを見るのも、悪くはありません。


 テレビと言うと、座敷童子が住み着いていると噂される旅館に、ある芸能人が寝泊まりすると言う番組が人気を呼んでいるみたいですが、そこに私は居ません。


 その代わりに、こむら返りがよく映っています。

 まぁ、旅館に住み着いていると言うよりは、その芸能人に憑いているみたいですが...。


 正直、旅館の女将さんも本当に居るとは思っていないと思います。客寄せの為の出まかせに過ぎませんし、裏では札束をニヤニヤしながら数えている事でしょう。


 そんな感じで番組を見ていると、時々、「寂しくないのかな?」「退屈そう...」と言った意見を耳にします。


 単体で存在していると思われがちな妖怪ですが、周りには他の妖怪も存在しているので、暇であれば会話もしますし、三毛猫(縫いぐるみ)の相棒もいます。


 普通、縫いぐるみは動きませんが、相棒は私の霊力が込められているので動きます。

 首輪についた鈴をチャラチャラと鳴らしながら、私の後ろをついて来ます。


 この様に、妖怪でありながらも、人間と共存して平和な毎日を送っている訳なのですが…

 

「平和…退屈。」


 数々の時代を渡って来た私でも、平和ボケはするものです。


「相棒、お散歩行こ。」

 

 因みに、先程から発言と心の声の口調の差に違和感があるのは、私が極度の怠惰妖怪だからです。

 長い台詞を声に出して喋るのが面倒で、今までずっと台詞を略しながら喋って来た結果、幼児のような短略的な言葉しか話せなくなりました。

 その分、細かい事や長い話は、心の声の私が語らせて頂きます。


「主人殿、家にいる。」


 居間へ行くと、主人殿がテレビを見ていました。


 どうやら、今日は仕事がお休みらしく、いつもはビシッとスーツを着て、カッコよく決めていますが、お休みの主人殿は火間虫(ひまむし)入道と同じなのです。


 以前、私が住み着いていた屋敷に、その火間虫入道がいたのですが…私の幸運は、主人殿が努力してからこそ与えられる力です。怠け者に協力するつもりはありません。

 しかし時には、それが本人自身の問題ではない事もあります。


 それが、火間虫入道と呼ばれる非常に厄介な妖怪の介入によるものなのです。


 火間虫入道は、怠け者が死後に化けた妖怪で、徹夜で仕事をする人達の邪魔をするのが特徴です。

 この時点でも、既に悪趣味で気持ち悪いのですが、私と同じ屋敷に住み着く所も異常でした。

 

 お互いの存在は、自分達が発揮する力に支障をきたすようになり、次第に、努力する者を応援する座敷童子と努力する者の邪魔をする火間虫入道の一騎打ちになりました。


 正直、神様と崇められる私に、自ら喧嘩を売る馬鹿な妖怪は、火間虫入道だけだったと思います。


 久しぶりの力比べでしたが、人間から妖怪になった輩が純妖怪の私に勝てる筈もなく、火間虫入道は泣きながら出て行きました。


 アイツの出て行く時の後ろ姿を思い出すと、今でも笑いが込み上げて来ます。


 まぁ、居なくなったら居なくなったで、少し退屈で物足りないとは思ってしまいましたが…アイツもアイツなりに、主人殿の体調を気遣っていたのかも知れません。

 

 今頃、何処で何をしているのでしょうか。次に会った時は、また力比べをしてみたいですね。

妖怪達が実際にいたら、「こんな感じなのかな〜?」や「こんな会話をしてたら可愛いな〜」などなど...想像を膨らませながら書いてみました。

いくつか作品が残っていますが、それもゆっくり書いていこうと思っています。気まぐれですみませんm(_ _)m


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