これが‘‘なろう’’だ
先に言っておくと、結局皮肉ってるので苦手な方は別の作品に行く事をオススメするよ。ただ、これはギャグとして読んでくれると嬉しいな。
俺は、町中 聡太。ごく普通の高校生2年生だ!
今は学校の帰り道の途中にある自販機でコーラか、ドクペで迷っているとかだ!これはいかに重要なことだ。家に帰ったら、【小説家になろう】を肴にして飲もうと思っているのだ!
【小説家なろう】とは、多くの作品が登録されている小説投稿サイトだ!様々なジャンルがあり、とても飽きることの出来ない楽園だ!
結局俺は、コーラを選び帰路に就こうとした瞬間道路に目がいった。
なんとそこには、ボールを追いかけて道路に出てしまった女の子だ!ここの近くには広場なんてなく、ボール遊びなんて出来る場所なんて無いはずなのに、まるで「ボール遊びをさっきまでやってましたー」って感じの女の子が、ボールを追いかけて道路に出てしまっている!
案の定トラックが向こう側から走ってくる!
「この流れは明らかに【異世界転生物】だ!」
俺はすぐに気づいた。これを助けると、俺がトラックに轢かれて異世界に転生しちゃう奴だ。特にトラックってところがもうその奴だ。なら、女の子を助けなきゃ(使命感)
女の子を押し出し、身を呈してトラックに轢かれる聡太。予想通り彼は見事に死亡し、神々しいにも程がある女性の前にいた。
「まぁ神ですよね」
「話が早いといいですね。そうです。私は神です。女の子を身を呈して守ったのを見て、『よし!こいつ【小説家になろう】の主人公みたいだし、異世界転生されちゃうか!』って思ったので、あなたの望む異世界転生をさせてあげます」
「ここの過程を挟むということは、何か能力を付けてくれる感じですか?」
「そうです。元々貴方は‘‘なろう系の主人公になる’’と言う、能力がありますがそれに呪いを付けます」
「呪い…ですか?」
「そうです。呪いです」
普通この流れだと、チート能力。もしくはチートアイテムとか渡されて終了なところなのだが、呪い付与はそんなに見ないな…。
「それでその呪いは?」
「うまく‘‘【小説家になろう】通りに進まない’’呪いです」
「それ需要あります?」
「マンネリ回避です」
神の一言は聡太を傷つけた。
‘‘マンネリ’’
この言葉は【小説家になろう】にとってNGだった。
確かに、流れが大体同じような作品は数多くある。
しかし、それは流行であり、また多くの読者を喜ばせようとしている工夫なのだ。
「そのかわり、ちゃんと‘‘それ’’ぽいイベントは起こしてあげます。どうでしょう?」
ここで断ったら、命捨てた意味無いな…
「分かりました。転生しましょう。そのかわりチート能力お願いします」
「いいでしょう!私に見せてください!その【小説家になろう】を読み続けた愛を!」
身体が光に包まれ、視界が真っ白になっていく…
その先にある、まだ見ぬ物に期待を募らせ意識を手放した…
「あっ、スマホいります?」
「それはいいです」
再度、覚醒した意識を手放した…
更新不定期です。
その時を待って