プロローグ3
「・・・・・え、えーと、どうしたの?というか、土下座やめて?」
そう言うと女神は土下座をやめる。
「実は、あなたにとんでもないことをしてしまったんですよ!」
と、女神が泣きながら言ってくる。
「こちらにちょっとトラブルがありまして、それが原因であなたは死んでしまったのです」
・・・・・・・・・・・・・・は?
「 ・・・・・・・・・ちょっと待って、まずそのトラブルって何?」
「えっと、異世界には神が複数存在します。その中の破壊神と戦神という神が喧嘩をしてしまって、回りが破壊されてしまいました。その影響で、あなたの肉体が破壊されてしまいました。で、いまは魂だけの状態です。もう全部こちらの責任です。すみませんでした!」
と、もう一回土下座をする。
「で?その神たちはどうしたの?」
「この神たちは以前にも喧嘩でいろいろと破壊していますし、ついに禁止されている人殺しをしてしまったので神の権利をすべて没収しました。今はどこかの世界で人になっていますよ」
「それで、私はどうなるの?」
「消滅するか、エルニアに転生して、人生をやり直すか、どちらにしま「転生で」・・・決めるの早いですね。では、お詫びとして、クラスメイトより少し強めのチートを渡します。あと、クラスメイトが転移された瞬間にあなたは生まれるので、大人になった頃にはクラスメイトはもう年老いていますので注意してください。」
「了解した」
別にあのクラスメイトに思い入れは無いし、大丈夫か。
「あ、最後に質問いい?結局、勇者って何なの?」
「えっと、勇者とは、凶暴な魔物や世界を支配しようとする魔王を倒す人のことです。ですが、ここだけの話なんですけど、魔王って世界を支配しようとしていないのですよ。むしろ、結構優しいですよ?あと、魔物は自分の縄張りを荒らしたり、相手から攻撃したり、後は仲間を殺さない限り襲ってきませんし、ほとんど人間たちの思い込みですね。本当は勇者なんて呼びたく無いんですけど、召喚してしまったら取り消せません。神が力を勇者に渡さないと勇者が死んでしまいますから・・・」
「だったら、なぜ召喚方法を消さない?あと、なぜ魔王は倒されそうになっている?」
「召喚方法を消そうとしてもなぜかまた方法が出てきてしまうし、魔物は魔王が操っていると人間たちが思い込んでいるから人間たちは魔王を倒そうとします・・・もう質問はありませんか?それでは、あなたを転生させますね」
女神が言い終わると、私は淡い光に包まれ、自分の体が消えていく。
「これでよし!・・・・って、え、ちょっと待って、ストップストップ!やばい、このままだと・・転生が止まらない!?ちょ、このままだとまず――――」
女神が転生を止めようとするが、止まらない。って、次はなんなの!?また何かミスしたの!?
そう考えていると、召喚されたときと同じように、光が強まり・・・
視界がホワイトアウトした。