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ゼロストライク  作者: 漢汁
1章・青い春の中止
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銀河鉄拳765

 ほんの少し、未来に行く。


「俺が乗せられた経緯と、メルセイデスさんの任務については把握しました」

 これだったら、俺じゃなく、沙織を乗っけてしまえば一番早かったんじゃないのかな?

 ディスプレイに表示されたミッションプランを確認して、改めてそう思った。

 しかし、確実に実施するとなると、今の状況が最良なのだろう。

「デルタ3の動きはまだ無いな……こちらデルタ4、これよりフェーズ2、インターセプトに移行する」

「さっきから言っている、デルタって何ですか?」

「おまえが知る必要はない」

 あ、これはアレですね、軍事機密ってヤツですね?


「――で、どんな方法で行くんだよ!」

 パイロットのメルセイデスは、少々イラついた声音で言う。

「まず、確認したいのは、その機体は大気圏での操舵、そして離脱能力はあるの?」

「スペースファイター舐めるな! 全てある。そして、大気圏離脱程度、貴様らのエンジンのレベルとは違うぞ。単発でも可能な程度だぞ。まぁ、実施しないが」

 すごいなぁ、ロケットでも、エンジン一機損傷したら、致命的になるのに。

 でも、墜落してたよね、さっき。

「予備でイオンエンジン8基、メインは滅エンジン2基、サブで核熱エンジン2基あるが、今回の作戦なら、滅エンジンのみでイケる。」

「あとその翼はウェポイントのみの使用ですか? 揚力は?」

「ある。スペースファイター舐めんな!」


 確認完了、俺は以降のプランを考え出した。

「メルセイデスさん、現在座標をお答え頂けますか? そして、俺の言う座標を入力後、状況を至急開始願います」

「了解した。さっさと状況開始だ!!」


 まず、大気圏に一度突入。その後進路を主翼を使用して南極へ機転後、再度エンジン始動後、惑星軌道上、ただし、目標の南極へ補正する。そのまま軌道上に乗ったら、北極へと加速する。


「え? これって……出来るの?」

 非常に面倒くさい作戦と思える。だが……

「大丈夫だ、問題ない」

 と、メルセイデスさんが。

 いや、問題あり過ぎるんですけど。

 でもやらないと……俺、いや僕が帰れなくなるんですけど!

 提案した俺も俺だけど!!

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