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【恋愛】   季節〜置き去りにされたもの〜

夏に置きざりにされたあたしの恋心


タンスの中に閉じ込められた夏心


七夕祭りの花火大会で着るはずだった浴衣と


デートで着るはずだったワンピは


タンスの中で出番待ちしてた


浴衣はかしこまった育ちの良いお嬢さんみたいに

引き出しの中で去年に畳んだ形をキープして


今年流行りのタイプでかわいくて買ったワンピは

うちの中で一度打ち合わせみたいなファッションショーをやったきり

ハンガーで吊されて


どちらもデートで御披露目されることはなかった


待ち合わせ場所に彼が来ないことを知らない無垢なお嬢さんみたいだった



さみしいけど夏は終わった 


少し肌寒い今日は衣替え 


青地に黄色い花を散らしたお嬢さん 


白いノースリーブのお嬢さん 


台本は書き替えられたから

あなたたちの出番は来ませんよ 


さみしいけど役者交替 


秋物にメンバーチェンジ 


長袖カットソーを前に出し


浴衣を下段の奥にしまうあたし 


夏を名残惜しみながら


吊されたワンピも

秋物冬物さらにその端まで寄せた 


寄せても返ってくる夏心 


あたしの中でいったりきたりで終われない夏


夏が過ぎて秋が来て冬を越してさらに春を越す


その次の夏まで二人は出番待ち


遠い遠い夏の季節


前の季節に置き去りにされた恋心を忘れるためにあたしは

 


  それぞれのタンスの蓋を閉めた


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

今回、タイトルが微妙にしっくりこないであります・*:..。o○☆*゜(・ェ・人) ・*:..。o○☆*

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