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【恋愛】   夢の中のぼくは、鏡の中のぼくに嫉妬する

ファンタジーっぽく描きました。デートか何かの待ち合わせをした二人は…?

たぶんぼくはそこまで辿り着けないよ


さっきから同じところをぐるぐる回って 


ここから出られなくなってるから


さっきそこに服を着た白いうさぎが現れて 


こっちへ来いって手招きするから付いてったら


鏡の前でそいつは立ち止まると その中に入ってったんだ


中を覗いたら鏡の中に


せかせか走る白うさぎの背中と その奥に


きみとぼくがいた



そこに突然ベルがせわしなく鳴り出して


ぼくは目を覚まし 慌てて目覚まし時計を止めると


セットした時間はとうに過ぎていた


ぼくは慌ててがばっとベッドから起き出したよ


目覚まし時計に文句を言っても もう時間は戻せない


すでにきみと会ってた鏡の中のぼくに嫉妬する


ぼくはすぐに家を飛び出し 無我夢中で走り出した


待ち合わせの場所に着くころ きみはもうカンカンだろう


ピピピピ ピピピピ


そこに突然アラームが鳴り びくっとするとぼくはここにいたんだ


それからずっと出口のない迷路をさまようように 


同じところをぐるぐるぐるぐる回ってる


空の色が濃くなってきても 


あまりにも慌てすぎてケータイすら忘れてきたから 時間もわからない


せかせか走る白うさぎも現れない


すでにきみと会っていた鏡の中の自分に嫉妬する


ぼくがいくら方向音痴だからって これが現実だとは思えない


さっきのは夢の中だってわかってるし


これも夢の中なら あのせわしないベルやアラームの音が合図だ


だけどずっと鳴らないんだ


さっきから同じところをぐるぐる回ってばかりいる


だれかぼくを起こしに来て せかせかしてるあの白うさぎでもいいから


目が覚めないとぼくは ずっとここから出られない


きみのところに行けないよ





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