ショッピングした
第2話 ショッピングした
ーーー
そして…その日の夜…
ーーー
ワクワク
瑠華『早く聞かせて!』
神様『この漫画ってやつ面白いな…』
神様『えっ?何のこと?』
瑠華『…』
瑠華『何をとぼけているんですかー!』
ポカッポカッ
神様『イタイ!イタイ!』
神様『暴力反対!』
瑠華『上の世界のこと…もっと聞きたいです。』
瑠華『気になり過ぎて…今日の授業もずっとそれの事でいっぱいでした。』
ーーー
瑠華「ボケ~」
先生「あれは!?甘咲さんの無の境地!?」
先生「あの域に達したら最後…授業はおろか…知人の問い掛けにも反応しないと…先輩から聞きました!まさか本当にあるとは!」
ーーー
神様『ん~』
神様『あ!そうだ!』
神様『ところで…あそこの剣は視えるか?』
瑠華「いきなり何!?」
じー
瑠華『何も…見えないです…』
スッ…
神様『そうか…』
神様『じゃあ…直接だが言葉で伝えるしかないな…』
瑠華「本当に何なんですか?」
神様『まず…』
神様『此処が「下の世界」と言ったが…これは俺たち「上の世界」の連中が揶揄的に、そう呼んでいるだけだ。「人間の世界」で言うところの「地球」がそれだな…』
「上の世界」
↓そう呼んでいる
「下の世界」←地球
神様『でっ「上の世界」だが…簡単に言うと、人間達が考えている「天国」がこれに当たる…』
神様『そして「上の世界」と「下の世界」は、本来…共に存在するはずが無い…』
神様『よって…「下の世界」の人間を含む生物は、「上の世界」を認識できないって訳だ。』
神様『では…何故存在するのか…それは…』
神様『「上の世界」の何者かの力により…「上の世界」と「下の世界」を、一時的に繋げていると言う訳だ…』
「それで…良いのです…」
「その人間には、到底理解できない事なのですから…」
「上の世界」←天国
↑本来は共に存在しない
↓
「下の世界」←地球
神様『俺の他にも…人間の姿となって…暮らしている…「奴ら」も存在する。その「奴ら」も…本来の姿では無く…「人間」として今も生きている。そうやって…世の中に溶け込んでいるという訳だ。』
神様『その「奴ら」だが…色々と幅が広くてな…綺麗にまとめられない…』
神様『まあ…実際に会った方が早いしな…』
神様『もしかしたら…もう既に会っているかもな…瑠華も…』
神様(今更だが…)
「寝相が大変悪く…修学旅行時に、そのあまりの悪さから…皆んなに引かれた事がある。」
「勿論だが…本人はそれを知らない…」
神様(さっきから目の前に出ている!?この「テロップ」は何だ!?)
神様(邪魔過ぎて前見えんって!?)
「テストは、常に30点以下であり一番酷いのが数学である。」
「友達と話す時に、靴下を両方違うのを履いて来てしまい…そのままソワソワしながら学校へ向かった…」
神様(いや…向き変えられても見えんもんは見えん…あと内容変えんな沢山ある!?)
瑠華『?』
瑠華(どうしたのかな?あの表情…疲れているのかも知れない…)
瑠華(それにしても今日は、いろいろと聞き過ぎた気がする…)
瑠華(今日はもう休みましょうか?)
瑠華(明日は、学校の方がお休みですので…)
神様『それも…そうだな…』
瑠華『あっ!そうでした!お父さんから…神様さんに…』
瑠華『是非…学校に通って欲しいと…』
神様(学校か…確か人間達が、朝に学校に向かうのを嫌っていたな…)
瑠華『明日は、完成した制服を受け取りに行く日ですので…近くのショッピングモールに向かいます。』
神様(あの寸法を測るのはその為か…)
瑠華『明日は、朝早く出発致しますので今日はこれで休みます。』
瑠華『それでは…神様さんは、隣の部屋でお休みください….此処は、私の部屋ですので…』
瑠華『おやすみなさい…』
神様『おやすみ…瑠華…』
ドンッ!
ガチャ…
神様「え!?」
神様「セキュリティはしっかり!?」
ーーー
翌朝
ーーー
ダッダッダッ!!!
パチッ
神様(ん?)
ガチャ!
瑠華『神様さん!起きてください!早速向かいましょう!』
ウブッ!
「ようこそ…おいで下さいました。甘咲様…」
「こちらへどうぞ…承りました。制服が届いております。」
ーーー
一方…とあるレストランでは…
「いつもの…在庫無くなるまで…」
「かしこまりました…」
「お客様…本日も何なりとお申し付け下さい。」
は~ん
「そう…」
「じゃんじゃん!持って来て~」
西洋神話の怪物
「ドラゴン」
能力「???」
ドラゴン『ん?いる…』
ドラゴン『けはい?ふんいき?それも私に近い…』
ドラゴン『まあ…いいか…』
ーーー
とある学校のグラウンドでは…
「あっ…ここ良いかも~」
「もうすぐ雨降るし…」
瑠華『あっそうだ!せっかくですので…学校を見てから帰りましょうか?』
瑠夏『ねっ?良いでしょ?』
神様『ああ…分かった。』
瑠華『じゃあ決まり!』
瑠華『お母さんがね…早速明日から転入できるって言っていましたので…』
瑠華『あっ見えてきましたよ!あそこです。』
ポタッ
ザーーーーーーーー!!!
瑠華『大変!雨が降って来ちゃいました。』
さっきまで晴れていた空には、雨雲が包み込み…学校の敷地内は、あっという間に雨模様となった。
瑠華『確か…今日は雨は降らないって言ってましたのに…』
神様『まあ…この雨だと…当分は止まないだろうな…』
ガーン
神様『だが…よく見ると…あそこに人が居るようだぞ…どうする?行ってみるか?』
瑠華『人?今日は、部活も何も無いので先生方も来ていないと思いますが…』
どうやらその人影は、グラウンドにいるようだ…
ザーーーーーーー!!!
神様『…』
瑠華『…』
スリスリ
「これ気持ち良い!クセになるかもー」
ベッチョリ
巨大な氷山と間違えられる海の怪物
「クラーケン」
能力1「???」
能力2「???」
能力3「???」
それは…白い髪の少女がグラウンドの真ん中で、泥まみれで寝そべり…張り付いている瞬間だった…




