この本での魔術の分類について
この本では紹介する魔術は原則的に国際魔術協会の採用する魔術分類に基づき分類する。国際魔術協会の魔術分類では以下の5項目が全ての魔術に対してそれぞれ決められている。
①魔術の使用系統
【合理系】
世界の物理法則に沿った方法で現象を得る系統の魔術。
【曲理系】
世界の物理法則を書き換える方法で現象を得る系統の魔術。
②基準魔術強度
その魔術の発動のされやすさの指数。魔力の不足した空間である2つの魔術を発動しようとしたときの魔術実行のために吸収される魔力の割合で測定される。
③魔術効果評価レベル
魔術の効果を7段階に評価したもの。
《Level-1 基礎級》
物理変化を極めて小規模化して引き起こすもの及びそれと同等のもの。
《Level-2 汎用級》
物理変化を小規模に引き起こすもの又は化学変化を極めて小規模に引き起こすも
の及びそれと同等のもの。
《Level-3 技能級》
物理変化を中規模に引き起こすもの又は化学変化を小規模に引き起こすもの又は生命活動に影響を与えるもの及びそれと同等のもの。
《Level-4 戦術級》
物理変化を大規模に引き起こすもの又は化学変化を大規模に引き起こすもの又は生命活動に甚大な影響を与えるもの及びそれと同等のもの。
《Level-5 戦略級》
物理変化・化学変化を極大規模に引き起こすもの又は時間・空間そのものに小規模に干渉するもの及びそれと同等のもの。
《Level-6 災害級》
その魔術一回の使用で小規模な国家を直接的に滅ぼせるもの又は時間・空間に大きく干渉するもの及びそれと同等のもの。
《Level-7 災厄級》
その魔術一回の使用で一つの小規模な世界を直接的に滅ぼせるもの及びそれと同等のもの。
④標準魔力消費量
その魔術一回の標準使用で消費される魔力量。
⑤魔術実行難易度
魔術を実行する難易度を6段階に分けたもの。魔力消費量はこの値には影響しない。
《第一階梯 基礎級》
魔力量さえ十分であれば魔術を使用したことがない者でも実行が容易な難易度。
《第二階梯 一般級》
魔力量さえ十分であれば魔術を訓練していない者でも実行が容易な難易度。
《第三階梯 標準級》
魔力量が十分である程度魔術を訓練した者であれば実行が容易な難易度。
《第四階梯 技能級》
魔力量が十分で魔術に熟達した者であれば実行が容易な難易度。
《第五階梯 秘術級》
魔力量が十分で魔術に熟達した者であれば実行が可能な難易度。
《第六階梯 超技級》
魔力量が十分で魔術に非常に熟達したものであれば実行が可能な難易度。