大喧嘩した
第15話 大喧嘩した
登校日…
ドラゴン『登校日ってなに?必要なの?』
ファルス『一般的には、生徒の健康状態や夏休み中での安全指導などが、挙げられるな…』
クラーケン『暑くて死にそうです~』
千鶴『そう言えば、クラーケンって…汗掻かないのね…』
クラーケン『どうやら…そう言う体質みたいです…』
ファルス『だから…鞄の中…全部水なんだな…』
瑠華『勉強…もうしたくない…』
千鶴『瑠華がドヨンとしてる…』
先生『皆さん…夏休みも折り返しとなりました。』
ドラゴン『あのさあ…この世界って…強い奴とか居ないの?』
ファルス『いきなりだな…』
ファルス『そう言えば…人類は、昔から武で物を言っていたからな…』
ファルス『強い奴か…』
ファルス(この前会ったアイツ…)
ファルスの脳内…
イグニス「私は戦闘向きでは無いよ…」
ファルス(アイツの能力は、確かに厄介だった様な記憶がある。)
ファルス(そう言えば…アイツらどうやって帰ってるんだ…)
オルメス「戦いも…はなから興味ありません…」
テルミス「バトル!頑張るぞー!」
ラークス「勝負ですか…あまり乗りませんね…」
ファルス(四天使全員とバトっても絶対このバカが勝つな…)
ピクッ
ドラゴン(何!?今誰かが私をディスった気がした!?)
クラーケン『ドラゴンちゃんの相手が成立するのは、自然災害しか無いと思います。』
ドラゴン『それもコンプリートした…』
ファルス『ドラゴンとクラーケン…結局どっちが強いんだ?』
ファルス『俺は気になるぞ…』
クラーケン『タブーに触れましたね…』
ファルス『急にどうした?クラーケン…』
ドラゴン『私たち…この世界に来た頃…一度だけ…大きな喧嘩をしたのよ…』
ドラゴン『最初は、ちょっとした言い争いからだったね…』
クラーケン『肉派と魚派…その代表同士の言い合いでした。』
ファルス『はっきりと…代表と言ったな…』
ドラゴン『実際…バトってみての感想だけど…結局…クラーケンに打撃は効かなかったわ…』
クラーケン『ポヨ~ンと跳ね返します。』
ドラゴン『海も干上がる炎でないと…ピンピンしてた訳だし…』
クラーケン『焼きスルメにするのは反則です。』
ドラゴン『あと…そのままバトってたら…先に大陸が無くなるから…場所探しに苦労したね…』
ドラゴン『終焉の吐息が吐けなくなったのは…ある意味弱体化だったし…』
ファルス(名前…物騒過ぎるだろ…)
クラーケン『そう言って…実力の半分も出していなかったですが…』
ドラゴン『バレてたか…』
ドラゴン『まっ!こんな感じで振り返れば振り返るほど…惜しいバトルだった。』
ドラゴン『クラーケンの奥の手も中々の迫力だったし…』
ファルス(奥の手?)
ファルス『それで…仲直りはどうしたんだ?』
ドラゴン『バトってたらお互いが分かってくるのよ…それで仲直りしたって訳…』
クラーケン『人間の怖い所は、何度沈めても立ち上がってくる所でしたね…』
ドラゴン『やっぱり…増える所は、どの世界も一緒なのね…』
クラーケン『そうそう…』
ファルス(怪物の由縁…此処に出てた。)
ドラゴンとクラーケンが実際に…戦った場所は…今も跡として残っている。
海は、滝のように分断され…多くの島々が海に沈んでいる。
今では、タブーとして…
喧嘩してもすぐに仲直りするようにしているのだ。
ファルス(よく地球持ったな…)
「おまけ」
終焉の吐息になった経緯…
宇宙全体を軽く焼き尽くす黒炎は、巨龍の口から放たれ…
多くの種が一瞬にして滅んだ。
例え不死身だろうと…無敵と呼ぶに値する力を有しようと…その黒炎は、何処までも焼き尽くし数100年は、決して消えることが無い…
放たれれば全てが終わる。
この事からこの名が付いた。
これを、ドラゴンはただの欠伸で放っていたことになる。
数多の神々が存在する西洋神話…
果たして…どのような世界だったのか…
現在では、あまりの破壊力が故…身体の奥底に封じてあるのだった…
ドラゴン「ちなみに…まだ最高神には、合って無いわ…いつか戦ってみたいね…」




