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【恋愛】【戯言】   ある洋服屋の一角で/「彼ら」のゆくえ

前回書いたみたいな「まじめな恋愛ものか」と思わせといて「そんなオチか!?」みたいな手法が気に入ってしまったので、またこんなの書いてしまいました…(苦笑)


   【ある洋服屋の一角で】


君はぼくの手の届かない場所へいってしまったんだね


抱き締めることさえ許されない運命さだめだったと言うのか


今頃君は他の誰かの腕の中に自分の居場所を見付けてしまったのだろうか


せめてこの夏が終わる前にもう一度会いたかった


肌に触れて 重なりあって 触れ合うほどに君を感じたかったのに


昼下がりの日差しの下で


一人、ベンチで煙草を吹かしながら君を想う


明日また二人が出会ったあの店で君を見掛けたら、迷わずぼくは手を伸ばすだろう




少しずつ秋色に染まっていく景色が物哀しさを誘う


黄昏どきにそよぐ風は別れの唄を歌っていた 


ある洋服屋の一角で生まれたひとつの恋 


声もなく魅了してやまない君の存在にぼくは魅かれ 


魅かれながらも躊躇ってしまったぼくの恋は実ることなく散ってしまった


季節変わりの風に吹かれる枯れ葉のように


今更あの店に行って君の姿を探しても見付けることはできなくて 


ぼくは途方に暮れた 


奇跡が起きれば次の夏、また会えるかもしれない


あの店のどこかで



  ディスプレイの中の君と



………………………………………………………………………………………………………………

   【「彼ら」のゆくえ】



もうすぐ夏が終わるんだね


蝉の鳴き声や風鈴が風に揺れる涼しげな音色も


もうすぐ聴こえなくなってしまうんだね 


時の中に消えゆく儚いものたち


季節が移り変わり、景色が四季折々の衣装に着替えていくように


「彼ら」の時代もとめどなく変化を求め、次々と異なる色に塗りかえられていく


「彼ら」はその流れる時代の波の中を彷徨さすら


その変動の中へと消えゆくのだろうか


浮力を持たない栄光は海底に沈み 


沖にたどり着いたものはもう一度地上の陽を浴びて 


お茶の間を沸かす


嗚呼、あと何クール「彼ら」の姿を観られるだろうか


 

   わたしの大好きなあの○○○(芸人)




なんだよ、またそんなオチか!?って思った方すみません。(;´Д`)「ある洋服屋…」はお目当ての洋服を迷って買わずにいたら店頭から姿を消してしまった。売れちゃったよ!ショックぅぅ…みたいな話を大袈裟な恋文みたいに書いて、最後は意味が分からないと「どんな意味??」ってゾ〜〜っとするような書き方をして遊んでみました。「「彼ら」のゆくえ」はタワゴトです(汗汗)

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