【思考】 灰色の未来
以前見た未来を暗示するような不吉な夢のことを詩にしたためました。
灰色の天に入る黒い亀裂
それはいつか見た夢
人も建物も何もなくて
そこに生物が存在していたという痕跡は何も残っていなかった
言いようのない絶望感に襲われ
夢の中の出来事にしてはリアルな虚無感に圧搾された
まるで真実を覗いてしまったような
世界の終わりを意味する暗示を受け取ってしまったような
この星の未来は灰色
いつまで続くかわからない
いつ崩壊するかわからない
これから人の手によって
「修復」されていくのか
「破壊」されていくのか
明日はまだ続くだろう
十年後も
その十年後も
だから平気な顔でいられるのだろう
まるで他人事なんだろう
自分が生きている間は大丈夫だからと
経済が?
社会が?
人の暮らしが?
その前に人間が存在する土台を造ったのはこの星ではないのか
なのにそのことはいつも後回しにされている
世界のあちこちで異常現象が発生しても片目をつぶるのは何故
目先の利益ばかり気にするエライヒト
豊かさばかり追求し続けるシンジンルイ
この星の未来には穴が空いている
そこから宇宙の闇が見えている
虚無の闇が
このままではこの世界は
土台から壊れていくだろう
そしていつか
何も存在しない死の惑星になるだろう……
地球の環境を護るために個人ができることは限られているかもしれませんが、一人一人のそういった協力が地球の未来に繋がっていくのだと思います。それなのに他人任せで否協力的な人がいます。そんな人に対する憤りや自分に対する無力感が蓄積された結果、こんな形で表すことになりました。