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文化祭で盛り上がった3

第24話 文化祭で盛り上がった3


ーーー


これは、文化祭の3週間ほど前…


ーーー


「皆さん…これより、文化祭の2日目を締め括る大イベント…」

「演劇祭のテーマを決めたいと思います。」


「去年はなんだったっけ…」

「確か…昔話の登場人物が、ごちゃ混ぜで出てくる演劇だったよな…」


「そうそう…あの演劇は、なかなか完成してたんだけど…最後でミスって最下位になったよね…」

「瑠華さんが…」


神様『もはや…特技だな…』


瑠華『何故か…台本の台詞(セリフ)が重なってまして…既に、終わった台詞(セリフ)をもう一度言ってしまいました。』


神様(あるあるだな…あるあるなのか?)

神様(誰かがミスをして…そのまま、瑠華がミスを被ったのかもな…)


千鶴「ゾクッ…」

千鶴(黙っておこう…)


ーーー


瑠華←かぐや姫役とテーマの考案

千鶴←鶴の恩返しの鶴役と台本制作

未彩←おむすびころりんの兎役と台本制作


ーーー


神様(テロップでバレてるぞ…)


「誰のせいではありません…」

「去年の反省は、今回に活かしましょう…」


「そうだな…」

「学級委員長…ナイスアシスト…」


「それでは…今年の演劇祭のテーマを決めましょうか…」

「何か案があれば…挙手をお願いします。」


「はい!」

「今年は、去年のリベンジで童話の登場人物がごちゃ混ぜで出てくる作品で!」


「千鶴さんは、チャレンジャーだな…」


ドラゴン「ふあ…」

ドラゴン『何でもいいでしょ…私は眠くなってきたわ…』


クラーケン『最下位になったと言うことは…順位があるのでしょうか?』


千鶴『それならあるよ…』


神様『えらい…テンションが高いな…』

神様『何かあったのか?』


千鶴『ふふん…』

未彩『それはね…』


「演劇祭のテーマは、ごちゃ混ぜ最強決定戦で決まりです。」

「皆さん…しっかりと練習を頑張りましょう!」


ーーー


神様『なるほどな…もう台本が完成していたのか…』

神様(それが通らなかったら…どうするつもりだったのか…)


千鶴『私と未彩で…既に完成させてあるよ…』


未彩『千鶴が原本を…私が訂正を兼ねて愛用のPCで完成させたのよね…』

未彩『これで…あとは練習のみ…その他は自由時間だね…』


神様(このやる気を、勉強に活かせないだろうか…)


瑠華『流石は勉強部の名誉部員達です。』

瑠華『部長として…喜ばしいです!』


千鶴『まあね…』


未彩『既にコピーは取ってあるよ…』

未彩『役割りは後で決めていこう…』


神様(このコンビネーション…最強だな…)


ドラゴン『私の覚えるものは簡単にしてよね…』


クラーケン『私も…あまり出番が無い方が良いですね…』


千鶴『そう言うと思って…怪物枠を空けておいたわ…』


ーーー


そして…

演劇祭当日に繋がる…


ガヤッ…ガヤッ…


「2年2組…去年は大失敗したってな…」

「今年は上手くやれるかどうか…」


「転入生が入ったらしいし…」

「少しは盛り上がるんじゃないか?」


「去年と同じテーマか…」


ーーー


2年1組の演劇が終了となりました。

続きまして…2年2組の演劇がまもなく始まります。

しばらくの間…トイレ休憩に入ります。


千鶴『打ち合わせ通り…私達…勉強部員は2章で出番になる…』


未彩『ドラゴンちゃんのマジックショーで誤魔化して…観客の期待を最高潮にすれば…』


千鶴『この演劇は予定通り…クライマックスに入れるよ…』


クラーケン『私の影絵ショーも…見どころです。』


神様『なるほどな…マジックや影絵で演出することで…悲鳴が歓声になるんだな…』

神様『それに…怪物役が登場する演出としてはベストなタイミングだな…』


神様『考えたな…』


千鶴『まあね…』


ドラゴン『ほとんど喋らなくて良いし…まあ…及第点ってところね…』


「え!?」


ドラゴン『体育館ごと破壊すれば…盛り上がること間違いなしよ…』


神様「それはもう…パニック映画だろ…」


「2年2組の皆さん…もうすぐ演劇が始まります。」

「準備をお願いします。」


千鶴『取り敢えずは…始まったわね…』

千鶴『因みに、台本は頭に入ったよね?』


神様『ああ…』

瑠華『うん…』

ドラゴン『その時はアドリブで誤魔化すわ…』

クラーケン『バッチリです。』

未彩『もちろん…』


千鶴(1人…心配なメンバーが居るけど…)


千鶴『あ…それと…』

千鶴『この演劇祭…実は、ゲストを入れることができるらしくて…』


未彩『クラス以外で参加者を1人だけ…呼ぶことが出来るみたいなの…』

未彩『だから…問題は無いと思って…』


ーーー


※この演劇はごちゃ混ぜになっております。

※オリジナルの作品とは異なる場合があります。


「このリンゴを食べれば…お前の願いは叶うでしょう…」

「さあ…お食べになって…」


「まあ…美味しそうなリンゴ…」

「では…」


カリンッ…


「別の学園の生徒を参加させたよ…」


「バリバリ問題だよ!?」


ーーー


シンデレラ『美味しいです。ありがとう…』


「ケケケ…それは良かった。」


「(それはそうと…ガラスの靴がキラキラと輝いているね…)」

「(こんな演出…台本にあったかな…)」


ーーー


瑠華『あのお方ってもしかして…』

神様『マジか…』


「本物のシンデレラ!?」


千鶴『文化祭の1日目に来ていたから…誘った。』

未彩『台本も…あっという間に覚えたの…』


ーーー


「そこに居たのか!白雪姫!」


「何故!?此処に王子様が…」


「白雪姫!騙されてはいけない!」

「その者は、王妃が変装した魔女だ!」


「まあ…そうでしたか…」


「何故だ!?何故…永い眠りにつかない…」

「まさか…」


「ああ…それなら…」


「こんなこともあろうかと…」

「毒入りのリンゴとすり替えておいた。」


「なんと用意周到な王子様!?」


ハハハハハハハハッ!!!


