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九月十二日

 九月十日。突然降ってわいた休みだ。何をしようかと考えて、特に何もできないのに気がついた。というか正直何をしたいのかよくわからない。とにかく休みたい働きたくないのが本音だが休むって今までどうしていたんだっけ。

 迷走して挙句近所のココスで豚の餌みたいな食べ物を散々過食嘔吐してしまった。ほんといくら700円だからって伊奈店の品ぞろえは悪すぎる。唐揚げもないしメロンパンもピザもとろろもない。あさりの炊き込みご飯もなかった。全部まずい。ホットミルクも薄いし。それでも限界まで胃を痛めつけるとあの鬼のような食欲が少しは収まった。生理が始まってしまったせいもあるのだろうが。

 母には部活があったことになっているので家に帰って無理やり少しだけラーメンを食べて、母とちょっとした時間喋っていた。話が熱くなるとついつい嫌なことを掘り返してしまいそうになるので緊張もあったが楽しかった。でもそれにしても私は本当に歩く地雷原だと思う。母にとっては見たくないもの消してしまいたい物の象徴みたいに思われても確かに仕方ない。人間の根っこが屑だから。今持ってる生徒たちより屑だから。精神病に依存癖に盗癖に売春まがいなこともしたし自意識過剰でわがままですぐキレるしもう本当にどうしようもない。だらしなくて努力が大っきらいなのが決定的だ。

 毛嫌いしていたルーキーズを見た。面白くてちょっとむかついた。溝端順平ってあんなに顔整ってたんだ。

 夜食べすぎたけどおいしかった。レバーのにつけたのが特に。

 九月十一日。宏美の迎えには結局行けなかった。正直この一日のことは思い出したくもない。とにかく暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い。くそつまんないし、結局0勝だし夏あんだけ迷惑掛けといて何考えてんのばっかじゃないの。みんな死ね。女子もやめるなら辞めろ。最後のところまで大っきらいといってる顧問に責任持ってもらおうなんて甘すぎる。いやならちゃんと直談判してやめろ。こいつらバイトとかもバッくれるタイプなんだろうな。目先のちょっと苦しいことが我慢できなくていろんなものの間をふらふらして何一つ身につかないタイプだ。しかし汚いし暑いし本当にスポーツなんかみんな嫌いだ。携わる人間一人残らず苦しみもがいて死ね。ストレスでアーモンドをばりばりやって雪見大福のマルチパックを飲むように道端で押し込んで吐いたけれどほとんど出なかった。吸収早すぎて頭が痛い。デブは嫌だ。呼吸する生ごみ。なのに食べることしか楽しみがない。

 九月十二日。朝死ぬほど憂鬱だったけれど行ったらなんとかなった。まあお菓子は止まらないんだけど。時間割もさっぱりわからないし。問題はそのあと。

 家についたのは八時半で、当然こんな時間にモノをたべたら脂肪まっしぐらだ。だから朝食べるといっただけなのに母発狂父発狂。自分の常識をこっちに押し付けるのはやめてほしい。おまけに仕事中のストレス間食すら禁止する気ですか。死ねっていうんですか。あたしはあなたたちと違って劣等遺伝子なんで人の間に入って普通に生活するだけでも常人のい何倍も何倍もすり減らすんです。そのつらさを分かってくれとは言わないけど理解してくれたっていいんじゃないの22年一緒にいるのになんにも見てない。ぎりぎりのところで正気を保ってるのに。歩くのがストレス、チャイムがストレス、他人の声がストレス、パソコンはストレスの塊、etc.etc. もう死んだほうがましかもしれない。なにが楽しくて毎日生きてるのか全く分からない。

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