表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩集】Shangri-La

藁ぼっちと祭囃子

作者: 野鶴善明

 刈り入れの終わった田んぼ

 ずらりとならんだ藁ぼっち

 空は秋晴れ 日本晴れ

 澄んだ風が吹き抜ける


「もういいかい?」

「まあだだよ」

 藁色の田んぼで

 かくれんぼしているのは

 幼な子の姿をした

 かわいい稲の妖精たち


 はしゃぎまわって

 かけまわって

 とんで はねて

 天までとどくような

 ほがらかな笑い声を

 はじかせる


 祭囃子

 神社の御神輿

 軽やかな音色

 男のかけ声

 女のかけ声

 稲の妖精たちは遊びをやめて

 みんな神輿へ駆けあがる


 刈り入れの終わった田んぼ

 ずらりとならんだ藁ぼっち

「春になったらまたくるからね」

 神輿に乗った稲の妖精たちは

 ころころと笑いながら

 田んぼに手をふる


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