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天に花の如く舞い  作者: ひよこ
二段ベッドの宇宙
33/48

同じ夢

「…嫌な……夢…」

「ユネ?大丈夫か?」

「……起きてた?……」

「わりい!ビックリさせたか?眠れなくてな、シッカも下に行っちまうし。何か…こう、夢見が悪いつうかさ」

「……夢…見?……」

「ああガキの頃からちょくちょく見る嫌な夢だ。最近はあまり見なくなってたんだけどな」

「……嫌な…夢?…」

「熱くて、苦しくて、息が出来ない。必死になって目の前の女の人に助けを求めるんだけど……」

「……女の人?……」

「動かねえんだよその人。泣いてんのかなんだか知らねえけどさ。ゆね、お前は?お前も嫌な夢、見たんだろ?」

「…悲しい…夢…」

「悲しいのか?何が?」

「…同じ……琥珀と…」

           

「同じって、俺のは悲しくないぜ?」

「……熱くて…苦しくて……自分は多分……物凄い子供で…もう1人…側に…」

「もう1人って女の人とは違うのか?」

「……違う……男の子………泣き叫んでる」

「それって、同じ夢なんじゃないか?俺達、同じ夢を見てるような気がする。ユネ、お前はいつからその夢を見てるんだ?」

「…子供の頃?……ずっと繰り返し……その続きを見るのが…怖くて…寝ない日も……」

湧泉音は窓の外にいるもよこを見つめて手招きした。

「おい。ユネ……アイツ」

「…もよこ…入って……いいよ」

「イヤ、そいつ、暑苦しいし。まあいいけどお前を心配してるみたいだし」

「……うん…気にして…くれてる」

「だけどあれだぞ、もよこお前さあ、窓に顔くっつけてジッと覗き込むのはやめろよ。怖いぞ!逆に」

「……傷つき…やすいのに…もよこは」

     

「冬はなあ、純毛100%だからいいけど、ああでも上は冷たくて気持ちいいよな。顔だけよこせ!こっちに!!」

「……嫌がってる…」

「ウッセえつべこべ言うな」

「…もよこ…口は悪いけど…琥珀…本当は……やさしい……奴…」

「ああ何だって?」

「……いや…べつに……」

「ふん。こうやって2段ベッドなんかに寝てるから、同じような夢を見るのかもしれねえな。シンクロか?これも」

「……でも……いい感じ…」

「そうだなこんな狭い所に寝ると、何かガキに戻ったようなちょっと安心するつうかさ」

「…安心で……安全…温かい」

「ああ?温かいって暑いの間違いじゃねえの?それとも気持ちのことか?」

「……気持ち……うん…心…」

「心が温かいか」 

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