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ドラゴンのツノの秘密

第27話 ドラゴンのツノの秘密


ーーー


「可愛い…」


「猫ちゃんの耳…」


ワイワイ…

ガヤガヤ…


ドラゴン『一体…なんの騒ぎ?』


神様『さあな…』


ドラゴン『ちっとも…眠れないわ…』


神様『寝るな…』

神様『授業に専念しろ…』


ドラゴン『やだ。』


ーーー


「高級ブランドだとよ…」

「犬はどうした?犬は?」


「動物愛とは…世界共通の認識…」

「なかなかの策士が居たものだな…」


「お前…キャラ変わってね?」


「高級ブランドだとよ…」

「雑誌から瞬く間に広がり…今では、女性を中心に注目を集めているらしい…」


「えらい…詳しいんだな…」


「母親がハマっててな…買い漁ってるから父さんが困ってる…」


「なんと言っても…」


「名残くんだよね!」


ーーー


神様『ほら…女子達が盛り上がってるぞ…』

神様『混ざるチャンス。』


ドラゴン『私はパス…竜の姿だった頃はよく魔獣とか倒したね…興味というより…暇つぶしだけど…』

ドラゴン『まあ…宇宙破壊の方が面白かったし…木っ端微塵に吹き飛ぶからどんな奴が居たのか分からないのが残念…』


クラーケン『いつも…学校帰りとかにお話ししたりしてましたよ…』


クラーケン(お魚さんとは、お話しできますが…なぜ言ってる言葉が分かったのか…)


ーーー


「帰り道…気を付けろよ…」

「マンホールの蓋が開いてるとか…」


ーーー


開けた戸は必ず閉めれる…

「猫又」

能力「招きネコ」


ーーー


クラーケン『はい…気を付けます。』


猫又『ちょっと待て…』


ヒュイ…ヒュイ…

ピタッ…


「!?」


ーーー


能力「招きネコ」


・手招きした対象を、一時的に停止させたり引き寄せることができる。

・また、肉球のスタンプを押された対象は水や病院が怖くなったり、夜間に昼間のように視認できたりなど、猫のような性質を付与される。

・幸運を手招きすることは何故かできない。


ーーー


猫又「置いていくものがあるだろ?」


クラーケン「ネコジャラシですか?」

フリフリ…


猫又「違うだろ!缶詰だ缶詰!」


ーーー


クラーケン(コネを持とうと必死だったり…見返りを要求してくる猫モドキでしたが…)


神様『瑠華…皆んなが話題にしているのはなんだ?』


瑠華『はい…皆んなが話題にしてるのは、「ニャネル」と言う高級ブランドですよ…』


神様『大丈夫か?それ…』


瑠華『偽物にはない…独特なデザインでした。必ず本物には、どこかに猫ミミが付いていますね…』


千鶴『未彩が言うには、シリアルナンバーもここに付いているんだって…』


ドラゴン「zzz」


神様『なるほどな…』


ーーー


八咫烏『ほう…高級とな…』

八咫烏『神への捧げ物や宮廷への献上品とは異なる代物か…』


ローサル『ただ高値で取引される…商品のことだろうね…』


八咫烏『人間とは強欲なものだ。』


ーーー


ドラゴン『鶏肉…』


八咫烏『誰が鶏肉だ!?』


ドラゴン「zzz」


クラーケン『ドラゴンちゃんたら…寝ているときも食べ物のことを…』


神様『食い意地だけは譲れないのだろう…』


瑠華『ところで…このツノ…』


何を思ったのか…

寝ているドラゴンの頭に生えている…2本のツノの片方に触れようとした。


八咫烏『嫌な予感がするな…』


ローサル『ああ…君も感じるのか…』


ゴロロ…


「おい!外を見ろ!」


雷雲(かみなりぐも)か?」


「今日は雨の予報ではないよ…」


クラーケン『マズいことになりそうですよ…』


神様『へ?』

神様『瑠華よせ!』


瑠華はドラゴンのツノを触ってしまった。


ピリッ!

ドドドォォォォォ!!!


「雷が落ちたぞ!」


「あんな雷…見たことがない…」


「言ってる場合か!町が火の海に…」

「あれ?」


「なに言ってんだ?」

「雷が落ちただと…」


「雨が降ってるね…」

「止みそうにないなぁ…」


「え?雨降ってないけど…」


神様『これはどういうことだ?』

神様『皆んなが見ている風景がそれぞれ違うみたいだ。』


神様『まさか…また能力を…』


ローサル『真っ先に疑われる僕…』


八咫烏『負のオーラが視えるな…善行は悪行を隠すとも言うし…其方(そち)は、まだ信用されていないのだろう…』


ローサル『悲しいね…』


ドラゴン『触ったの?ツノ…』


神様『起きていたのか…』


ドラゴン『早く答えた方がいいよ…』

ドラゴン『まだ、宇宙が無くなる方がマシなほう…』


ドラゴン『今すぐなら…皆んなの勘違いだけで済むし…』


神様『ああ…触ってしまった。』


ドラゴン『誰が?』


神様()


瑠華『ごめんなさい!私が触りました。』


ドラゴン『そう…良かったわね…』

ドラゴン『瑠華が触ったの…年齢は?』


神様『え?』


瑠華『17…ですが…』


ドラゴン『17か…最底辺…太陽系が滅ぶだけで済むかどうか…』


神様『一体…なにを言っているんだ?ドラゴン…』

神様『説明してくれ…』


千鶴『そうだよ…勝手に触ったのは悪いけど…』


瑠華『ごめんなさい…』


ドラゴン『これは、ただのファッションじゃないよ…』

ドラゴン『自身の力を抑制する役割があるの…』


ドラゴン『例えば…皆んながパニクってるけど…あれは、並行世界の同じ時間軸の今日が現実として見えているだけだね…』


神様『いよいよ…意味が分からなくなってきた。』


ドラゴン『ほら…言うじゃない…』

ドラゴン『これをするかしないかで未来が分岐するんじゃね?とか…私の「強大な力」はこれに影響を与えるみたいなの…』


ドラゴン『なんと言ったかな…ええと…』


クラーケン『因果律ですね…』


ドラゴン『そうそう…それ…』

ドラゴン『この力は、並行時空と世界を存在するだけで傷つけるから…抑制が必要…』


ドラゴン『17歳の瑠華が触っただけが唯一の救い…』


神様『これがどう関係するんだ?』


ドラゴン『分からないの?簡単じゃない…生きた時間が少なければ…異なる世界線も少なく…ダメージを受ける空間も少なくなる…』

ドラゴン『並行世界は本来あり得ない世界線同士…これが混同してしまえば…』


「ゴクリ…」


ドラゴン『耐えきれなくなるから…消滅してしまう…』


皆んなが同じツッコミをする。


「そんな危険なモノ…なぜ頭に付いてんだ(るの)!?」


ドラゴン『言ったじゃない…私が本気を出せば…単一宇宙も…多元宇宙も…破壊や消滅させられると…』

ドラゴン『これらの力を抑えることが…このツノの役割なの…』


ドラゴン『長話を…私が起きるのが早かったのもよかったね…』

ドラゴン『まあ…もし並行世界ごと消滅しても…戻せるけど…』


この後、ドラゴンがただ話をしているだけで気付けば元に戻っていた。


「あれ…見間違いかな?」


ーーー


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