まだなろう
百錬の覇王と聖約の戦乙女全話見ました。おもしろかった(小並感)
「あっ出た」
聡太は歩くのに飽き、‘‘異世界系なろう”特有のステータス画面を開いていた。
「どうやら本当にチートステータスにはなってるみたいだ…ん?」
聡太はスキル欄に目をやった瞬間、目が止まった。
「USBを逆に入れないスキル、リモコンを失くさないスキル、シャー芯が折れないスキル、背中の痒いところに手が届くスキル…?」
(いや、絶対要らないスキルだろこれ)
ある意味、便利なスキルを手に入れた聡太。結局ツッコミを入れつつ、森歩きを再開し始めた瞬間、大声が森中に響き渡った。
「だ゛れ゛か゛!゛!゛た゛す゛け゛て゛ー゛!゛!゛」
それはもう、藤原竜也並の濁点の数であった。!マークにも濁点が付くほどだ。そしてその大声と共に聡太はすぐさま声のする方向へ走っていった。
(ここでイベント逃したらずっとこの森の中で過ごすことになるぞ)
聡太は、無意識に身体強化魔法を使用し人間では到底不可能な速さで走っていった。
その速さ、右に出るものはいないだろう。速いのだ。ただ森の中で出していい速度ではない。一歩足が進めば木、避けるとその先にも木。ここは獣道などではない(絶望)。
(なんか脚力が上がってるし、もうジャンプして移動した方が速いな…)
しかし、そうこうしているうちに聡太は方向感覚を失ってしまった。一回の声のヒントだけで位置を当てるのは難しい。
「すいませーん!もう一回声お願いします!」
(ダメか?)
「ど゛う゛し゛て゛な゛ん゛だ゛よ゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!゛!゛!゛」
(あっ優しい)
すぐさま聡太はジャンプし、声の方へ向かった。
全て深夜テンションで書かれるからツッコミは無しで