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ゼロストライク  作者: 漢汁
2醤油・STGは2面が盛り上がる説
13/48

愛をとりもどしたくなかった

 アルセイデスは思った。

 校庭で戦闘機が墜落。中村武志が失踪し、その妹の中村美緒が激しく混乱している。

 暇だからという理由で、地下1階をブラブラ散策していた時、携帯端末によって現在の状況を確認した。

「……お姉ちゃんのしわざですって!?」

 でもどうしろっていうの? 私は"まだ"動けないし。

 アルセイデスには、まず自転車どころか、バイク、軽飛行機、戦闘機、巡洋艦、潜水艦、ついでに戦艦、そして艦娘。全ての使用が禁じられていた。

 それは単純な理由。

『あらゆる乗り物に乗っても構わんが、命令なく操舵するな!』

 と、命令されている訳で。

 ってことは、乗っても良いのよね?

 と質問したら……

『全て禁止!!』

 というお言葉を頂いた。

 いや、そもそも今、とんでもないことが起こってるんだよ!

 地下から上がると、案の定騒ぎがおこっている。


(えッ? イヤだよ!! お姉が武志とタンデムランデムーなんてやらかしたらって言ったら、美緒ちゃんが暴走するに決まってるんだよ!! え、どうするの? この状況を?! 私には無理だよー 予定と違うじゃない、観光気分で来たのに)


 可哀そうなアルセイデス。だが、そんな人に声をかける、全く気を読めない人がいた。

 それは、まぎれなくヤツさ。

 そう思ってたし、予想してたアルセイデスは、逃げた。

 代わりに犠牲になったのは、赤城香織であった。

 そして出てきたクリーチャーは……


 美緒、中村美緒!!

「コーブラー……」

 あー、言っちゃったよ、美緒ちゃん。

 赤城香織はそう思った。サイコガン持ってる、金髪のオッサンの姿が、薄っすらと背後に見えたような気がした。

「コーブラー……」

 二度も言わなくていいの、本当に駄目だから。

「お前を殺す」

 いや、誰を?

「あの、あのね? 美緒ちゃん? 話をちょっとだけでもいいから聞いてくれる?」

 赤城さんは、美緒を説得しようとした。

「戦闘を終了します。お疲れさまでした」

 ……なんか違う。説得失敗。

「ネームエントリー……」

「あーもー!! このポンコツがぁー!!」

 そして、中村美緒は蹴られた。本人にとっては、初めての出来事であり、赤城香織にとっても、初めての暴挙というか、蹴りであった。


「任務完了、帰投する、ついでに自爆する」

 え? なにをどうやって? ご自宅ですか? ご注文はうさぎですか?

 そのまま中村美緒は気絶状態となった。バタリ、と倒れて、そのまま動かなくなった。


 赤城香織も壊れ始めた。

「終了します、お疲れさまでした」

 あの、何が?


 結果、残ったものは、気絶した中村美緒と、うなだれてる赤城香織の二人。

 そして、状況を理解するのを放棄したアルセイデスであった。

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