千鶴『よしよし…盛り上がっている…』


未彩『台本通りだと…次は…』

未彩『ドラゴンさん…スタンバイ…』


ドラゴン『分かったわ…』


神様『体育館…焼き尽くすなよ…』


ドラゴン『分かってるわよ…』


ーーー


「出たな!怪物め!」

シャキィィィ…


「其処は通してもらう!」


ドラゴン『ガオォォ…』


この時…観客は、皆んな同じ感情が芽生えていた。

「可愛い」と…


「この一刀!」


ドラゴン(確か…この台詞の後に…)

ドラゴン(手加減しなきゃ…手加減しなきゃ…)


ボッ…


ドラゴンの指先から微かな火が灯った。

それは紛れも無く…本物の炎であり…


明るく…暖かく…

観客の期待に応えてくれた。


オォォォォォォォォ!!!


神様『アレでは…マッチの火力だな…』


千鶴『クラーケン…スタンバイ…』


クラーケン『分かりました。頑張ります。』


「この辺りに潜んでいると聞いたが…」

「海の怪物!居るのは分かっている!」


「姿を現せ!」


ゴロロ…

ドォォォォォォォォォ!!!


ニョ~ン


「照明をタイミング良く…」


ドドドオォォォォォォォォ!!!

カチッ…


スクリーンに投影されたのは無数に伸びる…

触手のようなもの…


怪物の演出にしては見事な完成度だった。


神様『まあ…本物の怪物がやってるしな…』


「怖いね…」

「でも…見事な完成度だな…」


ーーー


千鶴『これで…クライマックスに入れる…』

千鶴『私達の出番だよ…』


神様『おう…』


瑠華『やっと出番だね…』


未彩『此処で…1章の皆んなと合流して演技を続けるよ…』


舞台に上がる…


ガシャァァァァァ…


そんな音が聞こえた。


「危ない!!!」


体育館で響き渡る悲鳴…


ドラゴン(アレを使うか…でも…)

ドラゴン(此処は任せるしか無いね…)


ドラゴン(だって…)


神様『瑠華!避けろ!』


瑠華『え…』


ガシャァァァァァ!!!


「間に合いましたね…」

「お怪我はありませんか?」


「え?あ…はい…」

「あの…」


瑠華『何故…無傷なんですか?』


シンデレラ『ふふ…どう言うわけか…』

シンデレラ『この…ガラスの靴が輝いている間は、無敵みたいですの…』


ーーー


「ガラスの靴」

・ガラスの靴が光り輝いている間は、どんな困難や危機もすり抜けられる。

・自身が、触れている対象にも効果が適用される。

・ただし、昼の12時から13時の1時間の間だけは何故か能力が無効になる。


ーーー


オォォォォォォォォォ!!!


「凄い演出だな!」

「まさか…本当に照明を落とす演出があるとは…」

「奇想天外の演出だな…」


その後…

すんなり…演技として誤魔化せた。


神様『あれ…演出だったのか?』

神様『本来なら…ドラゴンが対処するサプライズだったとか?』


ドラゴン『うるさい…パチるよ…』

ドラゴン(アレを使うまでも無いけど…私の勘は、他の可能性も感じ取れるのね…)


ドラゴン(スッカリ…忘れていたわ…)


千鶴『本当のハプニングです。』


その後…瑠華達のクラス…2年2組は総合1位になった。


ーーー


瑠華『あの時は、本当にありがとうございました。』


シンデレラ『いえいえ…私のお掃除テクニックが役に立ちましたわ…』


神様(お掃除テクニックだったの!?)


瑠華『私は2年の甘咲 瑠華です。』

瑠華『もし宜しければ…学園と学年を教えてください!』


シンデレラ『私も同じ学年です…雪月学園に通っております。』


神様(ほう…)


瑠華『また何処かで会えますか?』

瑠華『宜しければ…連絡先を…』


シンデレラ『それでしたら…申し訳ありません…私…機械には疎くて…』

シンデレラ『糸電話でしたら…なんとなく分かります。』


神様『修学旅行で会えるかも知れないぞ…』

神様『確か…雪月学園と庭央学園は同じ場所だったような…』


瑠華『本当ですか?』


シンデレラ『また…会えると嬉しいですね…』


瑠華『はい!』


神様『この世界では、グリム童話は有名だからな…』

神様『シンデレラさんも有名人だよ…』


シンデレラ『私なんて…灰を被るほうが似合いますよ…』

シンデレラ『恥ずかしい…』


神様(照れると…灰を被ると言うワードが出てくるのか…)


シンデレラ『それでは…放課後は寄り道せずに帰るように心掛けておりますので…』

シンデレラ『これで…失礼します。』


瑠華『はい…お気をつけて…』


神様『またな…お姫様…』


シンデレラ『はい…』


ーーー


シンデレラ(元の世界に戻りたい…)

シンデレラ(今までの私は、そんな思いしかありませんでした。)


シンデレラ(ですが…それも変わったかも知れません…)

シンデレラ(あの人との…約束は必ず…)


シンデレラ(いつか…元の世界に戻れる日を願って…)


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