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TIPS~
TiPS~
問わずにはいられない問い
問1:なぜ、彼の時代の日本人は戦争という道をえらんだのか。
問2:なぜ、彼の時代の世界は戦争という惨劇を許したのか。
問3:なぜ、後悔をし続けながら人は再び、人を殺すという道を選ぶのか。
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答えになっていない答え
答1:ある意味では選んだと言える。ある意味では、選ばされたと言える。
そしてある意味では、彼らは選ぶことすら―――許されえていなかったとも言える。
答2:世界にはいくらかの種類がある。
この場合の世界とは、おそらくは「人」の投影物にすぎない「虚像世界」を指しているのだろう。
だとすれば、答えは明確だ。世界は許すも何も、初めから望んでいたのだ。いわゆる、「人」にとっては
惨劇と称される戦争をね。
答3:時は、あらゆるモノを風化させる。
故に、人が「後悔」などという過去依存的な概念で戦争の抑止に臨む限り、当然の帰結と言える。