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200文字小説集 vol.2

秋の空気はセピア色(200文字小説)

作者: 日下部良介

「ちょうどいいね」

 二人並んで歩いているときに彼女が言う。

「なにがちょうどいいの?」

「空気」

 僕の問いかけに彼女は答える。

「空気?」

「そう。セピア色の空気。今の季節が私はいちばん好き」

 そう言って彼女は僕に身体を寄せる。


 木々の葉が色づき、風が哀愁を運んで来る。一年の中でも秋はそんな独特な季節。“セピア色”だと彼女が例えたのは言い得て妙だ。


 身体を寄せた彼女の髪もセピア色に香る。

「僕も今がいちばん好きだよ」




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