【幻夢『メルヘン』】 不条理なフジョウ里
作者がこれを詩だと言うなら、これは詩なのだ――てことで
とりあえずこれを読んで、物語が見えて来たら成功ですw9
あとなにげに「メルヘン」て、「冬の童話」に便乗してたりします。作品がないシン○レラは参加できないんですもの・・・
夢のなかは不可解怪々
理解不能なことが起こる世界
ボクタチはその夢のなかで生まれ
その夢のなかのフジョウ里で出会った
フジョウ里は不条理な世界
最初隣に居た人物がいつのまにか女の子から男の子に変わっていても気にならない
まるで最初からそうであったように疑わない
ボクタチも同じさ
フジョウ里のなかに居るんだから
ほら 次の瞬間ボクは容姿を変えた
キミが大好きなあの芸能人に
ほら 次の瞬間には見知らぬ少女に
そして次の瞬間にはワタシタチはナニカに追われて逃げている
あれは恐ろしい妖怪だ
逃げないと殺される!――行く手に倒れてくる鉄材が!――……
キミは超人的な飛躍をして逃れた
そして次の瞬間にはキミの隣に国籍不明の少年がいる
キミタチは病院にいて 少年は不条理な理由で受診を断られる
そしてキミは目を覚ました
鏡の前に立ち そこに映った自分の姿と向き合ってキミは問う
『キミは誰?』
・・・キミはまだフジョウ里のなかに居るのさ