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十月二十四日

 月曜日。ほんとによく働いた。英語演習のテストは刷り終わったし、英語Ⅱも仕上がった。多分。

 今朝長谷川先生に考査袋をくれと言われて自分がどこにしまったのか覚えていないことに気がついた。何分間かパニックになって探して、机と机の間(横じゃなくて上村先生との間)にあったのを発見した。餌を埋めたのを忘れるクマとかリスとかの類じゃあるまいし。しかしこの頭ののっそり具合はクマのほうか。今日はほかにもポカが続いた。英語Ⅰ、中村みなみの自習課題が見つからない。別にした覚えはないし全員分配ったのに。昼休み、事務から上村先生への電話を保留押したつもりで思いっきり切ってた。放課後考査袋を新井先生から受け取ろうとしたら先生も考査袋の置き場所が分からなくなっていたらしい。先生が渡す袋渡す袋ちょっとずつ惜しい。なかなか目的の英語演習がでてこなくて、愛想笑いしているうちに妙なスイッチが入ってしまったらしい。涙で前が見えなくなるまで笑ってしまった。笑いのつぼが低すぎる。あほかと思われるだろう。ああもう。

 片付けの当番が回ってきたのだけれど、阿部先生が福居先生をふくちゃんと呼んで私をキノウチ先生なのでなんか他人行儀じゃないですかなんてこれまたあほなことを口走ったせいで一瞬妙な空気が流れた。そりゃ他人でございますからね。ほんとごめんなさい。考えもしないことが飛び出す悪い口なんです。体のどこが悪いって一番は頭で二番目は口です。ほんとにすいません。でも一個のゴミ袋をなぜか二人してゴミ捨て場まで持っていったのはちょっぴり面白かった。阿部先生は宮川を捨ててしまいたいらしい。まあたしかに面倒くさいけどさ。あたしはもう少し話してみたかったな。まともになれる子だと思うよ。

 ネットサーフィン時間でヒャッホーと思っていた卒研の時間に模試対策をさせられそうな悪寒。一之瀬先生どうやら三年山女性陣に若干うざがられてるらしいけどその理由がちょっと分かった。彼は元優良校の先生だったのだ。多分その学校での流儀をここに持ってきちゃっているんだろう。五十木先生と同じような匂いがする。はきだめの中にいるとなぜかまともな人ほどよくない扱いうけるらしいから。そういうことなのかな。

 久々になんにも買い食いしなくて済んだ。まあ今買いだめのアーモンドむさぼっているから同じようなことなんだろうが。ああそれにしてもお金がほしい。パパとかほしい。

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