勉強し始めた
第8話 勉強し始めた
神様『これではダメだな…』
神様『まずは、皆んなで部活動の方向性を決めるか…』
瑠華『方向性?』
千鶴(これじゃあ…この部活が、どんどん開拓される。)
千鶴(ほとんど、帰宅部だったのに…)
神様『ああ…具体的には、「目標」だな…』
神様『この部活内容には、それらしき最終目標が見当たらない。』
神様『俺が言いたいのは…』
神様『これでは!ダラダラしてしまう!』
3人「この人!?面倒くさい!?」
神様『勉強は、あくまで「自主」でやることだ…』
神様『その結果が、部活動による進展がないことに繋がっているんだな…』
3人「確かに!?」
神様『それでは、お前たちにいくつか質問をする。』
神様『この質問の中で、1つでも納得がいく回答ができなければ…俺は、これを部活とは認めない…認められない。』
瑠華(どうしょう…全然自信ない…)
神様『テストで良い点とは、具体的にどんな点数なのか?』
瑠華『それは…30点です。』
神様『ハードルが低いな…』
神様『この部活動のスケジュールは、どの様なものなのか?』
瑠華『テストの答案用紙を見せ合うぐらいでしょうか…』
千鶴『どれだけ…点数が低いのかも競ってたね…』
未彩『うんうん…その後は、他の話で盛り上がって部活の話を1ミリもしてなかったけど…』
神様『それでは、カエルの合唱と変わらないな…』
「ゲコゲコゲコ!!」
3人「どんな例え!?」
神様『せめて部員たちで、反省会を開くほどのことをしないとな…』
神様『テストで、良い点を取ったあとは何をするのか?』
瑠華『遊びます。』
千鶴『帰宅します。』
未彩『親に自慢します。』
神様『皆んなで分析しろよ!研鑽を積んでくれ!予習と復習はどうした?』
神様『それでは意味がないぞ!』
神様『ええと…この部活を作った理由は?』
瑠華『ただの「口実」の為です。この学校は、必ず部活に入る必要があります。なので、部活に入っている理由を作る為です。』
神様「ダメだ…1番部長にそぐわない…」
神様「それより…この部員メンバー自体だわ…」
神様『そもそも、この部活は何を目指しているのか?』
瑠華『皆んなの理想郷を目指しています。』
神様「誤魔化すな!!」
千鶴『それで…神様は何を掲げたいの?』
未彩『私たちに出来ることなら…賛同するけど…』
神様『それはもちろん…』
神様『全国模試1桁だろ…皆んなでな…』
3人「あっ…これ…私たちに出来ないことだ…」
「この後、神様を何とか説得して勉強会を定期的に開く部活動となった。」
それから…
神様『勉強を始めて…まだ10分も経っていないが…』
瑠華『あっ!みっちゃん…今日もブログ上げてる。また…新しいカフェ見つけたんだ!みっちゃんは、本当に良い店見つけるの上手いなぁ…』
瑠華『千鶴ちゃんは、ネトゲでもうこんなにレベル上げてる…ハマったら止まらないからなぁ…』
TSURU PLv.300
神様(そのゲームは、リリースして1週間も経って無いぞ…)
神様『課題は…集中力が、絶望的に無いことだな…』
神様(「定期テスト」まで…1週間…このテストで、俺が良い点取って瑠華のやる気を上げるしか無い…)
神様(人にものを教える前に…先ずは実力証明だな…)
神様(まっ!せっかくの入学早々の夏休み…のんびりしたいしな…特に、この世界に来て「漫画」や「ゲーム」と言う面白いものに出会えた。)
神様(1週間もあれば…十分だ。)
「そして実力テスト当日…」
神様(おっ…此処勉強した所だ。この調子で良い点取れば…瑠華にも勧められる…)
神様(勉強のコツは理解の面白さだな…まあ人によって違うが…)
神様(これで良い点…)
テスト結果「学年順位」
1位 宮廷 冴 きゅうてい さえ
498/500
2位 真白 時 ましろ とき
480/500
3位 七夕 まつり たなばた まつり
475/500
4位 宝文 湊 ほうふみ みなと
470/500
5位 神様 かみさま
450/500
6位 海神 巫女 みかみ みこ
430/500
7位 寝子 姫菜 ねこ ひめな
425/500
8位 星数 悠世 ほしくず ゆうせい
410/500
9位 苺 爽歌 いちご そうか
398/500
10位 林檎 詩音 りんご うたね
372/500
神様(流石に取りすぎたか…)
生徒A『おい!転入生3人共凄いぞ!』
神様(あいつらが何やら注目させているな…)
神様『さて…アイツらは…』
86位 守護 沙雨 しゅもり さおめ
175/500
87位 陸原 未彩 ろくはら みさ
100/500
88位 甘咲 瑠華 あまさき るか
95/500
89位 仙ヶ藁 千鶴 せんがわらちづる
80/500
90位 守護 夢理 しゅもり ゆめり
10/500
神様(此奴ら…似たもの同士だな…)
一方…職員室では…
先生 A『合計で10点は初だな…』
先生 B『これは…』
先生 C『学園長が何と言うか…もしかしたら理事長も動くやも…』
学園長『これは…史上初ですね…』
理事長『これは失言になるが…10点は「まぐれ」では?』
神様(これじゃあ…逆効果か?やる気を更に損ねてしまうと後々響く…)
神様(瑠華に会ったらなんて言われるか…)
瑠華『あっ!神様さん…此処に居ましたか…』
神様(あれ?意外に怒ってない?)
神様『なんか…すまん』
瑠華『何をです?(汗)』
瑠華『そんなことよりも…勉強教えて下さいね…』
神様『ああ勿論だ。』
「その夜…守護家では…」
執事『旦那様…夢理お嬢様と沙雨お嬢様のテスト結果が届いております。』
父『ふむ…拝見しよう…』
どらごん
2点
先生の評価 なんか頑張りましょう!!
あと…「ん」が逆です。
イカちゃん
35点
先生の評価 ?
父『これはどうしたものか…』
執事『この爺も涙が出そうです。』