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天に花の如く舞い  作者: ひよこ
シュガーブルースとシンクロニシティ
9/48

三つ子みたいに

今朝もまた、たっぷりのシナモンにたっぷりのグラニュー糖をまぶして、口の回りを茶色に染めている湧泉音。

「……どうしたの?…」

「飽きるってことを知らないんだね。ゆねは」

「…何が?…」

「いえ。一つのことをとことん極めようとする貴方は立派だと思います」

「…ありがとう?……」

                            

早くて明日。

遅くとも明後日には2人だけのこの静かな朝の一時が終わる。

琥珀がこちらに来ると解ってから、大急ぎで部屋を片付け、来客用の布団を実家に取りに行き、二段ベッドの下に備えた。

琥珀までもが来ると聞いて、パパもママも笑いはしたものの、さして驚きはしない。

…三つ子みたいなものだから。

とママは静かに言った。

親同志の間ではすでに了承済みで、ドイツに里帰り中の琥珀のパパとママから国際電話はかかるし、湧泉音パパにいたっては、温泉巡りのついでに琥珀に会いに来ると言う。

普通、実の子供に会いに来るものではないかと思うのだが、その話をしても湧泉音の反応は鈍い。

せっかく美大に進んだものの、休みがちな湧泉音にパパの思いは複雑なのかもしれない。

「ゆね。パパと上手くいってないの?」

「……別に…」

ゆねったら。本当に自分のパパのことになると素っ気ない。

それでなくてもだんまりなのが余計に悪化するみたいだ。

かと言ってパパとの間が険悪と言う訳ではないんだよね?

多分……

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