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【その他】 Fin
君に会わなくなってからどれくらいが経つだろう
君がいない生活なんて考えられなかったのに
食事している時でも関係ないことをしている時でも瞼を閉じている時でさえも君はいつも僕の片隅にいて
笑ったり泣いたり
時には踊ったりしていたのに
そんな君の存在を頭の中から消すことなんて出来なかった
手放せるはずがないと思っていた
時間の中心にはいつも君がいて
僕は君が刻む時間に合わせて動く操り人形で
君無くして動けなかった
いつも君を感じることで世界が彩られ
生きていることを実感した
だから君に人生を捧げるつもりでいた
夢も希望もすべてを託し
だけど僕は捨てたんだよ
君を
頭の中をきれいにするために