九月二日
特に重大な出来事が起こってるわけじゃないのにいたずらに時間だけ拘束されて、自分のスキルアップにつながるでもなし。つらい。
九月一日。とにかく眠い。前日ちゃんと十二時前には寝たのに、学年会でうつらうつらしていたような気がする。まぶたの腫れはともかく内出血が治まらなくて、生徒何人かと福井先生には自分からばらしてしまった。だってあきらかにあやしんでるんだもん。でも今から考えると「内出血しちゃって」とか「逆さまつ毛の手術で」とか言ったほうがよかった気がする。
一年生がやっぱりぜんぜんだめ。三年も。全然授業にならない。なになそんなに一年中楽しいの。なんでそんなに年中ゲラゲラゲラゲラ笑うことがあるの。本当に理解できない。結局私は学校に、というか人と接するのに向いていないんじゃないだろうか。やつらが子供とか大人とか女とか男とかじゃなくてもっと低俗で気持ちの悪いなにかべつの生き物としか思えない。実際化け物レベルの不細工も多いし。
体重は変わらないのに顔が丸くてぱんぱかぱんだ。なんでだろう。不愉快。
学年会の前に図書室の補助員が紹介されるといわれていたのに忘れてしまっていた。阿部先生も忘れていたのがまだ救い(?)だけれどあいかわらずこの人とは緊張する。丸くなる前の母を思い出す。
二十日のウエスティンまで貝食いは控えようと思ったのにそんなの守れるはずもなく、サケの切り身を買って塩を振ってがつがつ部屋で隠れ食べた。どんなものでも人にみられないところで隠れて食べるものがどんなごちそうよりおいしい。誰とも会いたくないし話したくない。
九月二日。授業が始まる。相変わらず授業は大崩壊。もうやだ。あいつらなんでそんなに馬鹿になりたいの。五分も黙っていられないの。楽しそうで何よりだよ。しねばいいのに。明日も時間割がぎっしりだし、来週もぎっしりだし、泣きそう。土日はがっつり試合だし。
放課後講習のときもうほとほと嫌になって帰りたい人は帰ってと言ったら七人くらいしか残らなかった。問題にされるだろうか。でも帰ってったやつらが教室にいたって、どうせあいつら「そこにいる」だけでなにひとつ聞いてやしないから同じだと思うんだけど。
部活が筋トレで早く終わって、さあ帰ろうと思ったら明日の保護者会の資料をくむとか言い出した。印刷するまではいいけど、なんで明日ホームルームで生徒に配るんじゃだめなのか理解に苦しむ。どうしてこちらがそこまでしなければいけないのか。配られたプリントを一時間くらいもなくさないでいられない人間ってもう社会じゃ必要とされないと思うのだが。しかも教員分も刷らされたが、これ昨日の学年会で配られた資料と全く一緒だ。どうして同じものをもう一度配布される必要があるのかやっぱり理解に苦しむ。結局学校を出られたのは九時ちょっと前。私は朝七時半から学校にいるんだぞ。頭おかしいんじゃないか。月二十万も行かないのに毎日十四時間拘束されてるって。空き時間なんかいらないから時給制にしてほしい。五百円でもいいから時間外の労働つけてくれたらかなりの小遣い稼ぎになるっつうの。早くやめたい。仕事しなくて済むなら子供産んだっていいくらいだ。とにかく私にはこういうの耐えられない。向いてない。はやくしにたい。んで、死ぬならこんな思いしたくない。
夜はおなかがすいていたけどウイスキーだけ飲んで寝た。体重が大幅に増えて、体の厚みが半端ないことになっていた。何この豚。